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猫との暮らし(2)

拡張型心筋症と診断された我が家のハチワレさん。心臓の状態はかなり良くないという。猫の飼育経験が乏しい自分から見ると、そんなに心臓が良くないとは思えないほど普通に生活していたのだ。前回の記事でも書いたが、咳についてもっと最初の段階でちゃんと病院で診てもらっておけばよかったのだが・・・今更後悔してももう遅い。

さて、毎日のお薬が日課になってしまったのだが、うちのハチワレさんは、基本的にとてもおとなしい性格である。以前、病院で抗生剤を飲ませてもらったこともあるのだが、病院の先生曰く、「この子はおとなしいね〜。薬を飲ませるもとっても楽。いい子だね〜」とのこと。

自宅での投薬についても、もちろん嫌がるの嫌がるが、口をカパっと開けさせて、薬をポイっ、シリンジでお水をちょいっ。これで口を閉じておけば飲んでくれる。噛んだり引っ掻いたりはしないのだ。しかし2種類ある薬のうち、1種類はとっても苦いらしく、口の中に入れた時、ベロにポトっと落ちちゃってシリンジの水でもうまく流れなかった時は、よだれというか泡というか、口から出して、とっても逃がそうなのだ。申し訳ない・・・

そんな辛い思いをさせたくないな〜と思って色々調べたら、薬を美味しいおやつで包み込んで食べてもらう、という、素敵な商品があるじゃないですか!早速購入、苦い薬を包んで「おやつだよ〜♬」と、あげてみると・・・

食べた!

これで、猫も人間も辛い思いをせずに、治療ができるじゃあないか!と、意気揚々と複数購入!しかし、2、3日すると異変が。薬を包んだおやつ部分はぺろぺろ舐めるものの、食べようとしない・・・食べたとしても、器用に薬の周りだけを齧ろうとしている・・・バレたのだ。

ちなみに、我が家は3人家族で、薬をあげる時の役割分担としては、
・自分 → 猫の口を開ける係
・妻 → 薬をあげる係
・息子 → 薬をあげる係
となっている。

そんなこんなで、以前と同じようにシリンジを使う投薬方法に原点回帰してしまったのだが、それでも、お薬を飲んでもらっていると、レントゲンで明らかに胸水が減っていたのだ!!!

おお〜!!!!

心筋症自体は完治しないと言われたものの、水が減れば、咳も減って、今まで通りに生活できるんじゃないか!?そんな淡い期待が出てきたのだ!喜び勇んで、ハチワレさんを譲り受けた保護主さんにも、状況が改善したことを報告した。

もちろん、投薬は続ける必要があるのだが、それでも良くなったことで診察の間隔もちょっと開けてみましょう、とのことになった。このまま病院通いも減っていくといいな〜・・・と思いながら、2週間ほどが過ぎていった・・・

(つづく)

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