見出し画像

【3分でわかる】『もしも徳川家康が総理大臣になったら』レビュー

あらすじ

2020年。コロナウィルスが蔓延し、日本はかつてない混乱の渦に巻き込まれていました。

国民達の生活は脅かされ、政府への不信感が募っていった矢先。
首相官邸内でクラスターが発生し、総理大臣が急死するという前代未聞の出来事が起こります。

政府は事態を収拾するためにAIホログラムで日本の偉人達を復活させ、最強の内閣を作ることにしました。

総理大臣は、265年続く安寧の世を作り上げた徳川家康。
内閣官房長官には、浪人でありながら薩長同盟や大政奉還を成し遂げた坂本龍馬。
経済産業大臣には、さまざまな経済政策を打ち出し、日本統一まであと一歩のところまで上り詰めた織田信長。

その他にも名だたる偉人達が現代に集結し、コロナで弱りきった日本を立て直すべく立ち上がりました。

はたして、最強内閣は日本を救うことができるのでしょうか。

続きは本作でお楽しみください。

みどころ

1)偉人の再現度

映画.com

本作では名だたる偉人が次々と登場しますが、どの偉人達もとても再現度が高かったです。

とくに織田信長役のGACKTさんは、まさに織田信長の具現化という感じでした。

国会中に寝ている幹部達に「目を覚ませ」とキレるところや、国債を会社に負担してもらうために役員を呼び出し圧をかけるところなどは、まさに織田信長!という感じで笑ってしまいました。

ほかにも北条政子がSNSをやっていたり、紫式部がオンラインで源氏物語の授業をしていたり、あの偉人が現代にいたらきっとこんな感じだったんだろうな、と想像できてとても面白かったです。

とにかくどの偉人達もハマり役で観ていて飽きないので、歴史好きな方はもちろん、なんとなく知っているという方も楽しめるのではないかなと思います。

2)コメディの中に込められた現代人への問いかけ

映画.com

本作では、現在の政府に対する不満や怒りが多く取り上げられていますが、それと同時にメディアに踊らされる国民に対しても疑問がなされています。

偏った情報に惑わされ、本質を考えようとしない。
政策は政治家に任せきりで、国のことを考えて動いている人はほとんどいない。

そんな今の日本の状況を、国のために命をかけてきた偉人達が見たらどう思うでしょうか。

本作で登場したある偉人のように「じゃあ自分に日本を治めさせてくれよ!」となってもおかしくないなと思ってしまいました。

今や当たり前となった民主制。

今の日常は、過去の人達が命をかけて作り上げてくれたものだということを忘れずに行動しなければいけないなとこの映画を観て改めて感じました。

コメディの中に熱いメッセージが込められたとてもいい映画だったので、気になる方はぜひ一度ご覧ください。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?