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(5)ピボットテーブルは「醜いままのアヒルの子」ではありません!夢は叶います!

前回、ピボットテーブルはアート(芸術)!「アウトプット思考」の申し子!
次回、理想のピボットテーブル普及をマイクロソフトに提言します!


1.「みにくいアヒルの子」は「夢」を実現!

◎アンデルセン童話 みにくいアヒルの子「実践」で飛んだ!

みにくいアヒルの子=ひな鳥は、アヒルの子供として育ちます。
アヒルの兄弟や母親からも「醜い」と嫌われ、逃げ出します。
孤独な生活を続けていたある日、白い翼をもつ白鳥の姿を見て、
「自分も飛んでみたい」という憧れを持ちます。

一冬が過ぎ、成長したひな鳥は、飛べるようになり、
白鳥の仲間に迎え入れてもらえる、というあらすじです。

みなさんが知っている感動の童話ですが、
あらためて読み直して考えてみると・・

白鳥の子供でも、飛び方を身につけなければ、空は飛べない。
アヒルたちと仲良くしていたら、そのままでいたのでは・・??


みにくいひな鳥は、「白鳥のように飛びたい」という夢=願望を諦めずに、
羽を動かして、羽ばたいて・・「実践」から、空を飛ぶ=夢を叶えました

この童話 Excel・ピボットテーブルにも共通します。

2.Excelが目指す「最強のレポート」

Excelは、30年進化を続けています。
パワーピボットは、ピボットテーブルの弱点を補える強力なツールです。
パワークエリと合わせて、「モダンエクセル」と呼ばれています。
新関数なども開発されて、ますます「便利に」「高度に」なっています。

その反面、ユーザーの習得のハードルが上がりました。
私も、Xlookup関数なら何とか理解できますが
スピルやLUMBADAなどの新関数などは、
とても追いついていけません。
パワークエリはマウスで設定できますが、M関数を使ったり、
パワーピボットのDAX関数など、高度な使い方も必要になって
くるようです。

こうしたユーザーの負担増をAIが軽減し、
関数の使い方、マクロ・プログラミングのサポートをしてくれる
時代になりました。

ピアノ発展300年の先例=Excelみんなで「原石磨き」!

ピアノが発展してきたのは、器械の開発・改良はもちろん、作曲家、演奏家、愛好家、聴衆・・みんなで300年も、ピアノという「原石」⇒「宝石」を磨き上げてきたからです。

Windowsの登場とExcelは、表計算を大きく変えました。
世界中の人がExcelを使うようになりました。

表計算ソフトは40年前に登場し、ユーザーも一緒になって
普及・発展に関わって、表計算ソフトという「原石」を磨いてきました。
そういう基盤があったので、ユーザーがExcelの優位性を評価して、
圧倒的な支持をして、普及してきたのだと考えます。

AIが活用できるのも、表計算から続くExcel30年のユーザーの
実践経験が生かせているからだと思います。
今後も、ユーザーと一緒に「原石」「宝石」を磨き続けて、発展して
欲しいと思います。

3.ピボットテーブルは「Excelの原石」

ピボットテーブルは、「Excelの子」ではありません!

みなさんは、ピボットテーブルは、Excelという「群れ」の中にいるので、「Excelの子」だと思っていませんか?

それは、アヒルの群れの中の「みにくいアヒルの子」と同じ理解です。
みにくいアヒルの子は、白鳥の子でした。違いを区別しましょう!

私は1人のユーザーですが、30年のピボットテーブル探求のお陰で、
この説明を自信を持って言えるようになりました。

表計算・Excelは、セルに入力・計算・表示するツールです。

ピボットテーブルは、集計・分析する「機能」に見えます
しかし、
正しくは、データ・キャッシュのツールです!
データをパソコン・メモリー(データ・キャッシュ)に読み込んで
そのデータを、マウスで4つのボックスに集計・分析させるツールです。

決して、「Excelの子」ではありません。

「Excel宝箱」の中に「理想のツールの原石」を発見!

ピボットテーブルは、Excelという「宝箱」の中に入っているので、「Excel宝石」の1つだと思っていませんか?

