見出し画像

結婚とは折り合い続ける人生そのものかもしれないと気付いた

結婚記念日をさくっと祝い、

と同時に誕生日を迎えた。

毎分毎秒、老けていく。

なんだかセンチメンタルになる今日この頃。

また歳取ったな。



20代の頃、自分は結婚しない人生を歩むだろうなと思ってた。

学生の頃から友達も少なく
一人カフェに一人旅etc..
なにかと一人行動を好み、
お付き合いは人並にあるけれども長くは続かず

そんなわりと孤独な人生を歩んでいたのに、人の縁とは本当に摩訶不思議なものです。

主人とは、まるでそうなることが当然の如く、知り合ってから籍を入れるまでおそろしくスムーズに、良い意味であっけないほど穏やかに、気づいたら結婚していた。

カフェで初めて会った日

手から滑り落ちて床にころがったフライドポテトを慌てぎみに拾った次の瞬間、ゴンッと盛大にテーブルの角に頭をぶつけた彼の笑顔をわたしは一生忘れないと思う。

結婚して何が変わったかと聞かれれば、
それは1人で生きていく覚悟をしてた人生が2人で生きていく覚悟を決めた人生に変わったに過ぎない。


一緒にいると

“ナンナノイッタイコノヒトハ”

と思ってしまう瞬間は多々あります。

喧嘩をすれば

“アナタがワルイ”

と毎度言い張りたくなる。


ところがどっこいです。

これがまたそんな時に限って、

「私が正しい」と言い張りたいときに限って、、


後々冷静になってみたら彼が全面的に正解だったりする。 


でもね、
仮にですね、
6:4で彼が正しいとして
私の4は完全に正義がないことになるのでしょうか。


そこですよ。

その“4”にいかに寄り添える人間かどうかでその人の包容力は決まる、とわたしは思っている。

でもって、彼はこの力が秀でている。

自分の正しさで人をねじ伏せない。

相手のなかにある、自分とは異なる思考回路を誠意を持ってトレースしようと試みてくれる。

決して感情まかせに荒ぶった態度を取らない。

白黒をはっきり決めてしまうと夫婦は絶対に成り立たないと彼から学んだ。

話し合いで絶対に完全に解決できない領域があるのだ。

複雑な諸事情を一旦脇に置き、いかにメタ認知できるか。

お互いに。


私は複雑で、あなたも複雑で
私たちを取り巻く世界はこれまた超難解。

だから一旦白黒つけることは脇に置く。

深刻に見えることほど俯瞰する視点を持ち、折り合いをつけていくのだ。


 不安と不運と不幸の中でも、踊り続けるのが人生である


感謝。

ただ、それだけ。

感謝。

それは慣れに対抗しうる唯一の行為。


結婚して良かったと心から思える人生を
わたしはこれからもあなたと創り続けてゆく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?