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湖のほとりで過ごした大晦日と元旦🎍🇩🇪

お正月ももう終わってしまいましたが、今年はベルリンを離れて北ドイツの湖のほとりでゆったりと年末年始を過ごせたので、その様子を書こうと思います。

大晦日とお正月は、私が一年で一番日本が恋しくなる時期。 
除夜の鐘付きや初詣、お節料理、お雑煮など、全部が恋しくて、毎年ホームシックになります。

去年は息子が生まれて間もなかったので、ベルリンの自宅で友達と過ごしましたが、今年は息子ももう1歳になったので、日本に帰らないなら、どこか別の場所で年越しを過ごしてホームシックを紛らわせたい!という私の願いもあって、また、ベルリンの大晦日はお昼頃から爆竹や花火がパンパン始まって、カウントダウンには大音量になりうるさくて危険なので、夫の幼馴染のご両親が経営している田舎のペンションで過ごせることになりました。

滞在したペンション。
目の前が湖。

Verchenという人口400人ほどの小さな村にあるペンション。Kummerower Seeという、ドイツで8番目に大きい湖が目の前に広がっています。
去年夏にも一度一週間ほど泊まらせてもらったのですが、テラスで食事をしたりペンション前の芝生でピクニックをしたり湖で泳いだり、夏の休暇には最高の穴場!

今回は、もうすぐ1歳になる女の子がいる友達家族と一緒に滞在しました。

ドイツでは、大晦日にBerliner Pfannkuchenという揚げパンを食べる習慣があります。(ドイツ人の友達に聞いてもインターネットで調べてもその由来は残念ながら分かりませんでした。。。)

(参考画像)
手作りの揚げパン。

Berliner Pfannkuchenとは少し形が違いますが、ペンションのオーナーさんがお孫さんたちと一緒に作った揚げパンで歓迎して下さいました。
中にはジャムが入っていて、ときどきマスタードを入れてロシアンルーレットのように楽しむこともあります。私たちがいただいた揚げパンにはマスタードは入っていませんでした。

お昼過ぎに着いてバーベキューをしたりお互いの子どもたちを寝かしつけたりしているうちに、夜が更けてきて、カードゲームをしたりおしゃべりをしている間に、あっという間にカウントダウン!
ベルリンほどではないものの、想像していたよりはたくさんの花火が上がり、その音で0時直前に息子が起きてしまったので、私は息子を寝かしつけている間に新年を迎えました。もうすぐ1歳4ヶ月。みんなと乾杯はできませんでしたが、だんだん赤ちゃんではなくなってきている息子の、まだ少し赤ちゃんぽい匂いをくんくん嗅ぎながらの年越しはじーんと来るものがありました。

ドイツでは、年越しの瞬間はみんなで乾杯をして、その後、Wunderkerzeという手持ち花火に火をつけてお願い事をする習慣もあります。私が息子に添い寝をしている間、みんなはこれでお祝いをしていたようです。

大晦日前になると販売される手持ち花火。


また、元旦の習慣をして、Bleigießenというものもあります。
Bleiとは鉛で、熱して溶かした鉛を素早く水に入れて、固まった形で信念を占うものです。最近は環境と健康への影響を考えて、蝋でできたWachsgießenに変わっているようです。

Wachsgießen。いろいろな形のものがありました。
幸せのシンボルの一つ、豚の形。

付属のスプーンのようなものに蝋の塊を乗せて、日で炙って、溶かします。

蝋燭で溶かす。

すべて溶けたら、用意しておいた水に放り入れます。
鉛は重いので、水に沈んで下の写真(インターネット上で見つけた画像)のような形になり、この形が何に見えるかで新年を占います。

鉛でできた形。(参考画像)

蝋は水に沈まず水面に広がるので、このような形になり、これに光を当ててできた影が何に見えるかで占います。

私がやってみてできた形。

私のは。。。
キリン???
それとも、リンゴを丸かじりしたときのゴミ???

何の形???

キリンだとしたら、
「現実的な目標を設定しなければ、達成できないでしょう。 達成可能なマイルストーンを見つけましょう。」
運勢: 59 %
恋愛: 68 %
金運: 54 %
仕事運: 44 %
健康: 60 %
だそうです。

友達は、白鳥のような影が見えたので、
「自分のことだけを考えるのはやめましょう。あなたは十分に美しいのですから、スタイリングに何時間も無駄にする必要はありません。 そん時間は、あなたの助けを必要とする他の人のためにもっと時間を費やしましょう。」

私の夫は、ギターのような影が見えたので、
「人生の喜び。もちろん常に障害はありますが、その状況をうまく活用すれば、人生を本当に楽しむことができます。」

こちらの記事でも書いた、占いを信じやすい友達はやりませんでしたが、みんなでワイワイ楽しく新年の抱負についておしゃべりしました。


日が明けて、1月2日。
あいにくのお天気でしたが、曇り空の下、ペンションの周りをお散歩。
穏やかで気持ちのいい時間でした。

湖のほとり。モグラの掘った穴がぽこぽこ。


こちらにもモグラが掘った穴がたくさん!!
大きな木と煉瓦作りの家。のどか。
古い小さなお家。
お家の間の小道。あのドアはどこに繋がっているんだろう。。。
木でできたベンチに素朴な飾り。
煉瓦作りのお家、木でできた大きな扉、洗濯物。
少しモダンですが、素敵なお家。
蔦に覆われたファサード。
窓の戸板も素敵。
この先は野原。
右は湖。左は野原。
見晴台とベンチ。
見晴台からの眺め ①
見晴台からの眺め ②


あっという間の3日間が終わり、ベルリンへ帰る時間。
オーナーさんはペンションのすぐ隣に住んでいるので、鍵を返しに行って、コーヒーとお菓子をいただいて、お家の中でおしゃべり。

オーナーさんのお家。お庭も素敵。


年末年始の日本での行事や食べ物がないとなかなか新年を迎えた実感が湧かないのですが、今年は、Wachsgießenのお告げに従って、達成できそうな現実的な目標をひとつずつ設定しながら、健康第一でがんばっていこうと思います。

皆さんにとっても、健康で幸せな年になりますように!

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