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ポアロとフランスと恋愛

なんか最近脳が疲れていて、気軽に読める物語に飢えていたので、クリスティのゴルフ場殺人事件を読んだ。

ポアロシリーズの2作目。富豪から助けて欲しいと手紙をもらい、お屋敷に着いたら殺されていた!ってな展開で、ポワロが「灰色の脳細胞」を使って解決していく。死体がゴルフ場のバンカー予定地にあったってだけで、あんまりゴルフ場との関連性は薄いっていう妙なタイトル。

ヘイスティングス大尉が恋に落ちたりと大活躍してくれるのだけど、それも舞台がフランスだから?全体的にちょいちょい男は美女に弱いのは致し方ないっていう雰囲気出してくるのが印象的。ちなみにフランス=恋の国、みたいなステレオタイプって最近はあまり見かけないような気がするのだけど、グローバルでそういうイメージが成立した経緯ってなんなんだろうか。宮廷恋愛のイメージからってのもありそうだけど、 、、。

ちなみにフェミニズムや自由恋愛主義みたいなものを調べると、だいたいイギリスなんだよね。フェミニズムの先駆的な作家であるメアリー・ウルストンクラフトがフランス革命に触発された、とあるけれどそれはまた別の話であって。

日本とフランスの交流っていう視点だとこんな資料とサイトを見つけた。

日本におけるフランスのイメージの形成
-電子展示会「近代日本とフランス-憧れ、出会い、交流」の紹介

日本におけるフランスのイメージは「歴史的にフランスの軍事、法制、産業などでの影響に対する認識が薄く、リベラルな政治思想や文学、芸術などの文化的側面への憧れや関心が強い」ということらしい。

文学だと永井荷風が早くて明治40年に渡仏、『ふらんす物語』で彼の地を紹介しているけれど、初版は発禁処分になっている。でも文学や美術界隈でのイメージって享楽や頽廃の印象であって、恋愛の国ってのとはまたちょっと違う気もする。

まぁ結局よくわからなかったけど、ポアロシリーズの順番メモしておこう。

自分の好きなことを表明すると、気の合う仲間が集まってくるらしい。とりあえず、読んでくれた人に感謝、スキ押してくれた人に大感謝、あなたのスキが次を書くモチベーションです。サポートはいわゆる投げ銭。noteの会員じゃなくてもできるらしい。そんな奇特な人には超大感謝&幸せを祈ります。