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第23週 木曜日 作家 黒岩比佐子

はじめに

第23週の作家・歌人・漫画家のカテゴリーはノンフィクション作家の黒岩比佐子さんです。



子ども時代・学生時代


黒岩 比佐子(くろいわ ひさこ)さんは1958年5月1日東京都にお生まれです。

中学から始めた軟式テニスでは、高校時代に軟式テニス部の部長を務め、大学時代には東京六大学ソフトテニス連盟選手権大会で慶應大学の女子ダブルス代表として第一回大会(1978年)から3年連続優勝の実績を持っておられます。

東京都立立川高等学校を経て、1981年、慶應義塾大学文学部(国文学専攻)を卒業されます。

大学では武藤康史氏と同じゼミであったそうです。


大学卒業後作家になるまで

大学卒業後、採用PR会社(〔株〕ユー・ピー・ユー)に勤務されます。

当時の職場仲間に田口ランディ氏(小説家)、入社同期には田柳恵美子さん(現公立はこだて未来大学教授)がいらっしゃるそうです。

その後、フリーのライター・編集者となられます。

作家として

2004年、『「食道楽」の人 村井弦斎』でサントリー学芸賞を受賞されます。

2008年、『編集者 国木田独歩の時代』で角川財団学芸賞を受賞されます。

(主に明治の)古本好きとしても知られ、ブログでは古書展などで入手した古本が紹介されています。このブログは今も読めます。

また著書には、収集した「資料」の内容が、大きく反映されています。


2010年11月17日、すい臓がんのため東京都中央区の病院で死去されます。

52歳でした。

2011年、『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』で第62回読売文学賞(評論・伝記部門)を没後受賞されています。

著書


ウィキペディアによると以下の著書があります。

著書
単著
『音のない記憶 ろうあの天才写真家井上孝治の生涯』文藝春秋 1999 ISBN 978-4163557304
『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』角川ソフィア文庫 2009 ISBN 978-4044094027
『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』コミー出版 2018 ISBN 978-4990895914
『伝書鳩 もうひとつのIT』文春新書 2000 ISBN 978-4166601424
『『食道楽』の人 村井弦斎』岩波書店 2004 ISBN 978-4000233941
『日露戦争 勝利のあとの誤算』文春新書 2005 ISBN 978-4166604739
『編集者国木田独歩の時代』角川選書 2007 ISBN 978-4047034174
『食育のススメ』文春新書 2007 ISBN 978-4166606122
『歴史のかげにグルメあり』文春新書 2008 ISBN 978-4166606504
『歴史のかげに美食あり 日本饗宴外交史』講談社学術文庫 2019 ISBN 978-4062924764
『明治のお嬢さま』角川選書 2008 ISBN 978-4047034419
『古書の森逍遥 明治・大正・昭和の愛しき雑書たち』工作舎 2010 ISBN 978-4-87502-430-9 
『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』講談社 2010 ISBN 978-4062164474
『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』講談社文庫 2013 ISBN 978-4062776615
『忘れえぬ声を聴く』[幻戯書房 2014 ISBN 978-4864880428

共著
『津村重光の本 ある団塊世代半世紀の軌跡』(津村重光共著,芥川仁編・写真)鉱脈社 2002 ISBN 978-4860610081
『戦争絶滅へ、人間復活へ 九三歳・ジャーナリストの発言』(むのたけじ著,聞き手:黒岩比佐子) 岩波新書 2008 ISBN 978-4004311409

また以下のインスタグラムのサイトで本が紹介されています。


最近出た書評に黒岩さんのことが紹介されています。



 めぐめぐがすごいと思う黒岩比佐子さんのこと

1中学生時代に始められた軟式テニスで特に大学時代素晴らしい成績を修めておられること。

2ノンフィクション作家としてほとんど日に当たらなかった人々の生涯や戦争の記憶を伝える本を書かれていること

3そして亡くなられた後もその本が評価されて多くの人に読まれたこと。


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