freeeのイラストは浮世絵っぽい。
freee Designers Advent Calendar の10日目です。
今回はfreeeのブランドチームでアートディレクターをしている私の日常の気付きを書いてみようと思います。
少し前に一緒にお仕事をしたパートナーさんに、freeeのイラストって、日本画に似てる?と言われ、平面的な構図やレイヤーに分けて奥行き出してる感じはそうかも!と思い、ちょっと調べてみました。
調べていくと日本画の中でも、どうやら浮世絵との共通点がありそうだと分かってきました。
共通点① チームで絵を作る
freeeのイラストを作る時には、
マネージャーとなる依頼担当者
ブランドチームのデザイナー
ブランドチームのアートディレクター
という役割の人がいて、さまざまな専門家が関わり1つの絵を作り上げます。
一方、浮世絵も、
版元(マネージャー)
絵師(デザイナー・イラストレーター)
彫師(印刷会社の版の技術者)
摺師(すりし)(印刷会社の技術者)
という役割の人がいて、さまざまな匠が関わり1つの絵を作り上げます。
ひとつの絵を作る時、チームで動いてる。似てます!
共通点② いつもの飾らない暮らし、働き方を表現してる
freeeのイラストで働く人物を描く時、自然体でありながら、パーソナリティを大事にしています。なんとなく描くのではなく、「この人、実際にいるいる!」となるような髪型・服装・動きにこだわっています。
浮世絵でも店主、番頭、手代(使用人)・丁稚(でっち:お手伝いの子ども)など職業、年齢を分かりやすく描き分けて、江戸のスモールビジネスを表現しているものがあります。
共通点③ 平面的だけど奥行きがある構図
freeeイラストは平面的だけど大事なものが強調されるようなイラストになるよう背景を書いています。
浮世絵も流行りに敏感な絵師達が、浮絵という遠近法を使って
平面的だけど近くにあるものが強調され、浮き出て見えるように絵を描いていたそうです。
共通点④ 分かる人には分かる洒落(しゃれ)が効いている
これは、ブランドコアに紐ずくキーワードで言うと「ちょっとした楽しさ」になります。
freeeの人物のイラストは、時にfreeeメンバーがモデルになっていることもあります。「もしかして…あの人じゃない?」と、気付いた人だけ「おお!」となる楽しさがあります。
浮世絵も、なんてことはないただの建物のシルエットだけど、江戸っ子ならこの建物がなにか分かる。みたいな洒落が効いていたりします。
隠れたものを自分だけが見つけてしまったら、その絵にグッと愛着が湧いてくると思います。
共通点⑤ みんなのもの
今や貴重な美術品になっている浮世絵ですが、1点モノでは無く、たくさん刷ることができるので、当時20文程度の値段(お蕎麦1杯くらい)だったそう。なので普通の人が手を出しやすく、家に持ち帰って楽しんでいたそう。
freeeのイラストはfreeeの大切な財産ではありますが、たくさんの方にfreeeを知ってもらうために、パートナーさんや、認定アドバイザーさんであれば、使ってもらうことができます。
みんなで使うことができるのも共通していますね。
ブランドチームは今後も、あ〜こんな人いるいる!こんなシーンあるある!というイラストを提案していきます。
freeeブランドチームでは版元的なブランドディレクターを募集中です。
明日はHryotakeさんのお話になります。お楽しみに!!!