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区の職員は利害関係者ではない?

※この記事は民営化の怪しい成果の続きです。
※メールのやりとりを原文のまま載せないで欲しいと行政から依頼があったので、誤解を生むかもしれませんが、意訳した内容を記載します。

「利害関係者」についてのメールのやりとりを公表させて頂きます。個人情報などは削除しています。また、必要に応じて加筆しています。

まず私からメール。

幾つか質問があります。
・全生徒が対象なのであれば、なぜ民営化説明会が現役学童保護者だけにされるのか。
・事業発注者である子育て支援課が利害関係者ではなく無く、利用者(しかも可能性があるだけ)が利害関係者となる理由をなにか。(原文ママ)

ちょっと最後日本語変ですが、、、返ってきた答えはこんな感じ。

※黒田の意訳
①なぜ民営化説明会が現役学童保護者だけなのか
→ 今学童に居る保護者は、入所したのち民営化の事実を知ったので。
②子育て支援課(の職員)は利害関係者ではないのか
→ 所管部長以下が選定委員になることになっている。もし選定委員の子どもが該当小学校に通っていると不適切だと指摘が来る可能性がある。

①は知りませんでした。現役保護者に対して行われる理由は、こんなところにあったんですね。

②は回答になってないです。子育て支援課の職員が利害関係者であるかどうかの回答にはなってないです。このような「ひろゆき的論点ずらし」に付き合ってはいけません。

私からは②について、次のように質問しています。

質問は、子育て支援部の職員は、今回の事業者選定の利害関係者であるかどうか、ということです。

その解答に担当課長からこのようなメールを頂きました。

※黒田意訳
利害関係者の網羅的な定義は回答が困難です。選定委員の子どもが当該クラブの入所対象かどうかが公募に直接影響する利害関係です。区は発注者ですが、許認可の職員であっても公募に直接影響するような利害関係はありません。

なるほど。

まず「子育て支援部の職員は」と前置きしたんですが、網羅的と解釈されてしまいました。それはさておき、文章としては次のように解釈できます。

公共事業の委託事業者を決める場合、利用可能性のある区民は選定委員に参加できません。区の職員は該当の施設を使わないので、利害関係はありません。(なので選定委員に参加できます)

なるほど! つまり、選定委員になる条件として下記があるってことですね。

・行政の認可部署は、事業者と直接契約関係となるが許容される。
・利用可能性のある区民は、事業者と契約関係とはならないが許容されない。

区立体育館などの委託先を決める選定委員には、決して体育館を利用しない人がならないといけないんですね。人選が大変そう。

法的根拠はない

この事に法的根拠はありません。少なくとも私は見つけられてないですし、過去のやりとりでも法的根拠は示されていません。担当部署の方針です。

過去の経緯

実は、かなり前から、現役保護者は「利害関係者」と言われ、学童の民営化の選定委員に入れていません。もし、ここに明確な理由がなく、単なる「区民排除」であったのなら、選定からやり直すべきだと思います。この問題は保育園でも同じです。

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