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カナダと日本のゲーム開発現場の違い(プログラマー編)

今回はプログラマーのBさんにお話を伺いました。
前回同様Bさんの体験をに基づく話なのでそのあたりはご了承ください。


日本とカナダで雇用形態はどのように違いますか?

私が日本に居たときに勤務してた会社は基本的に正社員で唯一の例外がテスターの人だけアルバイトという感じでした。テスターを管理してるマネージャーは社員でしたね。
テスターを管理してるマネージャーは社員でしたね。

今働いてる会社も基本的に開発のスタッフはみんな正社員なので同じような感じがします。テスターの人は社員の人が居たり派遣の人がいたりという感じやっぱりこのあたりも似てる気がします。

一番大きな違いはこっちではほとんどの人が中途採用で新卒からずっと同じ会社っていう人はあんまり居ない事です。日本で働いてた会社は九割くらい生え抜きの社員でした。日本の大手の開発企業は新卒から採る割合が多いと思います。

マネージメントスタイル

タスクとバグは管理用のソフトを使っていました。
今と使っているソフトが違うので色々と仕様は違いましたがやってる事は大まかに同じような感じがします。
チームの構造としてはトップにディレクターがその下にリードがいてプログラマーその下につくという感じで同じような感覚です。
普段はリードと話してなにか大きな事があればディレクターと話をするというシステムですね。
あえていうと日本に居た頃は上下がはっきりとした会社だったので上司には敬語を使うとか失礼な事は言っちゃいけないみたいな空気はありました。先輩後輩もはっきりした会社だったのでそういう所も気をつけなくちゃいけない点はこっちと違いますね。

作業の違い

大雑把にいうとプログラマーとしてのゲームの作り方は割と似た感じです。でも単純にチームの規模が全然違うのでそういう意味では結構違いますね。日本に居た頃のチームと比べるとプログラマーが10倍以上いるのでそういう意味では担当する範囲が狭くなりますね。かと言ってもプログラミングはフィーチャーごとに分かれるので規模の違いはあっても大きく見ると同じような感じでした。

今のチームはスクラムっぽい感じで作ってるのでその点が日本にいた頃と少し違いますね。日本にいた頃はウォーターフォールで作ってたんですが、その会社も辞めて何年かなるんですけどその当時スクラムの要素を取り入れ始めていたので今はあちらでも同じ感じかもしれません。

ゲーム作ってて少し違うのは日本では締め切りを守って作ってましたね。
こっちはスケジュールが遅れるのに対して寛容な所があるんですけど日本では期日までに上げなきゃってプレッシャーが結構あります。
その分人を待ってる時はちゃんと出てくるのでやり易いんですけど自分も締め切りに合わせなきゃって結構たいへんです。

同僚との付き合い

付き合いの飲み会っていうより同期の人と飲みに行ったり遊びに行ったりしてました。幹事がいてみんなで行きましょうっていうより、友達と一緒にいる感覚でしたね。

今はそんなにプライベードでは会社の人と付き合いがあまりないですね。
チームに新しい人が入る時とかだれかがやめる時に飲み会が少しある感じです。

福利厚生

日本にいた会社では社員寮がありました。家賃がすごく安かったので若手社員は結構住んでました。それ以外にも社員とその家族が安く泊まれる保養所が温泉街にあって結構使ってる人いましたね。

こっちでは色々あるんですけど一番びっくりしたのは移住のサポートですね。
海外から移住したんですけど航空券はもちろん一ヶ月目のホテルの滞在費、引っ越し費用の手当が出ました。
引っ越しサポートのエージェントも付けて貰えて保険証とか銀行の口座の諸手続きを付き添ってくれて家さがしも手伝ってくれました。
海外からだと色々わからない事も多いのでかなり助かりました。

残業

日本では大体毎月50時間くらい残業でしたね。少ない人数で回してるプロジェクトだったので遅れてくるとカツカツになって最後の方は月で100時間くらい結構行きましたね。基本的には家に帰ってましたが会社に仮眠室ありましたし休日出勤も結構ありましたね。

こっちに来てからはプロジェクト自体あまり緊迫した所に入ってないので今の所残業してないです。

給料

基本給はこっちの方が結構高いですけどこっちではボーナスはあんまり貰ってないです。日本の頃はボーナスと残業手当が結構出たので合わせて年収にすると今に近い額でした。
全部含めた年収だと今の方が昔より貰ってますね。

Bさんインタビューに応じて頂きありがとうございました。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
ご質問、ご意見がございましたぜひコメントかツイッターでおねがいします。

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