なんで、アメリカとイランの関係は悪化したの?Part2~2020年に入ってからの動き~

今、話題のアメリカとイラン。ニュースや新聞で話題になっているけれど、なんかちょっと分かるような分からないような…という方に、オススメの記事です!今日も2000字弱。4~5分で読めるので、サラっと読んでみて!

今までの流れはこちら。

アメリカとイランの関係が悪化した歴史がありまして。


◆2020年の、イランとアメリカの動き

今年に入って色々あったよね。改めて、2020年に入ってからの動きを整理してみましょう。


1月3日 アメリカからの攻撃
米軍がイランの革命防衛隊ソレイマニ司令官を殺害
1月3日 イランの報復
イランの最高指導者ハメネイ師が米軍への報復攻撃をツイッターで警告
1月4日 アメリカのけん制
トランプさん「イラン関連52ヶ所を迅速かつ激しく攻撃する」とけん制
1月5日 イランの報復
イラン、ウラン濃縮「無制限」
1月8日 イランの報復
イラクにある米軍基地をミサイル攻撃


「ふーん、まぁ色々あったなぁー」って思った?そこで終わるのではなく!

◆イラン、ウラン濃縮「無制限」ってどういうこと?

1月5日に、イラン、ウラン濃縮「無制限」とありますよね。どういうことか?

みなさん、覚えていますか?
Part1で説明した、イラン核やめるorアメリカからの経済制裁という図式を。その歴史を。

そう。
イランは核やめるかわりに、経済制裁解除という状態だったのに。

2018年5月
トランプ大統領は「イラン核合意」から離脱をして。
2019年5月
アメリカがイラン産原油の全面禁輸。

そしたら、イランも黙っちゃいられない。
イランが核合意の段階的履行停止を宣言

そして、その後の流れがこちら。

2019年
7月1日 第1弾

低濃縮ウランの貯蔵量が300kgの制限を超過
7月8日 第2弾
ウランの濃縮レベルを規定の3.67%から4.5%まで引き上げ
9月6日 第3弾
高性能の遠心分離機の設置を開始
11月5日 第4弾
中部フォウドゥの遠心分離機を再稼働すると表明
2020年1月5日 第5弾
ウラン濃縮活動を無制限に進める方針発表

(2020年1月6日の日経新聞朝刊1面より)

2019年夏から始まり、現在第5弾
それが、今回1月5日のウラン濃縮「無制限」なのです。


◆イランの権力構造、ハメネイ師ってどんな人?

ところで、イランイラン言うてるけど、イランの権力構造って知ってる?

最高指導者が絶対権力です。国会や大統領よりも優越的地位にあり、司法・警察・軍を牛耳っています。国民から選ばれた大統領を承認・罷免するのが、最高指導者。その最高指導者がハメネイ師。

で、軍の中にも国の軍隊と革命防衛隊があるの。殺されたソレイマニ司令官は革命防衛隊。カリスマ的存在でした。

そしたら気になってきたよね。絶対権力を持つハメネイ師ってどんな人なの?
ハメネイ師はこんな人。

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(写真はウィキペディアより)

小学校卒業後、お父さんに秘密で中学校に通ったらしいで。
(この情報はウィキペディアなので、真偽は知りません。)

でね、絶対権力の最高指導者であるハメネイ師は穏健派大統領のロウハニ師も穏健派

ちなみに、殺されたソレイマニ司令官はこんな人。

画像4

(写真はウィキペディアより)


◆アメリカとイランは結局どうなった?


先ほど説明した通り、1月8日、イランは、イラクにある米軍基地をミサイル攻撃した。

イランのハメネイ師は「アメリカに平手打ちを浴びせた」と言い、「アメリカ人80人が死亡した」とイラン国営メディアは発表。

でも実はですね、
米国防総省の元高官は「米国はイラクを通じてイランからの事前通告を受けたため、防衛措置をとることができた」と明かしたのです。

そう、つまり1月8日は、
イ:ここ攻撃するんでよろしく
米:防衛しとこ
イ:攻撃したで!アメリカ人80人死んだで!
米:防衛しといたから実は大丈夫

っていうこと。

しかも、
イランは攻撃後も、スイスなどを介して米国に正面衝突は回避したいをのメッセージを送ったとみられています。

なので、トランプさんは

1月8日
「イランが身を引いているようだ。軍事力を必ず使う必要はない」

と言ったのです。


イランとしては、「司令官殺害に報復したよ!」と国内向けには説明する一方で、対外的には、正面衝突は避けて対話の余地を残そうとした、と見られています。殺害されたソレイマーニーさんは、カリスマ的存在でしたからね。

イランやアメリカの要人発言は、現状冷静であり、正面衝突して全面戦争は避けたいとの意図が見られます。

トランプさんは今年大統領選挙がありますからね。経済に打撃を与えるようなことや戦争などには慎重です。

実際、株価も大打撃で暴落…なんてことにはならず、下がったのは一瞬で、すぐに戻しました。

ここ1ヶ月のNYダウの動きはこちら。

画像3

ここ1ヶ月の日経平均株価の動きはこちら。

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オレンジで囲ってあるあたりの時期が、アメリカVSイランでごちゃごちゃしていた時期です。すぐに戻ったね!

次回は、中東をめぐるロシアと主要国の関係、そして、アメリカとイランの今後の見通しについて書きます!

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