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第24週 木曜日 作家・歌人・漫画家 服部まゆみ

はじめに

第24週の作家は小説家、推理作家、恋愛小説家、銅版画家である服部まゆみさんです。

まゆみさんの人生



服部 まゆみ(はっとり まゆみ)さんは1948年10月14日東京都日本橋にお生まれになりました。

 

まゆみさんは 現代思潮社美学校卒業後、銅版画家を目指し、加納光於氏に弟子入りされます。

1984年銅板画の作品で「花の景色 作品35」で第10回日仏現代美術展において、ビブリオティック・デ・サール章の3席を受賞されます。

この受賞を受け、パリで行われた受賞式のため海外旅行を経験し、その旅行の思い出をモチーフに書いた『時のアラベスク』が横溝正史賞を受賞します。こうして1987年作家デビューを果たされます。

澁澤龍彦世界(ドラコニア)に影響を受け、作品中には澁澤龍彦氏をモデルとした登場人物もあるそうです。

1998年、『この闇と光』が直木賞候補になります。

この時の審査員の評価を以下のページで読むことが出来ます。


2007年8月16日、肺癌のため死去されます。58歳でした。


死後の本の復刊


2019年 いくつかの作品がまた復刊されますが、特に重要なのは

『最後の楽園 服部まゆみ全短編集』(河出書房新社)が出版されたことです。

 まゆみさんの生前に刊行された著者の短篇集は『時のかたち』だけだったそうですが、その収録作を含めた全十七篇が、一冊にまとまったかたちで読めるようになったというところに意義があります。

以下に本作の批評の一部を引用します。

収録作は本格ミステリ色が濃いものから幻想的なものまでさまざまだが、いずれも鋭敏な美意識と、淡々としていながら冷やかな凄みを帯びた心理描写を特色としている。謎解きを重視した系統の作品でも、真の答えを曖昧にしたままの結末が目立つ。土屋隆夫は探偵小説を割り算の文学と称したけれども、著者の美学は、たとえ本格ミステリであっても割り切れないことの余韻を重視しているのだ。スーパーナチュラル系の作品では、ある島で目撃した怪異に主人公が追いつめられてゆく表題作もいいし、坂井修造という画商を主人公にした「骨」「雛」は怪異譚として完成度が極めて高く、連作として一冊にまとまるほど書き継がれていれば......と惜しまれる。著者自身の版画をあしらった装幀も格調高く、宝石箱のように末永く愛惜したい一冊となっている。

更なる批評は以下をお読みください。



まゆみさんの作品リスト

ウィキペディアには大変詳細なまゆみさんの作品リストがあります。

ここで引用すると非常に長くなるので、興味のある方は是非ご覧ください。




またお薦め作品などのページもいくつかありますが私はこのページがとても分かりやすかったと思いました。



めぐめぐがすごいと思う服部まゆみさんのこと

1銅板画家を目指されその道でまず素晴らしい作品を残されていること

2そしてその経験から本を書かれ、横溝正史賞を受賞されていること

3そしてその後亡くなられるまで様々なジャンルでたくさんの作品を残されたこと

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