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部下に出社して欲しいなって思っている人へ~『リーダーは最後に食べなさい!』を読んで~読書記録vol.28~

組織の成功には〇〇が欠かせない。
その企業に〇〇がなかった頃、出社とは、まあ、働きにくいことを意味した。

『リーダーは最後に食べなさい!』p21-22
(〇〇の答えは、最後に書きます!)

ここ数年で一気にテレワークが浸透しました。
そんな中でこのフレーズにはドキッとした人も多いのでは。

「出社とは、まぁ、働きにくいことを意味した。」

これ、なかなかのパワーフレーズだなって、最初に読んだ時思いました。
載っていたのは、この本です。

この本では、「仕事を愛する人を増やすために」行われた様々な施策が紹介されています


ということで、気が付けば、読書記録もvol.28!

『リーダーは最後に食べなさい!チームワークが上手な会社はここが違う』を読んだので、読書記録を書いておきます。




▼こんな人にオススメ

・変化の激しい現代に、リーダーになった人
・チームをまとめるリーダーには、何が必要か気になる人
・実話を元にした話を読みたい人

▼一言で言うと

「どんな時でもリーダーが守ってくれる」という安心感を部下に与えることが必要だ。部下が安心して働ける職場は、存分に能力を発揮することが出来るし、ひいては幸福な人生を送ることができる。

▼印象に残ったこと

まず、序文から引き込まれてしまいました。

歴史を振り返っても、組織がマネジメントのみで危機を脱してきた事例を、私は知らない。危機を脱した組織には、例外なく、先頭に立つリーダーがいた。だが、こんにちの教育機関や研修プログラムの多くは、卓越したリーダーではなく、効率よく働くマネージャーの育成を重視している。

p.9

「おぉ、そういう視点ですか…!」と。確かに、「マネジメント」って大事だよなと思い、マネジメント関連の本をたくさん読んできた私には、この序文が突き刺さりました。

じゃぁ、リーダーって、
卓越したリーダーって、どんな人なのか?

「もし、あなたの行動で、もっと夢を見るように、もっと学ぶように、もっと活動し、もっと優れた人間になるように、人を鼓舞することができるのなら、あなたはリーダーだ」

p.11-p.12

まだ、一番印象に残った、かつ、納得したのはこのフレーズですね。

危険を察知すると、人はストレスを感じる


他にも、ゴールドマン・サックスの例や、かの有名な3Mのイノベーションの例も載っていました。ゴールドマン・サックスの例をご紹介しましょう。

「長期的な強欲]」。これは、ゴールドマン・サックスで尊敬される存在であったシニア・パートナーのグフタス・“ガス”・レヴィが、同社の方針を説明する際によく使った言葉である。

p.210

抽象化という落とし穴という章では、こんな言葉も。

「ひとりの人間の死は悲劇だが、100万人の死はもはや統計にすぎない」と、ヨシフ・スターリンは言ったという。ヨシフ・スターリンは統計学をよく理解していた。

p.182


▼最後に

アメリカ海兵隊では、もっとも下位の者から食事をとり、トップの者にはいちばん最後に配膳される。

ここから、題名の『リーダーは最後に食べなさい!』が出てきました。

この本は、アメリカ軍の方々から聞いた様々なお話をもとに、現在のリーダーには何が必要か、を伝えた本です。

目次を軽く紹介するので、この目次が気になった方はご一読をオススメします。

・人間は安全を求める生き物である
・なにが人を突き動かすのか
・現実の世界
・私たちが選んできた道
・抽象化という落とし穴
・リーダーのための5つのレッスン
・依存症の社会
・リーダーになるために

冒頭のクイズの答えも、ここに載せておきますね!

組織の成功には共感が欠かせない。
その企業に共感がなかった頃、出社とは、まあ、働きにくいことを意味した。

「OODAループ」といい、この本といい、アメリカの軍隊からの教訓が、現代の仕事論に落ちてきているというのは、とても興味深いなと思いました。つまり、現在の仕事って、アメリカの軍隊なみに、「状況を見ながら即座に判断すること」が求められているんだろうな…と思わずにはいられませんでした。


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