人間だのに。人間だから。

イランとアメリカの対立は、どうやらこのまま収束していきそうな雰囲気となっている。アメリカのトランプ大統領が巨大な軍事力を背景に、障害となりそうな人物を殺害するという、まるで映画のような(いやむしろ現実的か)手段を取ったことに端を発している今回の衝突。ニュースを見ていると、お互いに「戦争は避けたい」という認識のようだ。何よりの救いではないだろうか。ただ、果たしてトランプ氏の本当の目的はなんだったのか。選挙に向けてのアクションだったのであれば、なんとも腑に落ちない。一瞬でも世界中を恐怖に陥れてまで大統領に再選したいのか(したいのかもしれない)。おそらく、国の中枢にまで入ってみないと見えてこないことは、この世界には山ほどあるんだろう。

同じ人間なのに、分かり合えない。これは、以前も書いたが、ガンダムの永遠のテーマだ。学がないので間違っていたら申し訳ないのだが、旧約聖書において、バベルの塔で人間は「言葉」をバラバラにされたとされている。それは人間同士、意思の疎通をできなくするためだったという。聖書に書かれている神がいるのならば、その怒りの効果は今なお、効いているのかもしれない。

そんな暗い2020年のスタートを切っている世界だが、先ほどツイッターでシンガーソングライターの七尾旅人さんがこんなツイートをしていた。

クリックすると、彼のウェブサイトへ飛び、楽曲を聞くことができた。本当に素の楽曲だ。

ウェブサイトには歌詞も掲載されている。

人間なのに争い、傷つけ合っている。でも人間だから、辛い状況に在る人のことを慮れる。なんて両極端な生き物なんだろう。

今、人間はあらゆるモノに「AI」を導入している。音楽もいずれAIが・・・なんて話もどこかで読んだ記憶があるが、七尾さんのこの曲を聴いて、絶対AIにはできないな、と思った。歌詞、メロディ、声、そこにこめられた思い。

AIは悲しいかな、兵器にも応用されている。いや、むしろ軍事面での進化はおそらく僕たち一般の人たちの想像をはるかに超えているのだろう。映画「ターミネーター」の世界のように、もしかしたらAIが人間に対して反旗を翻す、なんてこともあるかもしれない。日本は昔から感情を持ったAI(広義でロボット)をデザインする人たちがいた。手塚治虫さんの鉄腕アトム、藤子・F・不二雄さんのドラえもん、映画「イヴの時間」、攻殻機動隊のタチコマ・・・なお、攻殻機動隊(GHOST IN THE SHELL)は、人間も電脳を持つが、魂のようなもの、劇中では「ゴースト」と呼ばれているが、それがあるのと無いのが、大きな差を産んでいる。いずれそんなAIが誕生するのかもしれないが、根本にあるのは誰かを思う、慮ることが大事なのでは無いだろうか。


・・・相変わらず取り留めもない文章で恐縮だ。



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