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【3分でわかる】『ナイトスイム』レビュー

あらすじ

プロ野球選手の夫がいる家族は、夫の療養のために新しい住居を探していました。

たまたま見つけたのは、プール付きの一軒家。
一目で気に入った家族は、すぐにその家に住むことを決めます。

住み始めてから夫の怪我は劇的に良くなっていき、「プールでリハビリをしたおかげだ」と喜んでいましたが、次第に子供たちや妻がプールで妙なものを見るようになりました。

息子はプールでレベッカという少女の声を聞き、娘は水中で恐ろしい何かに襲われ、妻はプールサイドでそこにいるはずのない夫の姿を目撃。

プールに住まう得体の知れない何かに恐怖を感じつつも、夫の怪我が回復していく喜びもありそのまま暮らすことを決めた家族ですが、ある事件をきっかけに徐々にその何かが姿を現していきます。

はたして、プールに住まうものとはなんなのか。
そして家族はどうなっていってしまうのか。

続きは本作でご覧ください。

みどころ

1)底が見えない水中の恐怖

本作は、死霊館シリーズで有名なジェームズ・ワン監督が制作に携わっているのですが、死霊館シリーズと同様にお化けをガンガンにアピールしてくるのではなく、漠然とした不安を煽ってくる演出が多いのが特徴的です。

水のゆらめき、音の反響、光と闇。
その全てを使って、作中のいたるところで心の奥底にある恐怖心を刺激するシーンが登場していきます。

水の中で聞こえる籠ったような音が、何かの声に聞こえる。
水の中から上を見上げたら、誰かがいる。
数メートル先の暗闇で自分を見つめる何かがいる。

この作品ではそんな誰もが一度は想像したことがあるシチュエーションを、登場人物達と一緒に追体験することができます。

あまりにもリアルすぎる描写の数々に、水の中が怖くなってしまうかもしれないので、今年プールに行く予定の方はご注意ください。

2)絶妙な飴と鞭のバランス

物語の前半では夫の怪我が劇的によくなるなど、家族はプールに住まう何かから大きな恩恵を受けます。

しかし、もちろん恩恵を受けるだけなんてそんな都合のいい話はありません。

しっかりと後半で大きな代償を払うことになるのですが、それがあまりにも酷い…。

『救いには犠牲がつきもの』
そんな言葉がありますが、必ずしも得たものと払った代償が同価値とは限りません。

はたして、この家族は治療が困難と言われた夫の怪我を治す代わりに、何を差し出さなければいけないのでしょうか。

最後まで目が離せない作品なので、気になった方はぜひ一度ご覧ください。

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