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無念にも滅びてしまった彼ら

タイトル:

ああ、愛しき古生物たち

キーとなる言葉解説:

 古生物:地球誕生から、人類の歴史以前に生存した生き物。

 古生代:生物が盛んに出てき始めた年代の大枠。

 ・カンブリア紀:某ビジネス番組で泳ぐアノマロカリス時代。生命の大爆発。

 ・オルビス紀:海でダンゴムシ系な生物が流行る(その後、大絶滅1回目)。

 ・シルル紀:植物(コケ?)が陸上したかも。

 ・デボン紀:植物陸上!昆虫も?海は、お魚天国。

 ・石炭紀:昆虫、陸の覇者に。ゴキブリ天国。この時代に生きてなくて、本当に良かった。

 ・ぺルム紀:巨大大陸パンゲアが誕生。後期に全生物90~95%が絶滅する大絶滅が起こる(3回目)。

中生代:恐竜時代の大枠

・三畳紀:トカゲたちが続々上陸。そして恐竜へ。。。

・ジュラ紀:パンゲア大陸、徐々に分裂

・白亜紀:ジュラシックパーク後の大絶滅(5回目)

新生代:5回目の大絶滅後、恐竜のいない世界

・古代3紀:哺乳類たちの時代

・新第3紀:人類が登場。

・第4紀:現在(生物学的な年代では)

大絶滅(大量絶滅):多くの生物が絶滅。原因は火山説、隕石説、スーパーノヴァによるガンマ線説など様々。これまで大規模な大絶滅は5回発生していて、恐竜の絶滅はその5回目でした。

本の要点:

 古生物とは、人類の前に生きていた生き物の事です。
 恐竜も、アンモナイトも古生物。
 その個性派を集めてギュっとした一冊。カラフルでユーモラスな古生物のイラストが特徴的で、ブサカワ、キモカワ、ファンタジーで溢れています。テーマは「あなたの推しメンを探せ!」ほぼリアル版のポケモン図鑑ですね。

カンブリア紀ごろ

 地上など、遥か彼方の夢。この頃の生き物は、海の限られた浅瀬で細々と暮らしていました。
 その中に、3等分されたピザっぽい生物がいます。トリブラキディウムは、3放射相称(さんほうしゃそうしょう)という、巴紋のような3等分の体の構造をしていました。あまりにもレアすぎて、この5億4100万年前以降、確認されてません。SSRというよりも、ただのボツキャラ。現代では、ぬいぐるみになってます。


 カンブリア紀は、生命が多様化する時代です。ヘンテコな生き物が海の中を駆け巡ります。そして食物連鎖がはじまります。

 アノマロカリスは、最初の食物連鎖の覇者です。5歳児の身長と同じ1mの猛者。カワイイ。。。某ビジネス番組でもお馴染みのキャラクターなので、恐竜やアンモナイトに次いで、認知度が高いのではないでしょうか?足のないサイドに幅のあるエビっぽく、エイのように泳ぎます。ドーナツ状な口をしていて、2本の触角でそのドーナツに食べ物を掻き込んでいたと思われます。カワイイ。。。

 同じくカンブリア紀のハルキゲニア。決してハルキスト(村上春樹のファン)の過激派などではなく、スラリと伸びた14本足の生物です。ただし全長3cm。このハルキゲニア、足と同じ形のトサカ(?)が14本あり、上下がどっちなのか15年も議論され、1992年に判明しました。そして2015年に、前後も判明。前後が、あったんだね。素人には太めのうどん1本が、竹串14本で串刺しにされた哀れな形状にしか見えません。意外にもファンは多く、いつかハルキストがハルキゲニアファンを示す言葉になるかも。

 リングフィットアドベンチャーに登場するような、古生物がいます。オドントグリフスは1972年の発見時、妖怪の一反木綿(妖怪ウォッチなら「一旦ゴメン」)にしか見えませんでした。ゲゲゲの鬼太郎ファンは、さぞ「萌え」だったでしょう。そして現代では、ヨガマットのモンスターとして活躍(?)。ユーザーのダイエットに貢献している、古生物でも稀有な存在です。

三畳紀、ジュラ紀、白亜紀(恐竜たちの時代)

 コケから植物が陸上に進出し、次第に森を形成。そこに昆虫がドッと押し寄せて、風の谷のナウシカのような虫ワールドを作った所に、シーラカンスからトカゲに進化してきた恐竜が覇権を握る。
 そんなジュラシックパークでは、爬虫類は空にも適応していきました。変わり種は、後ろ足に皮翼「後翼」を持つ、シャロビプテリクス。お股を開いて滑空する、空飛ぶ23cmの猥褻物。モザイク処理されないまま、大空を舞っていたと思われます。

 ジュラ紀、鳥類のルーツになった有名(鳥?)、始祖鳥が登場します。本当にその羽根で飛べたのかが、未だに議論される存在です。
 またティラノサウルスも、羽根でふわふわキャラだった?!と言われています。寒冷地に適応した亜種が、決定的に化石までもモフっていました。もし本当にモフってたら、映画ジュラシックパークの追いかけられるシーンが可愛く映ってしまうのでしょうか。それとも、羽根に飛び散る血飛沫で、ファンシーでありつつ、一層怖くなるのでしょうかね。

 白亜紀の茶坊主こと、パキケファロサウルス。石頭恐竜として、恐竜ファンの小学生から熱烈に支持されています。この恐竜で議論になるのが「本当に頭突きできたのか?」ということ。頭突きで、脳震盪になる可能性があるらしいです。そうですよね。頭突きだもの。ツルツル頭しか注目されない、ある意味、哀愁感漂う恐竜。コッチにも羽を生やしてあげて欲しい。

恐竜後の世界

 隕石の衝突によって、地球で5回目の大絶滅が起こります。
 恐竜たちは、鳥類を残して絶滅。動植物たちも76%が絶滅します。生態系は、ちゃぶ台ひっくり返したように、一変します。
 のし上がってきたのは哺乳類と、恐竜の忘れ形見、鳥類でした。この頃の鳥類のガストルニスは、某チョコボですね。黄色くすれば、ほぼチョコボです。人類はまだ、いないけれど、チョコボレースして欲しくなるシェイプ。どうやっても、飛べない鳥代表的な体躯です。空飛ぶのを早々に諦めた鳥グループは、恐竜絶滅後から、いたんですね。

 動植物が再び繁栄してくると、貝食性という珍しい動物が登場します。グロビデンスは、太ったイルカかアザラシっぽい、わがままボディなのに、貝しか食べない。。。なんだろう、何か、親近感が湧きすぎる。私か?!貝食性の流線形(流線刑?!)。私は、ひょっとしたらグロビデンスの転生後かもしれないです。

 そして生物学上、最初のネコさんが登場します。体型が、ほぼネコ!
 ホプロフォネウスは、1mのぽっちゃりチーターといった感があります。ネコですね。完全に猫です。ヤツは、このスタイルを貫きまくってるんですね。武士か?頑固者め。でもソコが好き良き。

ターゲットとしてる人達:

 太古のクリーチャーが好きな方々。
 ファンタジーを愛してやまない方々。
 「グロかわ」が好きな方々。
 カンブリア紀の、アノマロカリスのファン(私も!)。

心に刺さった内容:

 「誰か、ボクの正体を教えてください」(p104、挿絵)
 ツリモンストラム。生態不明、分類不明。
 動物なのか魚なのか、何もかも、不明。正真正銘の未知の生物。

読了日:

 2019年12月ごろ

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