ヒゲ眼鏡

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最近の記事

猫との暮らし(3)

前回の受診で、状態がよかったので、1ヶ月ほど空けて様子を見てみましょう、とのことで、このまま快方に向かって行って欲しいな〜と思いつつ、病院に行ってレントゲンを撮ってもらったところ、思いもよらず、前回より悪化していたのだ。胸の水が再び増えていた。様子も普段と変わらないし、ちゃんと薬もあげていたので、こちらとしてはショックは大きかった。病院の先生からは、胸水を減らすために利尿剤の使用も選択肢にはあるが、心臓の機能が低下している中で、血栓ができてしまう危険性が増える、というお話があ

    • 猫との暮らし(2)

      拡張型心筋症と診断された我が家のハチワレさん。心臓の状態はかなり良くないという。猫の飼育経験が乏しい自分から見ると、そんなに心臓が良くないとは思えないほど普通に生活していたのだ。前回の記事でも書いたが、咳についてもっと最初の段階でちゃんと病院で診てもらっておけばよかったのだが・・・今更後悔してももう遅い。 さて、毎日のお薬が日課になってしまったのだが、うちのハチワレさんは、基本的にとてもおとなしい性格である。以前、病院で抗生剤を飲ませてもらったこともあるのだが、病院の先生曰

      • 猫との暮らし⑴

        ふと思い立って、筆を取る、というかキーボードを叩く。我が家には猫が2匹いる。5歳と4歳くらいになるだろうか?どちらも譲渡会で出会った保護猫である。昔から生き物が好きだったのだが、哺乳類を飼った経験はなく、この猫たちが初の哺乳類なのだ。 猫たちの性格にも助けられ、楽しい猫との暮らしを送っていたのだが、今年の春過ぎだろうか?白黒の5歳の猫がたま〜に咳をするようになった。「あれ?」とは思ったものの、彼はコロナの流行が始まった頃に肺炎と診断されたことがあったので、「また軽い肺炎なの

        • The Libertinesに見る、流れた月日。

          高校時代に陸上部の友人たちとバンドを組んでいた。コピーバンドなので、オリジナルを作ったりということも無かったが、それなりに楽しい音楽体験だったし、この経験がのちに自分の聞く音楽の幅を大きく広げたことは言うまでもない。Vo+2Gt+Ba+Drという、スタンダードな編成のバンドで自分はギター(2nd)を担当していた。上手いというわけでは無かったが、自分で言うのも変だけどセンスはちょっとあったんじゃないかと思っている。それはさておき、当時、バンドでコピーしていたのは、イエモン、ユニ

        猫との暮らし(3)

          サッカーという特殊なスポーツと審判という特殊な役割

          スポーツをやる上で欠かせない存在、それは選手、そしてプロであれば観客ももちろん欠かせない。何より、1つのルールの上で勝敗を決めなくてはならないので、第三者的な立場で勝負を見守り、さまざまな判定を下す審判もまた、なくてはならない存在なのは、言わずもがなである。セルフジャッジで楽しく、というのももちろんあるのだが、よりカテゴリが上になればなるほど、「審判」という存在は時に勝負を左右する存在にもなり得るのだ。 日本では最近、完全試合を達成した佐々木投手と球審とのやりとりが注目され

          サッカーという特殊なスポーツと審判という特殊な役割

          思いを綴る〜フロンターレ編〜

          久しぶりのnote更新である。基本的に音楽ネタをアップしているこのnoteだが、今回は、自分が応援しているサッカーJ1の川崎フロンターレについて。 川崎フロンターレといえば、ここ5年で4度のリーグ優勝を誇る、一般的にはとっても強いチーム、である。とはいえ、2017年の初タイトルまで、優勝に手が届きそうになることはあっても、優勝ができない「シルバーコレクター」と揶揄されていたチームであることを知っている人も、徐々に少なくなってきているのではないんだろうか。それくらい、ここ最近の

          思いを綴る〜フロンターレ編〜

          3.11 僕と浜田真理子さんの曲

          今日は東日本大震災から11年だ。 1997年、当時岡山県に住んでいた高校生の自分は、阪神淡路大震災の日、地震で目が覚めた。岡山は地震もさほど多くなく、中国山地と四国に挟まれて台風もある程度勢力が弱まることから災害が比較的少ない土地という自分の認識があった。そんな中で、岡山でも震度3もしくは4だったかと思う。寝ていた家族全員が飛び起きたのを記憶している。学校でも「地震すごかったな〜」みたいな話はしたし、横倒しになった高速道路、焼け落ちた市街地、倒れたビルなどのニュース映像を見

          3.11 僕と浜田真理子さんの曲

          PORTER ROBINSON

          「アルバムを買う」というアクションをすることが少なくなった。ストリーミング・サービスという便利なツールが登場し、大量の音楽に容易にアクセスできるようになった現代、フィジカル・メディアであるCDを買うという行為は、必要性が少なくなったのだ。 しかし、アーティストは「アルバム」という形で作品を出している。そこにはきっと、アルバムという形に宿る何かがあると、思っている。でなければ単曲でリリースし続ければいいのだから。 さて、レコード、カセット、MD、CDとフィジカルメディアにど

