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憂鬱な時に歯医者に行ったら、自己肯定感がちょっと上がった

こんにちは、砂月めぐるです。

今回は、日本歯科医師会×noteの投稿コンテスト「#いい歯のために」への応募エッセイ記事となります。

私は2年前から、定期的に歯医者に行くようになりましたが、その前に3年ほど行かない時期がありました。

丁度コロナが流行り始めた時期でした。私は大病院で働く医療事務員なので、とにかく感染したくないという一心で、仕事以外はひたすらひきこもる毎日でした。

当時はコロナに感染したら、結構色々言われたんですよ…皆、余裕がなかったんでしょうね。

そんな感じで、憂鬱な日々が続いていました。

仕事のストレス、人間関係の摩擦、コロナへの不安…当時のことで覚えているのは、それだけです。

自分の価値さえ、疑問に思えてしまう時期でした。

そんな状況が続いたある日、ふと、自分の歯がやけに汚く見えました。

いや、実際3年も行かなければ相当ばっちいんですけど。

東京オリンピックなども経て、多少はコロナの緊張も和らいできた頃だったので、思い切って歯医者へ行くことにしました。

ちなみに、3年行かなかった間に、かかりつけのクリニックが閉院してました。

仕方なく、近所に新しくできたクリニックに予約の電話をして、久しぶりの受診となりました。 

診断結果としては、初期の虫歯が2本あるとのこと。実はこの時、生まれてから初めての虫歯になった瞬間でした。

ただでさえ憂鬱だったのに、虫歯という事実で追い打ち。呆然としていたら、歯科衛生士さんが笑顔で私に言いました。

「この虫歯なら、次回の通院で治療終了になりますよ。ご自分の歯、大切にしてるんですね!」

歯科衛生士さんの言葉に、私はハッとしました。

自分って、私が大事にしてあげないとダメなんだ、と。

誰もが自分のことで手一杯なのだから、自分のことは自分が大事にしてあげるしかないのだと思い知りました。

結果的に、虫歯の治療は2本とも簡単なもので済みました。痛みを感じることもなく、あれから2年が経っても定期検診を続けています。

検診後に鏡を見て、綺麗になった歯を見る度に、「自分のことを大事にできた」と実感できます。

歯医者に行く度に、自分を大事にできたのだと自己肯定感が上がっていくのです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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