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映画の感想 001 『バーバリアン』

日がな鑑賞した映画の感想をつれづれと書きます。
もちろん、ネタバレ満載です。
そして主観で書き連ねるため、違うなぁ~と思う点があっても
まぁそういう考えもあるのかな、調べたら違ったけどなぁ
と思ってスルーして下さいね。

『バーバリアン』@ディズニー+

低予算で製作されたホラー映画。
映画評論家の町山さんが紹介していたので早速見てみた。

主人公はドキュメンタリー映画のリサーチ係として働くために
面接を受けにデトロイトにやってきた女性。
翌日の面接を控えて、前夜に民泊で利用できる一軒家にやってくる。
しかし、鍵が所定の場所に入ってない!
サイトの管理人とも連絡つかない。。。
すると、家の中に明かりが点く。。。
え?誰?怖っ!
中にいたのは一見優しそうな若い男。
聞くところによると、別のサイトで数日前から宿泊しているとのこと。
複数の管理会社がダブルブッキングしていたのか。。
しかし、夜も遅くて連絡はつかないし、他の宿も見つからない。
男は親切に、今日はここに泊まれば?なんて言う。
ベッドは使っていいよ。ぼくはソファーでいいから。
シーツは洗うよ。
紅茶飲む?
ワイン一緒に飲まない?
滅茶苦茶親切過ぎて逆に怖い。。。。
この優しげな男がいつ豹変して女を襲ってくるのだろうか(-_-;)
。。。
しかし、男は変わらずずっと優しい。
女もいつしか、打ち解け合って仲良くワインを飲む。
。。。
たまにドアが奇妙にギィーーーーっと開いたり、
男が夜うなされてたり、
BGMが群衆がわめいている音だったり、
そんな感じでそわそわするけど、朝まで何も起こらない(-_-;)

いつ怖くなるのよ。。。
ここまで焦らされると、ホラー映画に及び腰ながら
なんとか頑張って見ている僕の腰はもうガクガクです。
まだ見ぬ、めちゃ怖いものが想像の中でどんどん大きくなっていく。

もうこのまま何も起こらないでいいです!
主人公の女は面接も上手くいって、映画のスタッフになりました。
めでたしめでたし。
20分の短編映画ということでも、それでよかった。
なのに。。。

女は宿泊先の地下に降りていく。
やめてぇよ~
アメリカの家の地下には絶対に怖いことが待っている。
ホームアローンでも地下には怖いストーブがあったし。
サマー・オブ・84では殺人犯は地下で殺しまくってたし。
ブラックフォンでも、地下は監禁場所だった。
絶対ダメだよぉ~と思ってたら
案の定、ドアがなぜか閉まって開かなくなる。
ほらほら~。
更に地下には隠し扉があって、そこには
かつての住人が人を監禁して、レイプして
それをビデオに撮っていました。
というようなベッドとカメラが置かれた謎の部屋。
ほらな~。
これは、ドント・ブリーズ的な奴だよぉ~😢
もとの家主がここに女を拉致してさぁ~
レイプを繰り返してさぁ~
主人公の女も襲われるよぉ~😢
早く脱出して~逃げてぇ~。
と思ったら、優男が帰ってきて脱出成功!

ほぉ~~~。
何もなかったぁ~~。
めでたしめでたし。
30分の短編映画。まあまあハラハラしたなぁ。
面白かったなぁ。
なのに。。。

優男は自分もその地下室を見たいと言う。
馬鹿か?
絶対こいつ死ぬな。
もしくは、こいつが地下室を使ってるやつか?
そんなこんなで後を追う主人公。
絶対だめだよ!
と僕の声は届かず主人公はどんどん奥へ。。
「キース!どこ?」
主人公の叫ぶ声が良い。
さらに奥への隠し扉が見つかり、奥深くへ行く階段を発見。
主人公の叫ぶ声は、奥深くにいる優男へ届くように
大きな声でなければいけないが、怖くて叫びきれない。
震えてしまって、腹から声が出ない。
そんな感じが出ている。
ファイナルガールは強いだけじゃない。
怖いけど、勇気を振り絞ってるんだ!
そんな「キース!?」だった。

