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タイム写シーン

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今と昔の板橋区を、(できるだけ)同じ場所からカメラをかまえて切りとります。
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タイム写シーン13「五本けやき」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。今回のタイム写シーンは、「写真は語る 総集編」に掲載された1枚から、5本けやきです。 * 写真がいつ撮影されたものなのか、そこが不明瞭で。書籍の中には「約30年程前」と書いてあります。本が発行されたのは1994年のようですが、連載していた記事を集めた本ですから、そのずれを考えると1950年くらいでしょうか。 本には「桜川三丁目付近から池袋方面に向け撮影」とあり、場所もほぼ正確に推測できます。現地に行ってみました。 どうでしょう

タイム写シーン12「郷土資料館」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。今回のタイム写シーンは、郷土資料館です。板橋美術館に忘れ物をしてしまったので、取りに行くついでに、撮ってきました! * では、さっそく。「写真は語る 総集編」より昭和47年(1972年)の7月に開館したばかりの郷土資料館の写真。そして令和3年の現地のようすです。現地写真は、釣りをしていた方にボカシ処理を加えています。 画面右側にある建物が郷土資料館です。現在の建物は、平成元年に鉄筋コンクリート造へ改築されたものです。 開館当時

タイム写シーン11「乗合自動車発着所」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。今回のタイム写シーンは、昔のバス停の写真です。昭和8年ごろに撮影されたというバスの停留所を探してきました! * 「写真は語る 総集編」からの1枚です。 写真の右側には、「赤羽方面行乗合自動車発着所」と書いてあるのが見えます。なるほど。バスのことを乗合自動車と呼んでいたんですねー。 大きなかやぶきやねの家をバックに、11人乗りのバスと運転手が写っている。いまの人が見たら「これでもバスかね」と笑われそうだが、当時としては、流行の最

タイム写シーン10「大谷口北町」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。今回のタイム写シーンは、板橋区の公文書館さんが所蔵する、昭和の石神井川の洪水の写真です。写真の場所となる大谷口の北町に行きました! * 今回の写真は、昭和52年(1977年)の大雨のときのもの。公文書館の記録に撮影地点がきちんと残されていました。板橋区の東山町と大谷口北町の境目にある山崎橋の橋の前あたりです。 現在の山崎橋は平成6年(1994年)に造られたものだそうで。塗装などもたびたび修繕しているのか、四半世紀の経過を感じさせ

タイム写シーン09「成増駅南口」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。今回のタイム写シーンは、成増駅の南口です。板橋区の公文書館さんが所蔵する写真から、昭和40年と昭和46年の写真をお借りしました。さっそく行ってみます! 成増の北口側です。こっち側もいいですよね。個人的にはアクトホール付近の階段がたくさんある感じが大好きです。エッシャーの絵ではないですけど、いろんな幅や向きの階段があちこちにあると、ワクワクしてきます。無意味に昇り降りしてきました。 成増駅は、北口も南口も、人通りがとても多いことが予

タイム写シーン08「栗原堰」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。今回のタイム写シーンは、「栗原堰」です。 はい、自分はまず「堰」が読めませんでした。堰の読みは「せき(ぜき)」ですので、タイトルは「くりはらぜき」と読みます。堰は、治水における構造物の名前です。国土地理院の説明は次のようになっています。 せきとは、川の流れの調節や河底の保護などを目的としてつくられた工作物、または農業用水や飲料水などの取り入れのため、河川を横断して設けられた工作物(国土地理院) 文章だと「河川を横断」って表現がピ

タイム写シーン07「早瀬橋」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。 今回のタイム写シーンは、新河岸川にかかる早瀬橋です。公文書館さんのデータには「新河岸川平沼橋(現早瀬橋)昭和29年」と書いてあります。 ああ、平沼橋って早瀬橋だったのか、とまず思いました。 というのも少し前に、平沼橋を探したことがあったのです。それは「新河岸町会創立五十周年記念誌」に載っていた、新河岸に長年住んでいるお婆ちゃん3人の記事でした。 吉田 実家に行って来なって言われて、徳丸橋の上まで行くと、何て言うのこう胸が開け

タイム写シーン06「日曜寺の山門」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。今回のタイム写シーンは、板橋本町駅のすぐ近くにある日曜寺の山門です。 「写真は語る 総集編」からの写真は、昭和初期の撮影と書かれています。この日曜寺の歴史については、お寺さんの公式ホームページにくわしい記述がありました。宥慶(ゆうけい)という僧が、1711年~1716年ごろに創始したそうです。 出典元の「写真は語る 総集編」が出た時点では、「山門は、第二次世界大戦の戦火をまぬかれ、今もりっぱに残っている」とあります。しかし公式サイ

タイム写シーン05「赤塚の崖上」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。 今回のタイム写シーンは、板橋区の公文書館所蔵で見せていただいた昭和47年の写真です。 赤塚の崖上から、高島平方面を見渡す気持ちのいい1枚。電柱がいい味を出していますよね。公文書館の記録で、撮影場所もおよそわかっています。写真プリントを手に、赤塚4丁目に向かいました。 都営三田線の西高島平駅から少し歩いたところ、成増厚生病院の向こう側に、その崖上は見えています。崖上に向かいます。 崖をのぼりました。階段のある風景っていいですよ

タイム写シーン04「耳だれ庚申」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。今回のタイム写シーンは西台4丁目にある庚申塔(こうしんとう)です。 まず「庚申塔ってなに?」と思う方もいると思います。庚申塔(または庚申塚)は、板橋区に限らず全国に見られる石碑です。中国から伝来し、江戸時代に広まった庚申信仰の名残りとされ、いわゆるガチ勢も多い、味わい深い歴史分野です。くわしくはググってみましょう。 さて、区内に庚申塔は多数ありますが、今回は「写真は語る 総集編」に載っていた西台の「耳だれ庚申」がテーマです。 写

タイム写シーン03「ラビリンス」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。 連載3回目になるタイム写シーンですが、タイトルからして「ラビリンス」って何だよ、そんな場所は板橋にないぞって話ですよね。はい。説明させてください。 ▼「タイム写シーン・ラビリンス」シリーズとは? タイム写シーンの企画のため、おもしろそうな古写真をゲットしたものの、手がかりが少なすぎて撮影場所が特定できない。しかも、博識な板橋公文書館の方に聞いても分からなかった。そんな、もはや迷宮入りか!? という危機的な写真テーマが「ラビリンス

タイム写シーン02「成増坂」

こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。 「タイム写シーン」第2回目は、成増坂です。「成増坂って成増のどの辺だっけ?」と思う人もいると思います。川越街道をとおって、板橋区から和光市につながる部分、板橋区で最後のゆるく長い坂道です。 Googleマップで示そうと思ったら、坂道の名前で拾えませんでした。坂道に面している神社、新田宿八坂神社で引用してみます。 長い坂道の始まりと言えるのは、成増駅寄りのビッグボーイ付近でしょうか。写真右手にビッグボーイ。そのすぐ奥から坂が始ま

タイム写シーン01「西台橋」

はじめまして、こんにちは。めぐるスイッチ・まつもんです。めぐるでんきの地域応援部門「めぐるスイッチ」では、これから板橋区に関するさまざまな情報発信をしていきます。どうぞよろしくお願いします! さっそく板橋の風景をたのしもう!ということで、昔の風景写真を探してきて、できるだけ同じアングルで撮影してみる企画「タイム写シーン」を書いていきます。第1回目のテーマは、西台橋です。 西台橋は、新河岸川にかかる橋の1つですね。水辺公園にある舟渡大橋から、少しだけ西側にあります。 古い