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第22週 芸術家 石岡瑛子

22週目の芸術家はアートディレクター、デザイナーの石岡瑛子さんです。

石岡 瑛子(いしおか えいこ)さんは1938年7月12日 東京都にお生まれになりました。



東京芸術大学美術学部卒業後、資生堂に入社されます。
村瀬秀明氏、中村誠氏らとともにグラフィックデザイナー、アートディレクターとして活動されます。

1964年「資生堂の広告」で電通賞を受賞されています。
1965年「シンポジウム現代の発見」で日宣美賞(日本宣伝美術会)を受賞されています。

1966年社会現象となったサマー・キャンペーンを手がけられさらにその作品が世に知られようになります。



1969年「パルコカレンダー」で通商産業大臣賞を受賞されています。


1970年、石岡瑛子デザイン室として独立し、パルコや角川書店などの広告で1970年代の日本で活躍されました。

1975年「パルコの広告デザイン」で毎日産業デザイン賞(第21回)を受賞されています。

また同年「パルコのアートディレクション」ザイン」でADC会員賞(東京アートディレクターズクラブ)を受賞されています。


1980年代からは活動拠点をニューヨークに移し、メディアに限定されない分野で国際的に活動されました。

アメリカ時代の受賞歴は以下の通りです。

1987年、グラミー賞(第29回)「マイルス・デービス『TUTU』のアートワーク」(ジャケットデザイン)
1988年、ニューヨーク批評家協会賞(第39回)「ブロードウェイプロダクション『M.バタフライ』の美術監督」
1988年、トニー賞ノミネート〔昭和63年〕「M.バタフライ」(美術監督)
1988年、ACE賞(Annual Network Award for Cable Excellence)(第9回)「RIP VAN WINKLE」
1992年、アート・ディレクターズクラブ・ホール・オブ・フェーム栄誉殊勲者(米国)
1993年、日本宣伝賞山名賞(第38回)
1993年、アカデミー賞衣装デザイン賞(第65回)「BRAM STOKER'S DRACULA(邦題:ドラキュラ)」
1993年、勝見勝賞(第6回)
1994年、BAFTAノミネーション「ドラキュラ」
1994年、THE ART AWARD OF THE MULTIMEDIA GRAND PRIX 「MECHANISMS OF DENSITY」(ミュージックビデオ演出)


日本人として初めてのグラミー賞受賞者でいらっしゃいます。


映画や演劇では、セットデザインと衣装デザインの両方を手がけられ、衣装担当のみの作品も少なくないそうです。

ここに代表的な作品をあげます。

グラフィック・デザイン
マイルス・デイヴィスのアルバム『TUTU』(1987年 第29回グラミー賞 最優秀アルバム・パッケージ)
映画
Mishima: A Life In Four Chapters (1985年、美術)
クローゼット・ランド Closet Land(1991年、美術・衣装、ラダ・ヴァラドワジ監督)
ドラキュラ Bram Stoker's Dracula (1992年、衣裳)アカデミー賞衣装デザイン賞受賞[1]
ザ・セル The Cell (2000年、衣裳)
落下の王国 The Fall (2006年、衣裳)
インモータルズ -神々の戦い- Immortals (2011年、衣裳)
白雪姫と鏡の女王 Mirror Mirror (2012年、衣裳)アカデミー賞衣装デザイン賞ノミネート
舞台
演劇・ブロードウェー 『M.バタフライ』(1988年、舞台美術・衣装 ニューヨーク映画批評家協会賞)
オペラ「忠臣蔵」(1997年、美術監督、三枝成彰作)
オペラ・オランダ国立歌劇場 『ニーベルングの指環』(1997年)
サーカス・シルク・ドゥ・ソレイユ 『ヴァレカイ』(2002年)
演劇・ブロードウェー 『スパイダーマン』(2011年、衣装)
その他
ビョーク ミュージック・ビデオ 『コクーン (ビョークの曲)(英語版)』


2002年には、紫綬褒章を受章されます。

同年ソルトレークシティオリンピックで カナダ・スイス・スペイン・日本チーム 競技ウェアを担当されています。

2008年北京オリンピックの開会式では衣装デザインを担当されています。

2012年1月21日、膵臓がんのために死去されています。73歳でした。



著書
『おんなのクリエイトブック』(1979年 講談社 日本語)
『肖像神話 - 迷宮の画家タマラ・ド・レンピッカ』(1981年 PARCO出版 日本語)
『Eiko by Eiko』(1983年 英語 風姿花伝の訳書) ISBN 978-0224030168
『レニ・リーフェンシュタール ライフ』(1992年 求龍堂 日本語)ISBN 978-4763091239
『石岡瑛子風姿花伝 - Eiko by Eiko』(2000年 求龍堂 日本語)
『Eiko on Stage』(2000年 英語)ISBN 978-0935112535
『私デザイン』-(2005年 講談社 日本語)ISBN 978-4062120838
『石岡瑛子 ggg Books 68』-(2005年 ギンザグラフィックギャラリー 日本語)


現在東京で 初めての大回顧展が行われています。






めぐめぐがすごいと思う石岡瑛子さんのこと

1広告の仕事から始まり、独立され、アメリカに活動場所を移し、

年がたつごとに活動の広場がどんどん広がっていったこと。

2そしてその活動で素晴らしい業績をあげられ、多くの場所で日本人のパイオニアとして活躍されたこと

3その作品がアメリカをはじめ世界の多くの国で受け入れられ愛されていること。

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