そして、ついにこの映画の「怖いもの」が登場する。
なんか、おっぱいが垂れた山姥みたい化け物だった。
え?
怖いけど、何これ?
ホラー映画の怖い奴は大体、こんな感じだよな。
青白くて、泥だらけみたいな体。
洗ってない伸びた髪。
隆起した眉間に、歯茎むき出しのスカスカの歯。
そして、予想以上の身体能力で
優男を瞬時にぐちゃぐちゃにして殺す。。。
怖いけど、化け物過ぎて残念。
得たいの知れない化け物が地下の暗闇から出てきて
怪力で人を殺す。。。
そういうことじゃないよなぁと思っていたら
予想外の展開が!!!

話は変わって、女優にレイプしただのなんので
八方ふさがりの映画監督が登場。
お金も無いし、所有してる不動産を売らないと。。
ということで自分の持ち家に来ると
そこは、主人公が民泊で宿泊してた家!!

こいつが貸してたのかぁ~。
え、こいつ地下室のこと何も知らないの?

主人公と優男の荷物もそのままの家に帰ってきた監督。
いつ貸したの?
聞いてないんだけど!
管理会社に文句垂れる監督は、案の定地下室へ。。

え~この家、地下室もあったんだぁ~
高く売れるかもぉ~
ちゃんと広さを図ろぉ~
あれ?奥にも部屋あるぅ~
ラッキー!

なんて、お気楽な監督。
こいつ、化け物に速攻殺されるな。。

案の定、化け物に襲われる監督。
びっくりして懐中電灯落とす(-_-;)ドジ。。。
逃げてるうちに洞穴に落ちる監督。ドジ。。。
化け物に捕獲される監督。ドジ。。。

するとそこには主人公が!
生きてる!
さすが、主人公!たくましい!

なんと、化け物は主人公と監督を
自分の赤ちゃんとして育てようとしている基地外でした(-_-;)
きったねぇ~哺乳瓶でミルクを飲まされる主人公。
おぇ~~~~~
それを拒否してしまう監督は別室に連れていかれる。
そこは頑張って飲めよ。まじ使えねぇよ監督(-_-;)
しかし、そのおかげで逃げる主人公。
化け物の垂れたおっぱいを飲まされる監督をよそに
脱出成功!
はぁ~~~よかったぁ~~
逃げれたぁ~~
あぁ~~怖かったぁ~~
めでたしめでたし。
60分の中編ホラー映画かぁ。
なかなか良かったな!
これでこの後、あの化け物の出自が語られて
なるほど~となってエンドクレジット。
と思ったのに。。。

残してきた監督を救うために家に戻る主人公。
まじかよ。
要らないのよ、そういった正義感は(-_-;)
ちゃんと身を整えてからにした方が。。。
と思っていたら、家から飛び出してくる化け物!
びっくりして思わず車で突進する主人公。
家の壁と車で挟んで殺される化け物。
気持ち悪い顔でじっとカメラ目線のまま息絶える化け物。
このカメラ目線の長いこと。
思わず目を背けたくなるぐらい長い。

そんな中、急に昔のデトロイトにタイムスリップ!
ひょろっとした男が、かつて綺麗だった頃の
街にいる。
男は、自宅で助産師無しで出産を控えていると話す。
え、なんかありそう。。。
買い物を終えた男はスーパーで見かけた女性を
急に尾行して、家を突き止める。
水道局になりすまし家に入ると
洗面所の窓を中から開ける謎の行動。
点検を終えたと偽って後にする男。
そうやって、後から忍び込んで女性を襲うのか。。
家に帰ると、出産を控えた奥さんなんていない。
明らかに一人ぐらしみたいな部屋。
地下室を作っている途中なのか、
やたらと工具やらが転がっている。
そして、例の地下室への扉の奥からは女性の叫び声が。。。

現代に戻ると、なんとか化け物から逃れた監督は
さらに奥へと逃げていく。
途中、暗闇の奥から来る化け物がむっと出てきたと思ったら
また闇に消えていく。
これは監督のまぼろし?
それとも、この地下の奥にはこの化け物も近づけない?
そんな、絶妙に見えない闇のショットが不思議で
心に残る。。。

