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ファッションを仕掛ける人の仕事

毎年、流行というものがある。
ファッションの中でも、こんなカラーが流行る!とか、こんなデザインがイカす!とか、この素材がアツい!とか。
数年前にはパステルカラーやネオンカラーが流行したし、最近ではビッグシルエットが人気だったりする。
俺が中学生の頃はトップ・オブ・ダサいの象徴であったシャツインですら、最近では市民権を得ている。シャツインの復権。若者の裾は皆、ズボンの中、だ。いや、ここは敢えてボトムスと言おう。何故なら今回はファッションの話だからだ。つけられる格好は、全力でつける。

さて、その流行りのファッションは、どうやって決まるのか?
誰が流行りを決めているのか?

もし、その「流行りを決める人」に俺がなれるのなら、間違いなく、これを流行らせる。

おっさんの乳首、だ。

夏のおっさんは、もれなく乳首が目立つ。そしてもれなく、おっさんはそれを気にしている。
ならばそれをいっそファッションにしてしまえば、という算段だ。
ひと昔前に女性の「付け乳首」が流行ったこともある。シャラポワも付けていた。もう間違いないだろう。「付け」なくてもいい、だって「付いている」んだから。
あとは適当に名前をつければいい。「ファッショナブル・ポッチ」とか、「サプライズ・ボタン」とか、何かそれらしい横文字をつけておけば、勝手に流行る。

乳首が大手を振って歩けるようになれば、おっさんは普段通りにしているだけでお洒落になれるし、周りも不快感なくシャツの突起物を認識できる。Win-Winだ。いや、松ちゃんもこれまで以上にエンポリオ・アルマーニの白シャツを着てメディアに出るだろうから、Win-Win-Winかも知れない。結果エンポリオ・アルマーニも潤うから、Win-Win-Win-Winか。

ここまで書いてふと思った。
俺は何を言っているのだ。
我に帰った。
ウィンウィンウィンウィンって何だ。故障したパソコンか。

ワクチン2回目の副反応だと読み流してもらえたらありがたい。

流行るはずない、乳首なんて。

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