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白髪記念日



今日、ヘアセットをしてくれるメイクさんが

「竹上さん、し、白髪が!」と声を裏返した

よく私の髪をやってくれる子で、少し前には全くなかったが、なんと今日一気に3本も見つけたという

それも、途中から色が変わったものではなく、毛根から毛先まできれいに真っ白のものが3本


ついに年波来たり、と涙ぐむ私に、
「ここまで急にくるのはストレスではないか」と美容師免許も持つ彼女が情けの言葉をかけてくれた

人間というものは、自分に都合のいい情報を信じると、聞いたことがある

類に漏れず、私も0.1秒で希望を取り戻した(…単純!)

そう、すべてストレスのせいだ!


たしかに…ここ1ヶ月ほど忙しく、仕事やプライベートで気分が良くも悪くも昂ることが多く、む、無理をしていたのかも、し、しれないなあ〜……!!汗

そうさ、きっと、そうさ……!!!

ストレスのせいさ…!!!

とはいえ、
ストレスを排除するってなかなか難しい


奴らは、目に見えぬ形で私たちに忍び寄り
私たちを蝕んでいくサイレントキラーだと知っている

なぜなら、私は持病があるのだが、
その病気も、ストレスがいちばんの悪化原因だと医学的にも証明されているのだ

治すために長い期間、ストレスを避けるよう頑張っていたのだが、最近は少し数値も良化しつつあり、無理をするようになっていたところもある

油断していた

しかし。ストレスは、敵と言い切ることもできない
ストレスがゼロならば、あまりになくても退屈な人生だ


適度なストレスが望ましいが、これほど曖昧で難しい基準はない
自分のことなのに、自分でもわからないもどかしさに地団駄を踏みたくなる

ただ、私の中で明確なストレスはあり、その行動は取らぬよう気をつけている

1.つまらないことを、無理して笑う
2.言いたいことを我慢する
3.ごますり

扱いにくい人間だと思われようが、これが自分の体を守る策だし、こう生きた方が楽だとも気づいた

ただ、これ以上の更なるストレス対策を取らなければ白髪は減らないということになる

社会人として生活していく上で、失礼な人間にはなりたくないし迷惑もかけたくないから、あまりとっぴなこともできない

どうにかならないものだろうか
ああもう、こうやって悩むのもストレスになる
とりあえず、冷蔵庫の奥に眠っていたビールを飲もう
最近忙しくて晩酌はやめていたのだが、今日はいいだろう


(飲)

……うん。
もしかしたら、コレが足りてなかったのかもしれない…。

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