私は、30年前、Excelを使い始めました。
Excelは、それまでの表計算の限界を超えていて、
みなさんと同様にWindowsの宝箱に魅せられました。
その中の1つ、ピボットテーブルを使って、驚愕しました。

理想の表計算になる「原石」を見い出したのです。

ピボットテーブルは30年も「原石」のまま使われている!

ピボットテーブルは、従来の表計算ソフトでは考えられない
未知なる「原石」でした。
私は、手探りで「原石磨き」=「実践」を始めました。
でも、難しかったのが、「データキャッシュ」の理解です。
Webで調べても、説明もほとんど無いので、仮説を立て、推測、
実証というような手順で理解を深めていきました。
これが私の「原石磨き」です。

ピボットテーブルは、機能を強化したり改善をしています。
それにもかかわらず、ピボットテーブルを使う人が増えないのは、
そのまま=原石のまま使うからと考えています。

みんなから嫌われる「呪いに罹っている」!

30年経過しても、説明不足で「使うのが怖い」という人が多いです。
ピボットテーブルの「特性」で、計算が合わない・・ということが
しばしば起こります。
ピボットテーブルの特性を理解した使いこなし方をすること、
これが「原石磨き」です。

原石のまま使って、みんなから嫌われる3つの事例を紹介します。

現象1 Excel2007から使いにくくなった!
 仕様が大きく変わり、初心者には、作りやすくなったが、
 既存ユーザーにはメニューが複雑化「使いにくく」なり、
 ピボットテーブル離れをした人が多いようです。

現象2 データキャッシュの鎧をまとっている!
 Excelの専門家でも「データキャッシュ」は理解できていません。
 30年経つのに、ピボットテーブルの解説書は「原石」の紹介です。
 理想のピボットテーブルを実現するには、データキャッシュの鎧をはがす
原石磨き」が必要です。
 ヘルプの解説も不完全、断片的で、実践にはあまり役立ちません。

 現象3 MOS検定取得者、専門家でも、Excelを選択する!
 MOS検定には最大のお薦め「集計フィールド」が入っていない。
 検定取得しても、実践で使おうという人は多くないと思われる。
 Excel専門家でも「関数・マクロの方が便利、ピボットテーブルは
 使い過ぎ注意・・」と、みなさんに紹介されている人が多いです。
 「Excelと比べても大丈夫です。安心して使ってください」という
 専門家がいないのが大変残念です。

 今後、パワーピボットを普及させるには、どうしたら?
パワーピボットも「原石状態」です。
知識だけあっても、実践例の紹介が無ければ、応用力が身につきません。
実践でもっと磨いてあげましょう。。
ピボットテーブルと同じ運命をたどらないようにしてください。 

4.「原石」30年磨き続けて「夢」を実現!

私の夢  ピボットテーブルを活用する 理想の表計算=「エクセル」
     ユーザーがマウスで「分析レポート・システム」を実現したい!
   
①ピボットテーブルの夢=理想の追求  どのような宝石にしたいか?
②ピボットテーブルの正体の解明    どういう長所・短所があるか?
③ピボットテーブルの活用・実践の探求 どういう磨き方をすれば良いか?

①ピボットテーブルの夢=理想の追求

私は、経理、システム、表計算ソフトを40年以上実践してきました。
ユーザーの代表で全社システムの企画を提案し、プロジェクトのリーダーを
務めたこともあります。
そういう経験があったので、30年前、ピボットテーブルと出会った瞬間、
プログラミングをしなくても、ユーザーがマウスでレポートを作成し
「システム」にできる「理想のツールの原石」だと気づきました。
その夢を実現したいと、30年苦労と感動の連続で、夢を実現しました。

※システムの専門家、Excelの専門家は、自分の専門技術で解決
しようとするので、ピボットテーブルを活用してエクセル・システム
という発想はしません。こういう発想をする奇人は「ピボットおじさん」?

ピボットテーブルを使えばシステムにできる という単純な話ではない!
 
赤ん坊にミルクが必要・・ピボットテーブルには「元データ」が必要です。
ピボットテーブルという宝石を支えるための基礎=リングが必要です。
この2つが揃って、「理想のツール」システムになります。

ピボットテーブルのデータ分析の「原石磨き」は、もちろん、
元データの整備・作成=データの活用の「原石探し」「原石磨き」、
に苦労しました。

②ピボットテーブルの正体の探求 Excelとの違い!

