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兄がおしえてくれたこと②

兄が亡くなった時は、
ちょうど父も、
ガンの疑いで入院していたので

我が家はもうてんやわんやでした。

気丈な母も、
さすがに落ち込んでしまったし

兄は独身だったので
会社の手続きから
住居の引き上げから何まで
わたしが手伝うこととなりました。

そういうわたしも
ちょうどデイサービスで
働き始めたばかりで

有給はないし、息子も8歳

休みの土日祝は
子供を連れて、ほとんど
兄のことで走り回って

泣く暇なんてありませんでした。

一周忌も三回忌も七回忌も
涙が出ることがなかったので

15歳から離れて暮らしてると
家族でも悲しくなくないのかなぁ…
わたしがドライで冷たいのかなぁ…

そんな思いにもなりましたが
とにかく日々あわただしく
過ぎていったので

いつの間にか兄のことは、
忘れていったように思います。

心書に出逢ったのは
兄の十三回忌の頃だったので

ちょうどそういう
タイミングだったのかもしれません。。。

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