2009年ドイツ


旅行好きの友人とヨーロッパへ行こうという話になって友人も自分も行ったことがなく、二人の興味があるものがあるドイツに行くことになった。ちょうどベルリンの壁崩壊からちょうど20年目にドイツに行ける機会ができたのはすごくよかったと思っている。


成田からミュンヘンに入った。フライトは約13時間だが、時差が8時間なのでお昼過ぎに出発して、到着がその日の夕方という感動を味わった。

訪れたのは12月、ミュンヘンの寒さはそれほどでもなかった。空港から市内へ出るとクリスマスマーケットがたくさん開かれていて、多くの人が夜でも街に出ていてアジアとはまた違う活気を感じることができた。

イメージ通りであったが、ドイツ人男性は背が高い。がたいがいいのか、自分の2倍はあるんじゃないかって思うほど大きく感じた。女性は細身ですらっとしている。そこまで大きいとは感じなかった。

次の日は日中にミュンヘン市内観光をして夕方の飛行機でベルリンへ移動。

自分はいつも旅先での長距離の移動は必ず夕方とか夜と決めている。朝だと前の晩から明日は何時に起きなきゃ!とか、寝坊の心配したりとか、朝時間がなくてホテルの朝食が取れなかったりと、移動自体がストレスになるからだ。夕方~夜移動だったらその日はゆっくり観光できる。だいたいの国の夕飯はディナーで高額になりがちだが移動中なら簡単にすませばよくなるのでお金も節約できる。観光地も夕方から夜はやっていないので特に損することもない。むしろ飛行機の場合は夜景が見れて得をした気分になる。移動が終わって夜寝て起きれば次の日の朝は移動の心配なくゆっくり朝ごはん食べながら穏やかに行動開始できる。

ベルリンはミュンヘンより北に位置していてミュンヘンより寒かった。この例えを理解できる人が何人いるか分からないが、ミュンヘンの寒さは東京で、ベルリンの寒さはソウルの寒さという感じ。(ミュンヘン、ベルリンの詳しい気候は調べていないのであくまでも自分個人の感覚)

ベルリンで必ず見たかったのは博物館島とベルリンの壁~ブランデンブルク門。壁で分断されていた国をドイツの人たちは自分たちの力で倒した。本当にすごいことだと思う。人類の誇るべき歴史だと思う。壁って物質的にはただのコンクリなんだけど、この壁が多くの人の人生を変えて狂わして、統一の象徴的な存在となり、現代ではアートのキャンバスになっていたりする。本当に不思議。こういうのを見ると、人は受け身でいるままじゃダメなんだな、行動は起こさなきゃいけないものなんだな~なんて思う。

その後ミュンヘンに戻り、市内から出てる古城ツアーに参加した。自力で回ることも考えていろいろ調べたが結局ツアーで行くのがラクだなという結論に至って案内が英語しかなかったもののツアーに参加した。
リンダーホーフ城、シンデレラ城のモデルとなったノイシュヴァンシュタイン城。またノイシュヴァンシュタイン城の向かいにあるホーエンシュヴァンガウ城は遠巻きから見学。お城と山と湖、里(?)を眺める景色が絶景だった。日本のお城もそうだが、ヨーロッパのお城も山の景色とよく合う。


ドイツで印象に残ったこと。

・旧東ドイツ圏の信号機に使われていたというアンペルマンというキャラクター。完成されたフォルム。いい角度。かわいすぎる!

・夕方の鉄道駅ホームにママチャリ。そのまま電車内へ。電車にそのまま自転車載せられるなんてうらやましすぎる!日本もこうならないかなぁ。

・ペットの大型犬を多く見かけたがどの子もちゃんと躾けられている。日本は飼い主のアクセサリ的な感じで連れまわされてる小型犬がキャンキャン泣き止まないなんてことありがちだが、ドイツの飼い主さんたちはちゃんと責任をもってパートナーという感じで犬を連れていた。すばらしい。

・あまりオシャレじゃない女性たち。冬だったせいもあると思うが、スノボウェアみたいな上着、スキニーっぽいデニム、オールスターのスニーカーというパターンを多く見かけた。スノボウェアは機能的で寒さを凌げるのでこれを日常使いするのはアリだなと思った。ただ冬にオールスターは寒いんじゃないか?と思った。(もっとビルケンシュトック履いてる人が多いと思っていた)同じく冬時期に訪れたロンドンは黒のロングコート人口が多いなという印象だったのでヨーロッパでもその国によって色があるんだなぁと思った。

・冬の日の短さ。日本でも冬は日が短いなと思うが、そのレベルじゃなかった。明るくなるのは朝8時半くらいからで夕方4時には暗くなり始めた。感覚がつかめなさ過ぎて滞在中は何度も時計を見て確認しながら行動していた。

・気軽に乗れる感じの国際列車。中国では上海から香港へ行く国際列車に乗ったが国境を超える列車って独特のワクワク感がある。単純に島国である日本にない物なので憧れの部分もあるのだが。日本もシベリア鉄道延伸してサハリン経由の北海道、本州、四国、九州と繋がっていれば面白そうと思ってしまった。

・店員さんが気さくに微笑んでくれる。買い物の最後にダンケ、ダンケシェーンと言ってくれるのがすごく心地よかった。海外での買い物はただでさえ緊張するのでこういう態度をしてくれるのは本当に助かるしありがたいこと。いい国だなと思った。

今もしドイツに行けるならちょっと田舎のほうへ行ってみたい。現地でビルケンシュトックとリモワを買いたい。あとドイツを起点に近隣の国へも訪れてみたい。流行っているものや音楽などにも触れてみたい。自分はビールが飲めないのでドイツの楽しみを半分味わえないという説もあるが、きっと今ならノンアルコールビールとかもあるだろうからそういう楽しみ方もしたい。



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