女湯のうた

湯煙の中、沢山の裸、裸、裸

とっぷりとしたお腹
すらりとした足
きゅん、と張りのある尻
垂乳根の、母………


土偶のような、埴輪のような
古からの変わらぬ美しさ
命を膨らませるまあるい神秘を湛えている

若いものも老いたものも、その体を温めほぐし、潤して女たちは再び戦場に出なければならない

円やかな身体が冷え切り、固まってしまうまで闘い続ける
そして再び名も知らぬ戦友として集い、
しかしベタベタはしない
慈しみの一瞥を送るのだ