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推敲の重要性と実践方法

ブログやSNSを使って文章で発信する際、書き終えた直後にそのまま投稿することがよくあります。

しかし、「伝わる文章」を書くために「推敲」は不可欠です。

そこでこの記事では、推敲の重要性と具体的な実践方法を解説します。


▪️推敲とは何か

推敲の定義

推敲とは、文章をより良くするために何度も練り直す作業のことです。

文章は、下書きを書き終えたら終わりではありません。

推敲により、文章の流れや表現、内容を改善し、より読みやすく、説得力のある文章に仕上げることができます。ここではじめて「完成」と言えます。

推敲の重要性

文章を書いていると、こんな経験はありませんか?

書き終えた直後には気づかなかったが、時間をおいて読み返したら違和感があった

違和感というのは、たとえばこんな感じです。

  • (読点が多く)リズムが悪い

  • 話の流れが突然変わった

  • 使っている漢字が違う

この違和感を修正するのが推敲です。

読み手に伝わりやすい文章を届けるためにも、推敲は重要な作業です。必ず推敲をしてから文章を公開してください。

▪️推敲の実践方法

ここからは、推敲の具体的な方法をご紹介します。

① 時間をおく

下書きを書き終えた直後ではなく、時間をおいてから推敲することをおすすめします。

時間をおくことで、「初めてその文章を読む読者の視点」で下書きを見ることができます。その結果、文章の違和感や冗長な部分に気づきやすくなります。

② 文章の流れを確認する

文章の流れがスムーズかを確認します。

例として、以下の文章を見てみましょう。

タイミング。新しいことへのチャレンジ。最初はためらいますよね。でも、それ以上にチャレンジしたい気持ちが強いなら、それがタイミングです。心が整っていないうちにスタートすることないです。気持ちを置いて無理に動いてもすぐに動けなくなるから。適切なタイミングで飛び出す方がうまくいきますよ。

推敲前の文章

4文目をご覧ください。唐突に「ためらう以上にチャレンジしたい気持ちが強いなら、それがタイミング」と言っているところに違和感があります。

この違和感を解消するために、以下のように順番を入れ替えました。

タイミング。新しいことへのチャレンジ。最初はためらいますよね。心が整っていないうちにスタートすることないです。気持ちを置き去りにして動いてもすぐに動けなくなるから。ためらいよりもチャレンジしたい気持ちが強いなら、それがタイミングです。適切なタイミングで飛び出す方がうまくいきますよ。

推敲後の文章

順番を入れ替えるだけで、文章の流れがスムーズになり、読みやすくなりました。

③ 無駄な言葉を削る

次に、無駄な言葉や冗長な表現を削ります。

これらを削ることによって、文章全体が簡潔になり、「読みやすさ」や「わかりやすさ」がアップします。

④ 言い換えを検討する

同じ意味でも、別の表現を使うと文字数を減らせることがあります。

先ほど取り上げた例文だと

<変更前>
ためらう以上にチャレンジしたい気持ちが強いなら、それがタイミングです。

<変更後>
ためらいよりチャレンジしたい気持ちが強いなら、それがタイミングです。

言い換えた例

1文で見ると、文字数の差はわずかかもしれません。

しかしながら、これが積み重なると…ちりつもで文字数を減らすことができます。

⑤ 読点の位置を確認する

読点が多すぎると文章が途切れ途切れになり、読みにくくなります。

音読して、不要な読点があれば削除しましょう。

読点が適切かどうかを判断する際のポイントはこちらです。

読点はひと呼吸おくところに打つ

⑥ 最終チェックのためもう一度読む

推敲が終わったら、もう一度読み直してください。

もしこの段階で違和感があったら、もう一度推敲を。違和感がなければ、完成としてOKです。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「伝わる文章」を書くために、推敲は必要な作業です。

本記事でご紹介した手順はこちら。

1. 時間をおいて読み返す
2. 文章の流れを確認する
3. 無駄な言葉を削る
4. 言い換えを検討する
5. 読点の位置を確認する
6. 最終チェックのためもう一度読む

これらのステップを実践することで、より読みやすく、説得力のある文章に仕上がります。

ぜひ試してみてください!


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