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【第1回】次男がキャンプに行きたいと言い出した

 小1の次男が、雪遊びキャンプに行きたいと言い出した。
 NPOが主催する親同伴じゃない子供だけのキャンプで、いわゆるサマーキャンプの冬版といったかんじだ。学校でリーフレットをもらってきて、行ってみたいと思ったらしい。
 小3の長男も、次男が行くなら行ってみたいという反応だ。

 キャンプの参加対象は小1からなので、参加させようと思ったら参加できる。
 ただ心配なことは、二人ともいわゆる「発達障害」で、一人でおつかいどころか、友達の家に遊びに行ったことすらないことだ。

 子供だけで外出させたことがないのは、家の周りの交通量が多くて危ないのと、近くに公園などの遊び場がないからでもあるが、過去の習い事がトラウマになっているからだ。

 2、3年前、二人をスイミングスクールに通わせていた時、コーチから「おたくのお子さんは落ち着きがない。家でちゃんとしつけてほしい」と言われたことがあった(入会するときに子供の特性について説明して、了解を得ていたのにも関わらず)。
 結局、スイミングは合わなかったからやめてしまったけど、この件がトラウマになって、習い事どころか、家族や先生以外の大人と関わりを持たせる勇気が持てないでいた。

 スイミングしていたころと違って、二人とも落ち着きが出てきたし、親が手を出さなくてもできることが増えてきた。今思えば、周りにいろいろ言われるのが怖くて、子どもたちの自立の機会を奪っていたかもしれない。

 結局、「今年は心配だからだめ」と子どもたちには言ったけど、夫と相談して、いくつかミッションをクリアしたら行っていいことにした。
 何年もかかるかもしれないし、結局キャンプはいいやってなるかもしれない。でも、この試みは親離れ子離れのすごくいいチャンスになると思う。

 うちの子供たちは、凸凹があってこの先しんどいこともあるだろうけど、しなやかに乗り越えていける強さを身につけてほしい。私もいっしょに成長したい。
 このマガジンは、その記録。いつか見返して、あの時がんばったなって思えるようになりたい。

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