あなたがいてくれて、私はうれしい/『愛の不時着』
生まれてきてくれて、ありがとう
愛する人が、この世にいてくれてうれしい
『愛の不時着』エピソード12
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NETFLIXで配信されている『愛の不時着』。
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんがおすすめしてたので、思い立って見てみたらば、なんとまあ心にしみるストーリーだことぉ。
僕には恋愛ドラマではなくて、ひとりの人間の心の統合として見ることができた。
エピソード12で主人公のひとりセリの幼少期が回想される。
ある日、待っても待っても母は戻って来てくれなかった。
そうするほど私のせいで母が苦しんでいるんだ。
私はこの世界に生まれてきてはいけなかったんだ。
私なんていなければいいんだ。
その体験がセリにとって自分が生まれてきた誕生日を忌まわしいものにしていた。
もうひとりの主人公ジョンヒョクと一緒に迎えた誕生日。
セリは後々誕生日が来るたびに幸せだったと思い出すのがこわいともらす。
そんなこわがる彼女にジョンヒョクが語りかける。
生まれてきてくれて、ありがとう
愛する人が、この世にいてくれてうれしい
だからこの先ずっと幸せな誕生日になるよって。
その言葉が心にしみた。
それまでずっと自分なんて生まれてこなければよかった、誕生日を喜べなかった、そう思っていた人にとって、どれほど支えになる言葉なんだろうと。
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あなたがいてくれて、私はうれしい
僕もそのひとことがほしかったんだなって。
そのひとことを僕は僕自身に与えてあげられてなかったなって。
そのひとことが人を生かすんだな。
そのひとことで人は生きててもいいって思えるんだな。
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