母が死んだ。~一夜目~ 実家の断捨離始め

この記事の続きです。

母危篤の知らせを受けてからほぼ不眠のまま、翌日母の変わり果てた姿と対面した。

母は呼吸はしていて心臓は動いているが、目を覚ますことはなさそうだった。

今にも死にそうな母のことよりも「次の一手を考えろ」と誰かに急き立てられてるような気持ちと、長かった1日に心身ともに疲弊した自分とがせめぎあっていた。

その日の行動もあまり記憶になく、食事をまともにとったかどうかも記憶にない。

母が食べようと買っていたコンビニのサラダ冷やし麺を、賞味期限が切れるからと食べたような気がする。

とにかく暑くて、終始朦朧としていた。

夜、汗だくだったのでシャワーを浴びた。

シャワーを浴びて頭を冷やし一瞬落ち着いて冷静になっていたわたしを待ち受けていたのは、蒸し暑く、そして片付いていない部屋だった。

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