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趣味、贈りもの

記憶に残らないプレゼント、もうやめない?

女はアラサーに近づくと、贈りものが好きになる。というのは乱暴すぎるだろうか。
しかしこれはあながち外れていないと思うのだ。まず自分自身がそうだし、周りでも「プレゼント大好きおばさん」を自称する人があからさまに増えてきた。

もちろんプレゼントをもらうのも嬉しいけど、相手の好みを考えて、情報の海をかきわけ予算内でベストなものを選び抜く過程には、何にも変え難い喜びがある。

だからせっかくのプレゼント(を贈る)チャンス、ハンドクリームやバスソルトでお茶を濁すなんてもったいない!!!当たり障りのない、記憶に残らないプレゼント選びは今日で終わりだ。自分にしかできない、最大に喜んでもらえるであろう珠玉の逸品を探す旅に出かけようではないか!!!!!

自己満足と言われてもいい。「それって結局自分が気持ちよくなりたいだけなんじゃないの?」なんて、言いたいやつには言わせておけ。私はこのチャンスを、最大限に楽しむんだ!!!!!!!

こうして導け、プレゼントの最適解

私がプレゼントを選ぶときの手順はこんなかんじ。

1.プレゼントを渡す3週間前くらいに、「そろそろあの人に贈るものを考えよう」と思考をうっすら起動させる
2.祝う目的や相手に合わせて予算を設定する
3.相手がずっと好きなものや、最近の会話の中で言っていたハマっているものを思い浮かべる
4.すぐ結論を出そうとせず、一旦忘れて日常生活を送る←ここが重要!!!
5.1週間くらい経つと、頭の片隅にあった「山田さんへ」「誕生日祝いに贈る」「予算3000円程度のもの」という情報が脳内でつながり、最適なプレゼントが見つかる!

とにかくポイントは、すぐに決めようとしないで一旦忘れて生活すること。無意識レベルで「あの人のプレゼントどうしようかな」という気持ちがあるから、生活しながらも知らず知らずのうちに脳がそれに合致するものを探してくれるのだ。ふとインスタを見てる瞬間やウインドウショッピングしている瞬間、「これだ!」というものを急に見つけた時のアドレナリンの出方は、ワールドカップで応援しているチームの選手がゴールを決めた時に匹敵するのではないか(急に無理矢理時事ネタを入れる)。

イメージとしては、脳という入れ物の中に短編的な情報を入れ込み、スイッチを押すとガガガ〜ッとマシーンが作動して、忘れた頃に最適解を導き出してくれる、という感じ。

こんな感じ

そしてそれが無事相手の急所にクリーンヒットしたときには、まじで贈り者冥利につきる。お酒好き夫婦の結婚祝いに日本酒の久保田萬寿、などはオーソドックスな方だが、「マジックアワーが好き」と言っていた友達に夕焼けのおしゃれパズルとか、あえて定番を外した贈り物は「本当に自分のことを考えてくれたんだ」と喜んでもらえる。大学時代にあげたインディアンの筆立てを社会人7年目の今もオフィスで愛用してくれたり、メタリックな手のオブジェを部屋に飾ってくれていると聞くと、本当に嬉しくなる。
ただし贈り物は喜んでもらえないと意味がないので、ただ攻めたものをあげるのではなく、相手のキャラを見極めて選びたい。

あげたいもの脳内リストを持っておく

また、出産祝いなどの場合は、誕生日などと違ってベビーグッズなどその時にしか贈れないものがある。
そういうものは、普段から誰に贈るとかを考えず、素敵だと思うものをいくつか頭にストックしている。
ジェリーキャットのドラゴンのぬいぐるみ、誰かにあげたい!とか。ベビーモニターって便利そうだけど中々自分で買わなそうだからプレゼントにいいかも!とか。
そしていざというときが来たら、そのストックの中からその人が一番喜びそうなものをあげる、というパターンもある。
そういうものは自分でも買いたいものなので「あっ、あれ買えるじゃん♪」とテンションが上がるのだ。

難易度の高い贈り物は?

最近難しいな〜と思ったプレゼントは、ふだんめちゃくちゃ関わりが深いわけではない、70〜90代の親戚への贈りもの。仕事柄?普段から贈り物は貰い慣れているので、贈答用の食品とかはそんなに特別感がなさそう。という私的には難易度MAXの条件。
世代的にも、個人的にも好みも趣味もわからない。
例えば服なども考えたけど、その年代の人って服どこで買ってるの!!???と皆目検討がつかない。
結局似合いそうなセーターと、いらないってことないかな、気持ちいいし、と思いカシウエアのブランケットを買ったのだが、難しかった。

自分がもらうプレゼントのリクエストを考えるのも、クイズを解いてるみたいで楽しかった。
両親に誕生日に欲しいものを聞かれたのだが、いくつか条件が浮かんだ。
・どれくらいの予算を想定しているのかわからない
・服や靴など、自分のセンスで選びたいものは自分で買う
・化粧品も自分で買う
・家電など、日用品で今別に欲しいものは特にない
・消耗品はあると助かるけど、誕生日にわざわざ貰うもんでもない、プレゼント感があったほうが贈る方も楽しいと思う
・でも丸投げでいらないものを貰うのは嫌だ
こんな感じ。

決めうちで指定するのもいいけど、せっかくなら贈る側も思い出に残る方がいいと思うから、品名だけ伝えて、何にするかは決めてもらうのがいいな、と思い、数日間考えた。
そして結局、旅行用のスーツケースをもらうことにした。毎日使うわけでもないしそんなに趣味に合わないものもなさそう。
値段のレンジが広いから、相手の予算感に委ねられる。
スーツケースは「旅に出る」「新しい土地へ行くお供」というポジティブで特別感があるアイテムだから、節目のプレゼントにぴったりだな、と思ったのだ。

ちょっとしたプチギフトから大物まで。定番品から抜け出して、贈りもの選びを楽しんでみようじゃないか!

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