見出し画像

ますます自分に還る日々。

年々ますます暑くなっていってる気がする最近の夏。今年も本当に暑い日が続いている。そんな暑い日の合間に、たまに雨の日があったり曇りの日があると、少し暑さが和らいで過ごしやすく、ほんの少し秋の気配を感じて、一人むっふ♡となっているのは私です。

一年の中で一番好きな季節は秋。でも、たぶんどの季節も好きだ。昔読んだ銀色夏生さんの詩集にこんな言葉があって、その言葉に私はとても共感を覚えた。

「いつもいつも次に来る季節が好きだ」

確かに!と思ったし、なぜかものすごくわかると思った。暑い最中に時々感じる秋の気配にむっふ♡となる理由はそれなのだと思う。いつももうすぐ来るであろう季節のことを考えるとワクワクする。どんなふうに過ごそうかとか、部屋をどんな風に(例えば)冬仕様にあったかくしようかとか、なんのご飯を作ろうかなとかもう考えているだけでしあわせな気持ちになれる。

私のワクワクはきっとこんなふうに次に来る季節や、いまこの季節をいかにして楽しむかを考えることなのかもしれないと思った。ワクワクって案外そんなものなのかもしれない。だから私はきっと、特別なことをするよりこんなふうにこれまで通り、季節と暮らしを楽しんでワクワクして生きていればいいのだと思う。

小学生の頃、ウチは7人家族だった。父方のじいちゃんばあちゃんと父と母、私、妹2人の7人家族だった。サザエさん一家のように茶の間でみんなでご飯を食べていた。日曜日のお昼もちゃんとご飯があった。家が食堂を営んでいたためか、外食にもほとんど行った記憶がない。子供の頃はいつも自家製のものばかり食べさせられて嫌だなと思っていた。そうめんのつゆも出汁から作ったもので、私には薄くて嫌いだった。今考えてみると、そんな手の込んだものばかり食べられていたことはとても贅沢なことだったとわかるけど、子供心としては、友達のようにたまにはインスタントラーメンなど食べてみたいと思っていたものだ。

話が逸れたけど、私はそんな家で育ったので、子供の頃学校から帰るといつも家には会社勤めをしていた父以外の家族がいた。寒い冬の日、学校から帰るとじいちゃんが庭で四半的をしていた。じいちゃんが放った矢を的から抜いて取ってくるのが好きだった。そして茶の間で宿題をする時間とか。学校では秋には秋の歌を音楽の時間に歌ったよなーと懐かしく思う。あの頃は今よりもずっと季節がとても身近に感じられていた。

大人になるにつれ、意識しなければそんなことを感じることがなくなってきたように思う。だからこそ私は意識的に、いつも季節を感じながら季節と共に過ごしていきたいと思うのだ。

そう。私も「いつもいつも次に来る季節が好きだ」

文字を綴ることで誰かの何かの気づきに繋がればと書いています。いいなと思われる記事がありましたらサポート頂けると嬉しいです。