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          サッカーにおける審判とは

          息子がサッカーチームに入ったのが年長さん。それから6年以上の月日が流れ、いつしか居住地のチーム・川崎フロンターレ、妻の地元のチーム・大分トリニータ、自分自身が青春時代を過ごした場所のチーム・ファジアーノ岡山を追いかけるようになった。そして、自分は4級サッカー審判の資格保有者でもある(もう笛を吹くことはないけど)。 息子が小学生の時、公式戦に出るためにはチームから審判を出さねばならず、町クラブは、保護者が有志で審判を務めるところが多い。サッカー経験がほぼない自分も、資格を取得

          サッカーにおける審判とは

          ラジオが持つ魅力と使命と

          個人的な話だが、自分は少なからずラジオ放送に携わる仕事をしている。これまでも首都圏のFMやAMなどで番組に携わってきた。その中で、時代とともに変化していくラジオ局を中から見てきたし、自分の中でのラジオ番組の楽しさというものも変化していったように思う。 まずは、自分のスタンスはというと、もともと音楽を聞くのが好き(決して詳しくはない)、という理由だけで音響の専門学校に入り(その前に大学中退)、地元のコミュニティFMでミキサーのアルバイトとして業界に足を突っ込んだ。ミキサーをい

          ラジオが持つ魅力と使命と

          苦手が好きに転じること

          昔苦手だった食べ物が、大人になるとなぜか好きになる。そんな経験は大人であれば誰しもがあるのではないだろうか。ある人に言っていたのは、大人になると味覚が鈍くなり、苦手なものが苦手じゃなくなるんだ(ほんとかどうかは知らない)とか。なるほど、と思ってしまった。 では音楽ではどうか?最初に聴いたときは「ん〜・・・自分にはピンとこない」という曲が、時間をおいて聞くと「あれ?なんかいいな!」という経験。僕はかなりある。思い返せば中学時代、ジャケ買い(懐かしい!!)したExtremeの「

          苦手が好きに転じること

          音楽、アーティストの持つチカラ

          最近、色々な人の意見をツイッターで目にする。直接話しているわけではないので、その真意たるやどこまで理解できているかは甚だ不安だが、シンガーソングライターの七尾旅人さんのあるツイートに目が止まった。 日本では、アーティストが政治的な発言をするとなぜか叩かれる傾向がある。それに関して、なぜなのかが分からないのだ。アーティストとは言え、1人の人間である。日本国民であれば、投票権があり、政治的な意見を持っていて当然なのだ。今の政治に不満なのか、満足なのか、職業に関わらず感じることは

          音楽、アーティストの持つチカラ

          日本に於ける芸術・文化とは

          新型コロナウイルス。果たして2ヶ月前にコイツが世界をこんなに変えてしまうとは、誰が予想していただろう。かく言う僕も全然予想していなかった。子供達は学校に行けず、あらゆるイベントが「自粛」に追い込まれている。当初は、自粛止むなし、だったが、すでにその程度は限界点を突破した。自粛とは、自己責任でイベントをやらない、と言う選択をすることだ。しかし、今の政府は「自粛」「自粛」と連呼し、全てを自己責任に押し付けようとしている。夜間の外出も自粛、地方から首都圏への移動も自粛。つまり禁止や

          日本に於ける芸術・文化とは

          見えざるもの

          新型コロナウイルスの脅威はいまだに衰えるところを知らない状況が続いている。が、ここ日本では正直、そこまで切羽詰まっている感じを受けないのがすごい所である。連日報道はされているので、世界、特に欧米の状況は危機的な所に行っているのは理解できる。その違いはなんなのだろうか。 「感染者数」の数は、色々なところで語られているが、発表されている人数よりははるかに多い数がすでに感染しているだろうことは、ほとんどの人が理解しているのだろうとは思う。ちょっと不謹慎かもしれないが「死亡者数」を

          見えざるもの

          故郷とは。

          今年も3月11日がやってきた。東日本大震災から9年だ。まだ小学生にもなっていなかった息子は、今年中学生になる。テレビでは、生まれ育った故郷に帰れず、原発の被害にあった故郷を捨てたいと語る息子に涙する母親の姿が写っていた。3月11日は、色々な人が、「故郷」を考えるきっかけにもなっているのではないだろうか?いっそのこと、「故郷の日」にしてしまうのもいいかもしれない。 でも、僕はいつも答えに窮する質問がある。それは「どこ出身?」という質問だ。僕の答えはこうだ。「岡山、ということに

          故郷とは。

          GEZANという衝撃

          「この音楽は大人のおもちゃにはならない。時代のおもちゃになることを要求する」 音楽を含む「表現」の核心をついたような、そして日本のエンタメ界に対する警鐘とも取れるような歌詞を含む曲をアルバムの冒頭、1曲めに持ってくる。 ここ最近、僕がよく聴き、周りにオススメしているバンドが、GEZANだ。ホームページによると、結成は2009年、大阪。 今年、5枚目となるアルバム「狂(KLUE)」をリリースした。かくいう僕も、これまでGEZANというバンドの曲を聞いたことはなかったのだが

          GEZANという衝撃