ピボットテーブルを初めて使ったときは、Excel95に付属品のガイドブックが唯一の手引きでした。今のような解説書はありませんでした。

マウスを動かしながら、ピボットテーブルを使い続けていると、Excelの関数・機能との違いも何となく理解できるようになってきました。
見えない「データキャッシュ」の特性が難関で、納得のいく理解ができるようになるのに20年以上かかっています。
実践しなければ、ピボットテーブルの本質は理解できないし、「原石磨き」も進みません。
だれも、助けてくれません。すべて、自分一人で探究してきました。

Excel2007でメニューの仕様が変更になり、ドラッグができなくなり、それを解消しようとオプション設定の解明に苦労しました。
それができないために、ピボットテーブルを使うのをやめたユーザーが多いと思います。

起業して、ピボットテーブル関連の解説書を40冊調べていますが、全て「原石のまま」の解説です。実践例を紹介していても、データキャッシュの説明が無いので、「原石磨き」には到達できていないようです。

③ピボットテーブルの活用・実践の探求 磨き上げる!

ピボットテーブルの弱点は、「元データ」の整備でした。
私の在籍した会社ではSAP・ERPなどDWH・データベースの利用が
できたので、ピボットテーブルの利用には非常に恵まれた環境でした。
しかし、どうしても手直しなどの加工が必要になります。

そのため、Vlookup関数、マクロによる自動化を独習し、
ピボットテーブルを活用したデータの組み換えなどをしました。
何とかこの弱点を克服し「ピボットテーブルを活用したエクセル・
システム化」を実現しました。これが20年以上前の事例です。
会社の同僚たちに使ってもらい、大きな成果を実現できました。

このピボットテーブル活用のシステム化は、「テンプレート方式」です。
原価管理、損益管理、在庫管理、販売管理、購買管理などの共通エクセルを
1つ作り、何十人の担当者が自分の担当データを取り込み使う方式です。

「作る」よりも「ピボットテーブルを使う」という教育も、全担当者に行いました。

◎BIツールなどのデータ分析には「ピボット」が使われています。
 そして、元データの活用という課題も解決しています。

 マイクロソフトはPowerBIで開発した「データの取得と変換」
 パワークエリを、Excel2016から実装しました。
 長年の懸案であったピボットテーブルの弱点が解消されました。

さらに、Vlookup関数やマクロ・プログラミングが不要になり、
ピボットテーブルと組み合わせて「理想のツール」の実現に
「原石磨き」を続けています。

テンプレート方式は、いろいろな分野に横展開が可能です。
DXの推進、IT人材不足などの課題を解決できると思っています。
システム、Excelの専門家の人にも理解して欲しいと願っています。

5.Excel⇒「感動」のエクセルBI!

私は、25年実践してきたピボットテーブル活用の成果を、皆さんに役立て
たいと、2019年に「表計算アドバイザー」を起業しました。
私の長年探求してきたピボットテーブルの「理想形」、実践スキル・ノウハウを、若い人たちに伝えて、もっと発展して欲しいと考えたからです。

2022年8月、ピボットテーブル探求の成果を本にして、出版しました。
noteに序章と第10章、さらにYoutube動画も公開しています。

理想のエクセルBI=実践データ管理[即席・システム化]3つの夢

Excelは、最強のレポート作成を理想にしていますが、
私の紹介する理想の形は、これからのデータ化社会に役だつツール、
マウス操作で「即席・実践システム」を実現できます。

パワークエリとピボットテーブルを組み合わせた「実践テンプレート」、
「楽しく、楽に、もっと役だつ」エクセルBIで、DX=データ経営がお手軽に構築でき、3つの夢が実現できます!

 1⃣ 情報利用、 2⃣ 業務改善、 3⃣ 習得・実践 

みなさんには、この「理想形」で、自分の夢を実現してください。
Excel、ACCESSなど、BIツールでは実現できなかった課題が、
エクセルBIのツールで解決できます!
大企業だけでなく、中小企業にも役立つツールです。

Excelの教育体制は整っていますが、私の紹介する実践エクセルの
教育・サポート体制はこれからが、始まりです。

若い人たちには、是非、私の夢を引き継いで、強化・発展してください。
マイクロソフトにも、協力して欲しいと願っています。

次回は、ピボットテーブルの「普及」について、提言します。

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