備忘録12.ゲームに傾倒した結果

転勤先でも、私たちのゲーム好きは特に変わらず。色々なゲームを遊んできたと思います。2人プレイのものもあったので協力して遊ぶこともありました。

私と夫のスタイルが違う、という話は前にも書きましたが、私はエンジョイ勢、夫はどちらかといえばガチ勢。オールクリアはもちろん、取れるものであればミッションは全て埋めたいというタイプでした。この頃はマリオカートにハマっていて、まだ移動したてで仕事はしていなかった私は、「全ステージ全コースで金取ってね」というミッションを、本当に全部取れるまでやっていた記憶があります。おかげで、通信での対戦レートは結構高かったです。

ただ、私でも取れるのであれば、まだいい。

できるまでやる、という事自体はもちろん悪いことではないし、もし達成できなかったとしても大抵のことは経験として残ります。ですが、許容できるラインの高さが大きく違う場合は、結構なストレスとなります。私はそこに重要性を彼ほどは感じていなかったため、彼のペースに合わせることは大変でした。彼が自信でやりたくてやっている分には構わない、けれど、そこに私を必要以上に巻き込むことはしないでほしかった。達成できた時には、十分な達成感が得られるのは悪くはありませんでしたが。
彼としては、やるからには中途半端を許さない、そんな思いと行動に溢れていたように思います。

それは、どのゲームに対してでも同じで。この頃、毎日決まった時間に小さなゲーム大会のような催しをしているところがありました。彼はそこで上位につくために毎日参加していました。仕事がギリギリになるようであれば、私が彼のパソコンを起動し、ゲーム画面を開き、待機状態にしておくというのがいつのまにか定着し、私はその時間が近づくといつも落ち着かない状態でした。ログインに失敗したり、大会に入ろうとしたときに定員で弾かれたりすることもあったため、それを見た夫の怒りはしばらく収まりません。

たまに「これならば仕方がない」「今日は調子悪かったからまぁいいや」と、お咎めがないこともありましたが。

今考えれば、なぜそこまで付き合わなければならなかったのかなとも思いますが、それを口にすれば「ここは俺の家だ」「気に入らなければ出ていけ」と追い立てられていたと思います。この時ばかりでなく、喧嘩をした時には何度もこの言葉を聞き、何度かは本当に追い出されるのではないかという思いを抱きました。

一方的な喧嘩でなかったとしても、使ってはいけない言葉を、彼は平気で使える人。

夫の機嫌を損ねないように、先に先にと不安要素を潰すように行動するようになってゆきました。

気を付けても気を付けても、100%できることなどなかったけれど。

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