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未来創造術入門(仮):ありのまま「読めない」原因はここにあった

声に出して読みたくない読解問題

「太一、お前ツイッター(今はX)やってる?」
「ああ、やってるよ。どうした泰輔」
「日本語を読めるのに文章が読めないってこと、ある?」
「あるよ。だって大半の文章なんて、まともに読まないっしょ」
「そういえば炎上してたもんな、お前」
「そりゃお前も炎上してたやん。わめいてるやつに一言突っ込んだら、炎上になったって」
「ああ、あれは書いている奴がおかしいんだよ。何でもかんでも男のせいって、頭悪いのかと」
「ほら、人間って都合があるじゃん。都合のいい言葉は頭に入るけど、悪い言葉はなかったことにする」
「おお、あるなあ」
「ツイッターは自分の都合よさを思いっきり出せる場であって、都合の悪い表現なんかいらないんだよ」
「でも成長するには都合悪いほうを受け入れなきゃアカンやん」
「成長なんて必要あるの?」
「え?」
「え、じゃなくてさ。別に成長ってする必要あるの? 自分の妄想や想いをひけらかす場だぜ。あそこ」
「お、おお、おおお」
「妄想をひけらかす場だから、己にとって都合いい情報はどんどん独り歩きして、悪い情報は強制遮断よ。お前もそうじゃねえの?」
「え、俺がか?」
「だってお前、俺の彼女を奪っただろ

問題:なぜ彼女を奪われたのか?

簡単な文章なのにわからない

今日から期間限定で「創造」を深く掘り下げていきたい。
大きく「土台・夢中創有・共育」を予定している。

僕もどういう展開になるかわからない。

初回は土台「勉強」だ。創造の第一歩は読解力だ。

冒頭で書いた文章はかなり簡単だと思うが、わけがわからなくなるだろう。

  • 話し手が誰かを抜いている

  • 流れのままに書いていて、論理などない

日常会話は非論理がまかり通る。話すように書くと読み手の脳内で混乱をきたし、苦痛へと変わる。

※問「なぜ彼女を奪われたのか?」の答えは「わからない」だ。
推測なら色々あるが、確定根拠が一切ない。

読むを軽視すると、非論理的な流れに論理を見出し、堂々とありえない解釈を行う。自分の都合を全面に出し、意固地になり、世の流れが敵へと変わる。

世の流れは仲間でも敵でもない。僕たちが仲間/敵とみなしているだけだ。世の流れについて、敵と仲間、どちらかと言えばどちらになったほうがいいか

読む目的は世の流れをきちんと捉える姿勢にある。
世の流れを捉えるから、流れに乗るか反るかができる

「流れを読めるようになりたい、なあ」思ったら、今から一緒にやっていこう。

書かれた文章を元に解釈する難しさ

記事を書いているとき、喧嘩する山を思い出した。youtubeの朗読を聞いて、昔にかえったよ。

「読む」大前提として書かれた文(ありのまま)が全てだ。
文章を読むと、言葉を通して脳内にアニメーションが浮かぶ。

例えばけんかした山にて「二つの山がいつも背比べをし、けんかした」ある。イラストもあいまって、二つの山が(たかが)背比べで意地をはりあっている状態を、頭に浮かべる。

ここからだ。怖い展開は。

軽い妄想(言葉)がありのままをゆがめる

左の山が右に因縁をつけました

たった一つの超軽い妄想を入れてみた。
本文に書かれてない展開「もしも~」が生じた

背比べは書いているが、因縁をつけた描写及び単語はない
そもそも気づいたら山同士が喧嘩してる。

「もしも~」は自分の脳内で自由自在に動き、とても面白い。本文には一切書かれてないが、読んでいくうちに自分の妄想が止まらなくなる。

書かれた文章より自分の妄想を優先するため、読み間違える。

「書かれた言葉を読む」に難しい行動はない。僕たちは「妄想」が働くため、書かれた言葉を元に勝手な物語を創り、間違える。

ここで次の仮説が浮かんだ。

ありのままだけを拾えば、間違えないのでは?

早速問いが浮かんだ。僕はもちろん教え子(加藤幸久君と名付けておこう)にも試してもらった。

ありのまま書かれた言葉から、要点と思う文章を書かせた。
要点を読んでも「途中で頭がこんがらがって、わけがわからない」加藤君は答えた。

なんで?

ありのまま書いた要点同士の間には「つなぎ」がない。
つなぎとは行間であり、自分の頭で補わねばならない。

頭で補う際、妄想がものすごく入りやすい。行間を決めるとき、必ず自分の言葉で流れを創らねばならぬからだ。

加藤君に次のやり方を試してもらった。

  1. 言葉の見逃しが無いか?

  2. 自分が言い換えた言葉の検証

言葉の見逃しとは、本文をきっちり読んでいるが、つい見逃してしまう重要な言葉がある。共通テストだと正解へ至るために必須の言葉だ。

必須の言葉を見落とさないよう、声に出して読んでもらった。

行間を読むとは自分の言葉で補う行為だ。本文に書いてないのだから。自分の言葉で補った際、きちんと根拠があるから補ったのかと自問する。

例えば冒頭の駄文で「なぜ彼女を奪われたのか?」書いたとき、
「都合の悪さを受け入れないから」加藤君が書いた。

「そう書いた(判断した)根拠は何か?」僕は問いかけた。彼は少し考えたのち「悪い情報は強制遮断よ。お前もそうじゃねえの?」をあげた。

尋ねられたとき、考えてる時点で「何も根拠はない」言ってる状態だ。確定根拠があるならすぐ指摘できる。

自分(加藤君)の妄想が主であり、根拠は彼にとって都合いい材料でしかない。

きちんと自分の答えに根拠を確認する癖をつけると、少しずつ読む力が上がる。読む力の応用として創造の種が詰まっているが、次回語る。

支援していただきありがとうございます。支援は僕の作品作りを含め、子供へのお小遣いや楽しいことに貢献します。ありがとうございます