【3分でわかる】『サユリ』レビュー
あらすじ
主人公の則雄(のりお)は、家族と共にある家に引っ越します。
年季は入っているものの3階建ての一軒家は、アパート暮らしの時とは比べものにならないくらい広く快適で家族は大喜び。
仲睦まじく過ごしていた家族ですが、姉が部屋で小さな女の子を目撃してから、徐々に平穏な日常は崩れていきます。
父の突然死を皮切りに、次々と不審な死を遂げていく祖父・母・姉・弟。
悲しみに暮れる則雄の耳に少女の甲高い笑い声が響き、家族を殺した怨霊、サユリに自分も殺されると思ったその時。
突然ボケていたはずのおばあちゃんが正気を取り戻し、「復讐だ」とサユリに高らかに宣戦布告をします。
はたして則雄とおばあちゃんはサユリに打ち勝つことができるのでしょうか。
続きは本作でお楽しみください。
みどころ
1)最強のおばあちゃん
この映画のみどころといえば、このおばあちゃんでしょう。
最強という名にふさわしく、精神力も身体的な強さも群を抜いていました。
物語の最初の方ではボケが進んでいる可愛らしいおばあちゃんという感じなのですが、中盤以降からは完全に覚醒し、タバコをふかしながらノリノリで運転したり、荒々しくサユリに暴言を吐いたりします。
ギャップがすごすぎて、はたしておばあちゃんは同一人物なのだろうかと疑ってしまうレベルでした。
とにかくやることが容赦なさすぎるので、おばあちゃんの破天荒ぶりを楽しみながらご覧いただければと思います。
2)ド派手なスプラッターシーン
この作品では、物語の前半で家族の大半が死んでしまうのですが、その死に方があまりにもむごい。
思わず体がすくんでしまうような効果音と共に、無惨に家族が死んでいく様子を立て続けに観ることになるので、スプラッター系が苦手な方にはあまりおすすめできないかもしれません。
個人的には姉の死に方と、物語の最後に出てくる壮絶な復讐シーンには目を覆いたくなりましたが、サユリの過去を思うとそうなってしまってもしょうがないか、、、と納得してしまいました。
物語の中盤はクスッと笑えるシーンも多いので、ホラーシーンとの緩急を楽しみつつご覧いただければと思います。
怨霊に真っ向から戦いを挑むという、ジャパニーズホラーとしては珍しい作品なので、ホラー好きな方はもちろん、あまり馴染みがない方にもぜひ観ていただきたい映画です。