実績ゼロからライターになって出版するまでの話
こんにちは。佐々木です。先日、ある方から「ライターになるにはどうすればいいか」という相談を頂戴しました。
あくまで私の本職は家庭教師で、ライターは副業的位置付けになりまスノでで、語れるところはそんなにないのですが、そういう温度感というか、副業として書く仕事をしてみたいという人もいるかと思います。また、本業とのシナジーを狙ってライター的なことをしたいと思う人もいるかと思います。
そんな人たちの何かの参考になるかもしれないので、実績やこれまでのことをツラツラと書いてみようと思います。案外汎用性があるというか、他の仕事にも繋がるところがあるかもしれないですしね。
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ライターとしての実績
最初に、ライターとしてどんな仕事をしてきたのかをざっと紹介しますと
・電子書籍4作(現在5作目を執筆中)
・紙の書籍1作
・慶應義塾大学の専門誌「教育と医学」への寄稿
・その他ウェブ媒体での記事寄稿、多数
こんなところですかね。で、質問者の方からこれらの仕事を受けた経緯を教えてほしい、とのことでしたので書いてみたいと思います。
仕事の経緯
仕事の経緯ですが、1件を除いては、全てブログから依頼があって書かせていただいたという形です。電子書籍の仕事はアメーバブログ、専門誌と紙書籍はWordpressブログから依頼を頂戴しました。
最初の仕事
ちなみに例外の1件は、まだ私がライター的な仕事を一つもしていない頃に、私の方から働きかけました。ここをA社としましょう。
A社に応募した理由は正直そこまで強いものではなく、ネットサーフィンしていたらたまたまそのサイトで「ライター募集」のページを見つけて応募したという格好です。完全に勢い。「自分のブログ以外の場所でも書いてみたかったし、面白そう〜」くらいのノリです。軽いですね。かっぱえびせん並みに軽い。
ノリと勢いとはいえ、応募フォームはちゃんと、超まじめに書きました。当時はアメブロをほぼ毎日更新していたので、そのURLを貼り付けて「ブログで毎日書いているので書くことには慣れているし、自信があります。貴サイトの勉強法のジャンルでお役に立てます」的なことを書きました。「御社でどう役に立てるか」をアピールするのは採用面接の基本ですからね。なんだか就活みたいですね。
そしてありがたいことに採用いただき、毎月3本ずつ記事を更新することに相成りました。
2本目以降の仕事
このように、自分からアプローチしたのは最初のA社だけでした。ありがたいことにそれ以降の仕事は先方から依頼を頂戴して書かせていただいた形です。
不思議なことに、それまでどんなにブログの運営を頑張って、バズらせても炎上させても執筆依頼とか寄稿依頼なんて一件もなかったんです。それなのに、A社でライターをするようになってからというもの、さまざまな依頼をいただけるようになったんです。
そして依頼いただいたメールには大抵「A社サイトを見て」と書いてありました。ブログではなく。
これに関しては本当にA社に感謝するしかないのですが、A社も自社の記事を某検索大手サイトなど、外部サイトへの配信に力を入れてくださっていたんです。いい会社に出会ったものです。完全にラッキーでした。
A社でライターをするまで、私は外部で書いたことがありませんでした。要するに実績ゼロだったわけです。ただ、A社という実績ができてからは、あちこちからご依頼をいただけるようになりました。正直、最初の電子書籍の依頼も「A社サイトを見てご連絡しました!」と書かれていたくらい。
このことから、ライターを目指す人に対して畏れ多くもアドバイスをさせていただくなら、こんな感じです。
アドバイス①自分のメディアを育てておく
A社に応募する前、私はアメブロを書いていました。当時の記事数は100以上、の読者は200人程度だったと思います。記事は毎日書いていたし、相互読者登録などで読者を増やそうとあれこれやっていたところでした。
もし当時の私がブログをほとんど書いておらず、記事数も読者もともに2ケタクラスだったら、A社は話も聞いてくれなかっただろうと思います。
