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経済学部卒デザイナーが転職までに得た学び④業界を知る方法

未経験&別業界からデザイナーに転職するまでに得た学びをシェアする本記事ですが、第4弾は「業界を知る」ことについて。

転職するなら業界を知る必要があるのは至極当然ではあるのですが、私がおすすめする方法を書こうと思います。

ネット、本、動画などのメディア、省略

いや、そりゃそうだ。これはどんな方もされているはずなので省略。

テレビ番組(仕事の流儀とか情熱大陸とか)

この手の番組は私はかなり好きなので省略せずにちょっと書きます。
テレビって何か知識が得られるのかと言えば、それほどないのです。時間をただただ使ってしまうのに見ちゃう、厄介なメディアです。
しかし”燃料”はもらえる手段であると思います。
いやぁ、なんせ転職の決意を情熱大陸で受けちゃったんで、私。

テレビ番組はどうしても宣伝のもと、感情を動かすための演出が加えられているし、良いところを切り取っているものなので、鵜呑みにはしません。
だけど、「かっこいぃぃ」とか「こんなふうになりたいぃぃぃ」って感じて行動に起こすきっかけになるのなら大いに良いのではないでしょうか。

CMを見る(聴く)

地味に番組よりもおもしろいなと感じているのは企業のコマーシャルです。時間帯によってCMをする業界が変わるところや、ターゲットを意識した表現方法、言葉遣い、などなど、「なぜ今これをやるのだろう」と見ていると、テレビ番組の視聴者層が見えてきたり、その時間帯の生活風景が想像ついたりしていきます。

CMそのものの内容を見ていると、流行りや新製品はまずわかりますし、使われているBGM、ファッションなどからは洋服や色のトレンド、ストーリー仕立てで数年に渡って作り上げている理由など、複雑に絡み合った理由や狙いが見えてきます。

これをおもしろいと捉えるか、面倒くさいとするかは人それぞれ好みがあるところですが、CMはまさに時代を反映したアウトプットなので、そんな情報収集もありますよ、ということで。

ちなみに余裕があれば、前年で比べると今度は時間軸で見えるものがあります。
いやぁ、書いてるだけでも楽しくなってきちゃった。

業界の人とつながる

何より業界に関わるご本人に色々聞ける以上具体的なことはないはず。
だけど、なかなか聞きたい業界の人とつながるって難しい。

今どきはやはり、コワーキングスペースやオンラインサロンに参加したりSNSから繋がるという感じでしょうか。
人柄が分かりやすい、場の空気を捉えやすい、双方向のコミュニケーションを取りやすいという点では、リアルなコワーキングスペースが良いなと思います。

コワーキングスペースも色々ありますが、スタッフの方がきちんとコミュニケーションをとって交流しやすい空気を作り出してくれる場所のほうが良いと思います。
同業どころか異業種の方ともすぐ繋がっていくのがコワーキングスペースのすごいところ。誰かと仲良くなったら、数珠つなぎ的に進むので、期待している以上に知りたい業界の方と繋がれるかもしれません。

それこそ「人に頼る」です。

街へ出て観察

はぁ?って感じですよねー、わかりますよー。
意外とこれも面白いと思うことなので書きます。今は自粛推奨の時期なので街へ出ることは難しいものがありますが、外に出ると色々と発見します。

色々な仕事で街ができていることを知るし、
街=社会なんだなって感じられます。

例えば私のWeb業界というのは、広報・宣伝の一つなので、色々なところでQRコードがあってキャンペーンにつながるとか、いちいち「○○を検索」と書いてあるのを見かけます。もうWebなしにはやっていけませんよね。・・・ってそう思うことも業界に関するひとつの気づきです。

ちなみに自宅の近所にできた看板は、なかなか街に溶け込まない不自然な色で、でかでかと「○○○ [検索]←」と書いてあります。名前など聞いたことがないし気になって検索しました。まんまと乗せられてしまったわけですが、これも看板というリアルからWebへ繋げて、検索の先に本家のWebサイトがヒットする流れを作っています。

もしも「○○○」を検索したときに、本家のサイトが検索の最初に上がらなくて見つからなければ看板〜検索止まりで失敗に終わるので、Web広告を挟みます。ということは、Webはサイトを作るだけではなくて、検索されたときのための広告屋さんもいるのが発見できます。

なんでも繋げてみる

ついつい、興味がデザインからの導線を考えてしまう話に偏ってしまうのですが、ぱっと目に入ったものと、調べたい業界の関連性を探すゲームみたいなことをしていたら、あらゆる業界が繋がってくると思います。

例の不自然な色の看板にしても、分解していくと
ペンキを作った人がいて、ペンキのあの不自然な色の粉?を開発した人がいて、「これくらい不自然な色がいいっすよ!」と購買を勧める人がいて、看板を印刷をする人がいて、立てつける人もいる。
そもそも調べてたどり着いたら不動産なんですよ。だけども看板の下にあるのはコインランドリーなんですよ!どういうこっちゃ!なんやねん、まぶしいねん!色!

てな感じで、これって、結構発想を広げるトレーニングにもなっています。私は転職の時点ではとてもこんなに興味を持って考える人間ではなかったのですが、これを意識できるようになってから、”なんでも面白く感じる”いわば無双状態に入りました。

昔、先生や社長など先人の皆さんが「何でも興味を持つべし」みたいなことをアドバイスしてくれていたことを思い出すのですが、こういうことなのかなぁ…と今になって実感してきています。

きっと早ければ早いほど、業界だけにとどまらない楽しみ方ができるようになるのでしょうね。
ということで、まわりを眺めて連想から業界を知るというのは楽しめるので私的にオススメです。



※アイキャッチはvoice_watanabeさんよりお借りしました。犬が大好きなんですが家では飼えないので、犬のモノマネを日々練習しています。もう自分がなってやろうと思って。そのうち、最近は前世は犬だったんじゃないかって思い始めました。ありがとうございます。

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