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宇宙人の息子の夢、目醒めのはじまりの一歩

メロディ君は、
知能面が低下したためか、
再び歩かなくなりました。

ただ横になって
ぼーっとする
時間が多くなっていました。

手を繋いで
お散歩にも
行けなくなってしまい、
家の中で、
私は絶望感とともに
一日中過ごしました。

別人になってしまった
メロディ君を
抱きしめて
いました。

メロディ君はまるで
優しい人形のように
無抵抗でした。

時折、
私は
絶望感に
耐えきれなくなって
嗚咽し、
狂ったように
泣き叫びました。

「どうして!

なんでなの!

私のメロディ君は

どこにいったの?!

神様、
メロディ君くんを返して下さい!

お願い!

お願いします・・・」


以前のメロディ君は、
私が泣いたり
怒ったりすると、
それが耐えられない
というように
自分も泣いていたのですが、


今のメロディ君は
私が泣こうが、
叫ぼうが、
ただ天井を見て
ぼーっとして
薄ら笑いを
浮かべていました。

私はその様子を見て
さらに
絶望感を増しました不安



そんなある日、
私は夢を見ました。

夢の中で、
私は宇宙人で、
メロディ君を生むのですが、
メロディ君は宇宙人の中でも
見た目が他の皆と
違って生まれてきました。

私は夢の中で
始終そのことを
気にしていました。

すると
赤ちゃんのメロディ君が、
私の気持ちをよんで
宇宙の彼方に
スーッと流れ、
消えてしまったのです。

私は
夢の中で
後悔の感情で
いっぱいに
なりました。


ハッと目が覚めて、
隣に寝ている
現実のメロディ君を確認し、
夢だとわかって
ホッとしました。

「もう2度と
メロディ君を放さない。
どんなことがあっても、
どんなメロディ君でも、
もう絶対に離さないからね。」

と泣きながら
言いました。

でも、
その夢を見た日から
メロディ君の状態は
さらに
悪化していきました。

「もしかして、
あれは
夢でなかったのかも
しれない。

本当に
メロディ君の魂は
この地球を
離れてしまった
のかもしれない。

もうこの身体に
今まで居た
メロディ君は
ほとんどいないのかも
しれない」

と私はふと思いました。

そして
宇宙人のメロディ君の夢は
大切なことを教えてくれている、
と思いました。



「普通」とは違う個性を持って
生まれた息子を
私が丸ごと受け入れられなかったことが、
今のこの状態を
招いたのです。

その時、

私の中に、

鮮やかに

一つの考えが

浮かびました。

「全てのことは、
私の責任で、
全てが
私の心の反映
なのではないか。

私の心の
このありようが、
全ての事態を
招いているんだ。」


確信に近く、そう思いました。
それが、
全てを受け入れる
ことができる
愛に溢れた
本当の私と
繋がる
旅のはじまりでした💕

(いったんおしまいです🤗)

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