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Seattle滞在最終日。そして、noteを始めた。

最終日は、地元(もうこの時には地元の気分だった。)のKirklandで、まだ見てないものや行っていないところに行ってみる以外は、Kの家族とハロウィンに欠かせないかぼちゃのランタンを作ることにした。

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もともと観光のためではなく、日本から離れたい、Kに会いたいという一心でSeattleを訪れた。大した計画も立てずに、本当に行ってみたいところに絞った旅程は、とても満足のいくものになった。

滞在中に何度もKと話をした。そして、Kの家の中でも新鮮な発見がたくさんあった。そんな中で、帰国後にもこれは続けていこうと決めたことが3つあった。

1. 自分の体が喜ぶことをする。

実家では、ケーキ屋さんで買ったケーキや、和菓子屋さんで買った和菓子など、ちょっと良いお菓子がふとした時に出てきていた。母がマメな人で、お茶の時間が好きだったのもあると思うが、ちゃんと手で作られたお菓子とお菓子に合わせたお茶をいただく時間は何物にも変えられないくらい、幸せな時間だった。

大人になって、一人暮らしを始めてからは、そういうちょっと贅沢なお茶の時間はなくなった。当たり前のことだけれど、子供の時の幸せな記憶を再現するには、また、自分を喜ばせるには、自分で仕込まなければいけないということにぼーっと気がつかないまま生きてきた。

大人になってからの一人のおやつはスナック菓子になった。手軽に安くたくさん食べられるのだが、ゲップやら胃が張ったりするやらで、最終的に残る気持ちは「あーあ、食べちゃった」という罪悪感。やはり体にも心にも良い影響は与えないことには薄々気が付いていた。

だったらば。

代わりに一つ、とっておきのお菓子を、とっておきのお店で買おうと思う。その行動は、私にとっては「食べる」以上の価値がある。自分で選び、自分のために自分のお金で必要なものを購入するという、あの日の母のように、私も自立した大人であることに、満たされる時間になる。

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2. 体にいいことを無理なく取り入れる工夫をする。

Kの家には、様々な工夫があった。ミネラル石を入れた水を蛇口付きのメイソンジャーに作ってある。その横にはトレイの上に小さめのグラスも用意してあって、まだ小さい子供でも誰でもさっと飲めるようにしてある。

コーヒーは、コーヒー豆と1−2人用のグラインダー、ポットがセットになって置かれている。

りんごにバナナにアボカド、レモンにナッツ。添加物の少ないピーナッツバターや蜂蜜、自作のシリアルやカカオ80%以上のチョコレートなど、カウンターの上やストック棚に綺麗に陳列されていて、ホテルのルームサービスのようだった。

ヘルシーな生活というととても気を使って生きていそうな印象があったが、こういう風に組み込まれていると、意識せずともヘルシーな行動になる。

帰国後に早速、フルーツをカウンターに置き、コーヒー豆とグラインダーを購入し、おやつ用にナッツとチョコレートなどを常備した。

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3. 自分を表現する場を持つ。

私は人に左右されやすい。推しにも弱い。
自分の意見を言って人に怪訝な顔をされることが嫌で、いつの間にか「自分の意見」というものがなくなった。

いや、違うかな。

多分、「意見」は持っていたと思う。
でも、それが本心から来たものなのか、人から言われたからなのか、さっぱりわからなくなってしまっていた。きっと今はまだ、人がこう思うだろうから、と他人の視点に合わせた行動が多いのではないかと思う。

そんな私が、唯一、自分を中心にして考えられるのは、絵を描いたり、文章を書いたり、書道をしたり、そんな時間だった。と、かぼちゃのランタンを作りながら気がついた。

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一人、黙々と作業をすること2〜3時間、この時間は、集中できる。
自分で絵柄を決めて、ただそれを掘る。出来上がってからもまだ色々とその彫り方について、考えを巡らせたりしていた。

あー、私、これが好きなんだ。

だから、私は決めたのだ。noteを始めようと。
前から気になっていて、「note」という響きも好きだったし、半分フィクションで半分ノンフィクションのような世界観だから、創作活動に相性が良さそうだ、というフィーリングがあった。

自分の意見を人に伝えるのはまだ難しいけれど、自分の心が中心となる作業を続けることで、いずれは人に対して何かを伝える準備の時間になるだろうと思っている。

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