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レコードの録音方法

レコードで音楽を聴くという体験は、手間も含めて素晴らしいものですが、時にはネットワークプレーヤーで手軽に聴いたり、スマホに入れて外出先で楽しみたい時があるものです。
世の中デジタル化が進み、色々と便利になりましたが、レコードの録音(デジタル化)に関しては一昔前のカセットテープへの録音に比べても少し面倒な気がします。
メモ代わりに、レコードの音源からWAVやFLACなどの音声ファイルを作成する方法を記録します。

必要な機材

【レコードプレーヤー】
レコードが再生できればどんなものでも
【フォノイコライザー】
レコードプレーヤーから出力された音声信号は小さく、周波数特性がフラットではないので、そのままでは再生できません。聴ける形の信号に補正するのがフォノイコライザーです。
【オーディオインターフェイス】
パソコンにはアナログの音声信号を直接取り込めないので、間にオーディオインターフェイスを挟むことでパソコンに取り込むことができます。
【パソコン】
オーディオインターフェイスから取り込んだデータを加工します。

接続方法

接続図

音声データの取り込み方法

パソコンにアナログ音声を取り込むためには、オーディオインターフェイスという機材が必要です。TASCAMのUS-366という機種を使いました。

1.US-366の設定
●ケーブルの接続
レコーディング機材だから独特なのか、RとLという端子はない。
LINEの3と4にRCAケーブルのRとLを接続する。
●modeの選択
裏面のMODEスイッチを「MULTITRACK」にセット
●MIXERPANEL
US-366の「MIXER PANEL」ボタンを押す。
MIXERタブのAnalog3-4のLINKをONにする

2.編集ソフトの使用方法
オーディオインターフェイスから取り込んだデータを録音し、編集するソフトが波形編集ソフトです。(ここでは、フリーでダウンロードできるAudacityを使用)
音が波形で表されて視覚的に見えるので、ノイズを除去したり、曲ごとに区切ったり、曲間を縮めたりと割と自由に編集できます。
●こちらからダウンロードしてインストール
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/audacity/
●音質の設定
「編集」⇒「環境設定」⇒「品質」
  サンプリング周波数:96000Hz(96kHz)
  サンプル形式:24bit
ここの数値を上げると音質は高くなりますが、ファイルサイズも大きくなります。これでも所謂ハイレゾです。
●録音レベルの確認
レコードを再生し、マイクアイコン⇒「モニタを開始」をクリック
0dbを超えないようにマイクレベルを調整する。

3.録音
レコードを再生し、録音ボタン「●」をクリック
再生が終了したら、停止ボタン「■」をクリック
A面からB面にするときは一時停止ボタンをクリック

4.録音データの加工
●ノイズの除去
ブッ、やらチリチリなどのレコード再生特有のノイズを除去する作業
(完全には取り切れない)
針を置いた直後から曲が始まる直前までを選択⇒「エフェクト」⇒「ノイズの低減」⇒「ノイズプロファイルの取得」
曲全体を選択(Ctrl+A)⇒「エフェクト」⇒「ノイズの低減」⇒OKボタン
●音量の最適化
「エフェクト」⇒「ノーマライズ」⇒OKボタン
●曲ごとのラベル付け
この時点では、アルバムが一つのファイルになってしまっているので、曲ごとにファイルを分けるために、区切りを入れていきます。
波形(谷間)や時間、あとは聴きながら曲の切れ目を判断し、Ctrl+Bで区切り(ラベル)を入れます。

5.曲ごとに保存
「ファイル」⇒「書き出し」⇒「複数ファイルの書き出し」
エンコーディングを「Signed 24-bit PCM」にする

6.タグ情報の編集
保存したファイルのタグ情報にアーティスト名や曲名を書き込みます。
Mp3tagというフリーソフトで編集してます。

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