そんなんで、更に奥へと進む監督。
そこにはゴミで散らかった部屋があった。
更にそこには、さっき見た回想で出てた気味悪い男が
寝たきりのじいさん姿でいるではないか!?
びっくりして携帯を落とす監督。ほんとドジ(-_-;)
きったない瓶の水を飲むじじい。
きったねぇ~~
棚には、まるでアダルトビデオのカテゴリ分けみたいな
タイトルが貼られたビデオテープがずらり。
プレイヤーに入れてみる監督。
案の定、それはかつてじじいが拉致した女性を
監禁部屋でレイプする様子を撮っていたビデオだった。
こんなん通報されたら一巻の終わりだ!
ということで、銃で自殺するじじい。
あっけない。。。
どうせなら、レイプで訴えられた監督のけつを
犯してビデオで撮ればとも思ったが。。。

一方、しなきゃいいのに助けに来た主人公。
じじいの銃を持って逃げる監督。
案の定、暗闇の先で主人公に急に声を掛けられた監督は
とっさに銃を撃ってしまう(-_-;)人に害を与えるドジっ子。。。
主人公、これで死ぬのかぁ~
バッドエンドやなぁ~

と思ったらなんとか生きてる!
逃げる二人。
平謝りの監督(-_-;)こいつマジ殺す。。
車で挟み殺したはずの化け物がいない(-_-;)まさか。。。

昔からこの街に住んでいたという黒人のおじさんによって
なんとか助かりそうな予感の二人。
おじさんの話では、あの家の男は
女を拉致して子供を産ませ、その子供をまた犯してを繰り返したせいで
奇形の娘が生まれた、、、なんて話。
あのじじいは何年、その近親相姦を繰り返したの?200歳ぐらい?
次々と拉致すれば、子供を犯す必要なくね?
など色々疑問に思っているのもつかのま
突如現れる化け物!
そして、あっさり殺される黒人のおじさん!
主人公を残して一人逃げる監督(-_-;)こいつ、マジで。。

お腹の怪我を押さえながらも必死に逃げる主人公を置いて
どんどん高い所に逃げる監督。
登ってくる化け物。
じじいから奪った銃を持っていることを思い出す監督(-_-;)遅いよ
あわてて銃を構えるも、再びあせって落としてしまう(-_-;)ドジっ子。
ついに追い詰められる二人。
ドジっ子監督は、最後に最悪な策を思いつく。
化け物が主人公のことを大事な赤ちゃんだと思い込んでいることに
つけこんで、主人公を突き落す。
すると主人公を助けるために一緒にダイブする化け物。
落ちた二人を見ると、化け物が主人公の下敷きになっている。

見た目は本当に気持ち悪い化け物だったけど
母性ハンパない!
命をなげうってまで子供を助ける心。
涙!!!!!!!!!!!

意識が戻る主人公を見てびっくりの監督(-_-;)どう言い訳すんの?
ごめん!君を投げようとしたんじゃなくてさ、、
君が滑ったもんだから、、、(-_-;)だめだ。。。
案の定、息を吹き返す化け物に襲われる監督。
目ん玉をつぶされ、頭もぐしゃっとなる。
監督、悲惨な最期。
思えば、この監督のおかげで、怖い怖いホラーも何とか楽しめたよな。
抜けてるというか、怖いことが起きることに全く気付かない
ドジ加減に僕は救われていたな。。
監督。あなたが死んで、なんか寂しい。

ファイナルガールの主人公は
化け物に抱かれて涙しながらも、銃の残った玉で化け物を撃ち殺し
街を後にする。。
おしまい。。

予想を裏切っていく展開はなんとも面白い映画でした。
警察が全然頼りにならず、燃えた家はそのまんまの
ゴーストタウンとなったデトロイトの街並みの怖さも伝わったし。
アメリカの家の地下はやっぱり怖いし。
民泊に先客がいたらやっぱり怖いし。
ホラーの定石みたいなものを、なんとなく感じながら
裏切られたり、ほらやっぱり~となったりする
満足度が高いホラー映画でした!

おわり。

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