だから、まずライターになろうと思うなら、自分のメディアを育てましょう。記事数や読者数などの数値は重要です。記事数は自分の筆力を示すことになりますし、読者数はファン数に直結します。その後外部メディアで書いたときに、何人の人が見てくれるのか・・・という目安にもなるでしょう。これらは一朝一夕でどうにもならないので、日々コツコツ積み重ねておきましょう。
そしてライターになったとしても、その後どこかの会社が依頼をかけるときに、あなたの記事とブログを見るはずです。その上で「依頼できるかどうか」を判断するはず。自分のブログをしっかり育てましょう。
アドバイス②最初の実績は自分からつくる
自分のメディアを育てつつ、「最初の一歩」を早く踏み出すことが重要だと思います。私の場合はいうまでもなくA社でライターとして書かせていただいたことが分水嶺になりました。
私が発注側で仕事をするとき、実績のない人に依頼をするのは怖いですし、余程の理由がないと依頼はできません。だから、まず最初の実績をどう作るのかが鍵になると思います。
振り返ってみると、私が家庭教師としての仕事を始めたときも、まずは最初の一件を原価度外視でしっかり取り組んで、そこから次へ・・・という形でした。どんなことでも最初の一歩は本当に大切です。
これは運要素もありますが、良いメディアに出会えることも一つのポイントかと思います。普段から情報サイトを見て、その度にライター募集があれば見てみる、というふうにアンテナを張っておくのもいいことだと思います。
アドバイス③仕事は誠実に
最初の仕事の目的は「最初の実績作り」なわけですが、それでも手を抜かずきっちりやりましょう。報酬や条件は高望みせず、実績を作ることに注力する。もちろん締め切りを厳守したり書く上での規定を遵守するなど仕事は誠実に。
A社から聞いた話ですが、締め切りまでに書けない人が結構いるとか、書き方の規定やルールを伝えても守ってくれないライターさんも多いとか。その辺りをきっちりやるだけでも助かるとか。ライター界、玉石混交らしいです。サ○エさんとか見ていても、伊○坂先生がナントカさんから逃げ回っている描写とかあるじゃないですか。結構締め切りを守らない人はいるそうで。「当たり前のことを当たり前にやる」という当たり前のことを、基本をきっちりこなしましょう。
その実績をもって他者にアピールするか、ブログなどを育ててオファーを待つか。一件実績ができれば他にアピールもしやすいですし、仕事をもらえる可能性も高まります。そんな戦略が良いのではないかと思います。
ライターになって良かったこと
最後に、ライターをやって良かったことについて書いてみようと思います。
良かったこと①仕事の幅が広がった
正直、慶應義塾大学出版会から電話がかかってきたときは本当に焦りました。ちょうど4月のことだったのでエイプリルフールかドッキリかイタズラかと・・・。
そのくらい、ただ漠然と家庭教師の仕事だけをしていたら、こんなチャンスは貰えなかったと思います。「いつか本出せたらいいな〜」なんてぼんやり思っていましたが、まさか叶うなんて。ありがたや、ありがたや。A社様には足を向けて寝られません。
良かったこと②お客様からの安心と信頼
家庭教師の仕事への間接的な影響も見逃せません。こういうふうに私があれこあれ書いて発表すると、お客さんも喜ぶんですよ。当時中学生の生徒さんからも「ちゃんと原稿書いてるの?」と進捗確認をされたりもしました(笑)。応援されているのがわかります。
既存のお客様ももちろんですが、新規のお客様だって、どこの馬の骨かわからない人を家に入れるのは不安でしょうが、そういう活動をしているということで安心して任せていただいているのを感じました。
ざっくりではありますが、どうやってライター的活動をしてきたのかを振り返って書いてみました。これから家庭教師として頑張りたい、家庭教師しながらライターもしたい、あるいは副業として書いてみたい!という方の参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。
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