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健やかなる旅路

京都へ小旅行に出ました。すごく楽しみにしていたのだけど、もう去年のヨーロッパ旅行のようにはいかないね、と私も友人も心の中できっと思っていました。

後になって「ものすごく楽しかった」「大事だった」と思うことはあっても、なかなか「今すごく楽しい!」と思うような機会はなくて、でもヨーロッパのそれは、私が何十年かぶりに感じたそれでした。あらゆることに感動して、新鮮で、この時間を大切にしたいとものすごく思って。それに、私と友人の関係も1年前とはすこし変わっていて、彼女は「話すことがなくて」と言っていました。もうネタがないから同じ話ばかりしてしまうし、少し思ったようなどうでもいいことも言ってしまうと。私も何度か、特に京都駅のエスカレーターの上のほうにあるピアノで誰かがピアノを弾いてる時なんか、一人で来ていたらずっと良かっただろうなと思っていました。私たちは友達で、大事で、お互いをよく知っているけど、だからこそ距離感がおかしくなって、楽しい話の代わりに心の悩みを話すことが多くなって、私たちにもその時々で必要な距離感が違うよね。今の私たちは、すこし離れた方がいいね、きっとそう、私も彼女も思っています。私たちはお互いを救いたかったけど、できなかったのだと思います。

このままどこまでいけるだろう。いつまで持つだろう。そんなことを考えていたら、きっとそのまま大人になるんだよと、先生に言われました。優しいね。

お部屋が汚くて、片付けては汚しての繰り返し。部屋が大きかったら、クローゼットが大きかったら、片付ける気も起こるのに。キッチンが大きかったら、コンロが2つくらいあったら、お味噌汁も作るのに、作ったら洗うのに。お風呂が綺麗だったら、浴槽に水をはるくらい広かったら、毎日お風呂に入るのに、湯船につかるのに、そうしたら私の血行もきっと良くなって、頭痛も肩こりも浮腫もずっと良くなるのに。そんなことの繰り返し。この部屋が嫌い。

今度は一人で旅行に行きます。明日小さなスーツケースが届くよ。おやすみ

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