12/そして動き出す
フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。
舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。
思い出しつつゆっくりと綴っています。
前回までは。
衣装家の国家資格取得後、ダンスとサーカスの衣装で衣装家デビュー。
その後も同衣装家とのコラボも続けつつ、大親友で大恩人のジャンポールとの出会いもあり、少しずつ、世界が開き始め、無事intermittent du spectacle としての人生が始まりました。
Nicolas Liautard との出会い
その中で印象的だったのは、ジャンポールと一緒に見に行ったお芝居にたまたま観に来ていた、彼も出演する予定の舞台の演出家、ニコラ リョタールとの出会い。
仏文学戯曲好きなら知らない人はいない、2017年までテアトル ドゥラ トンペットのディレクターもしていた演出家フィリップ アドリァンの弟子で、当時からパリ東郊外の劇場で活動、その後アーティスティックディレクションを取ることになった演出家です。
そして、丁度彼が制作中のギリシャ悲劇、ソフォークルのAjaxに足りない衣装があり、衣装製作を任される事に。
仏語の台本と格闘
とは言えギリシャ悲劇。
日本語でもそこそこ難しい。そしてまだ渡仏数年の私。
中に出てくる兵隊が海軍と言うニュアンス(もちろん、“海軍”なんてわかりやすい書き方はしていない)に気付かず、カーキの軍服を用意してしまったりもしました。
それ以降、格段に仏語の本を読む量が増えましたね。日々鍛錬🦾
この頃は、もう来るもの拒まずでどんな仕事でも引き受けていました。って、今も変わりませんが🤣
そして、デザインから制作までこなせるのを重宝がられる様になって行きました。