見出し画像

一歩踏み出すことができる本

堀江貴文さんの「時間革命」を読んだ。

ホリエモンの物言いは多少攻撃的なところがあるので、本を読むのも遠慮していたが、どうしてもタイトルが気になり、読んでみた。

終始一貫、「時間が何よりも大切」ということを伝えていく簡潔な本だ。

1秒も無駄にするな、と言われると窮屈で反発したくなる自分も存在していたが、それでも、今の私には必要な言葉がたくさんあった。

"本当の自信とは、「自分の心に寄せる強固な信用」である。"

"自信には根拠なんてない方がいいのだ。根拠の方が崩れれば、それが支えていた自信も崩れるからだ。"

自分の心に寄せる強固な信用。私はこれまで自分を否定して生きてきた。悪い感情が湧き上がってきたとき、そんなことを感じている自分を最悪な人間だと思ったし、人から拒絶されたときは自分に悪いことがあったのだと、反省をしてきた。他人を基準とした考え方に変わっていって、自分軸というものがなくなった。それが、ひいては自分への信頼のなさにつながってきたと思っている。

会社の同僚が、「自分こそが自分の最大の味方だと信じている」と言った。
私にはその発想は全くなくて、驚いたことを思い出す。

確かに、誰が否定しても自分だけは自分の味方であること、それは可能なことだ。私は最初に自分を裏切って、人におもねってきた。だから、自分の意見がわからなくなってしまったのだと思う。何を持って自分の意見と言えるのか、完全に見失った。

今、このnoteでやっていることは、そんな自分の言葉を探す旅だ。私が何に心が動き、何を考えたのか、苦手な読書感想文とともに、探している。


"本物の自信を作るために必要なのは、「将来」のために自分の能力を高めたり、人を圧倒するような「過去」の実績を積み重ねたりすることではない。「現在」を生きることだ。「現在」のなかにしか希望はない。"

そして、逆にいうと不安は、過去と未来を憂うことで始まる。まさにその通り。「今を生きる」という言葉の意味を、この歳になってようやく理解した。今、自分を喜ばせることに対して、行動するだけ。そうやって、喜びを感じたり楽しいと思える時間を通過した未来と、憂いているだけの時間をすぎた未来とでは、圧倒的に開きが出てくるのだろうと思う。

"ネガティブなことを考える前に動け"

私はいまだに行動できていないことがたくさんある。犬の病気で、あれだけ行動できない自分を悔いてきたのに、まだまだ行動に移せていない自分に、愕然とする。それどころか、不安をかき消すのに必死なときすらある。

でも、この本が、やりたいことリストを見返すきっかけになった。ハードルを感じて着手できていないけれど、それを実現できたらウキウキするだろうことこそ、現状を変えるきっかけになる、と、やりたいことリストを2つ、実行に移した。

"「いつか」なんて長期の目標はまず実現しない"

長期的な目標を考える時間が無駄だと言っている。
未来の点から逆算して考えることや計画性の大切さをうたう人は多いが、計画を考えている時間も無駄だ、と。考えて、メリデメを洗い出したりしているうちに、不安が目につき行動できなくなる。裏返すと、これも先ほどの言葉と同じ、「今」の積み重ねによる行動が大事、という話。

悩んでるんならやってみよう、やりたいならすぐにやればいい。

それだけ。

今悩みを抱えている、ずっと行動に移せていない何かがある人の肩をググッと押してくれる一冊だと思う。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?