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可愛さと真面目さと 「モザイクタイルミュージアム」

岐阜県の友人家族に会いに行ってきました!
母子の自動車旅行〜
ということは、運転は私ひとり!高速道路での集中力がヤバかったです。。疲れた〜
やはり、運転できる大人が2人いると安心ですよね。

さて、まずは多治見市の「モザイクタイルミュージアム」で現地集合!

建物のフォルムを見て、ピンと来た方もいるかも。
そうです、藤森建築です!

藤森照信 ふじもりてるのぶ(建築史家、建築家)

モザイクタイルミュージアム名誉館長


公式サイトよりお借りしました

私は『ねむの木こども美術館』を訪れて以来、藤森建築のファンです。
その土地と一体化していて、懐かしくて、とぼけた可愛さもあり。
粘土で好きな形を作ってそれがそのまま建築になるような。

今回も楽しみにしていました♡

期待を裏切らない素敵な建物でした〜
写真とともに振り返ります!

○ 藤森建築

真横から 煙突?
斜めから 見えてきた〜
どどーん! 丘が出現。入り口はどこ?
すり鉢状になっていて、扉が見えました!

わくわく!
暑いけど、あそこまで降りましょう〜

表情がある土壁

土壁です!
タイルの原料を掘り出す採土場をモチーフにしているそうなので、つるっと綺麗に仕上げず、ワイルドな表情ですね。

土壁とは、土に藁や砂を混ぜて水で練ったものを塗り固めた壁のこと

近づくと、、お茶碗?!

トンボ模様のお茶碗
こちらは色とりどりのタイル。可愛い

壁面の模様は、埋め込まれたタイルだったんだ〜

入り口は小さくて、誰かの家の玄関のよう
こじんまりした照明。玄関ベルのようにも見える。

いよいよ中に入ります!
1階は、受付とミュージアムショップ、体験工房なので、順路通りに階段を上り最上階へ向かいます。

外壁と同じ土壁なのが分かりますか?すごい!完全手仕事!
天井も壁も床も同じ仕上げになっています。
これは、施工に時間がかかっただろうな〜 

雰囲気あります

窓がなく、こもった空間。
上から射し込む光が対照的です。
神聖な気持ちになります。

○ 4階コレクション展示



最上階の4階に出ると、白いタイルの空間が広がります。
不思議な銭湯みたいな感じ。
このフロアは、この地で実際に使われていたタイル製品や壁画、お風呂などが並んでいます。
どれも状態が良く、ひとつひとつが作品のよう。

味のある木の自動ドアの向こうは階段


城とマリリン・モンロー
こちらにもマリリン・モンロー💋

必ずしも著名な建築物に施工されるわけではないモザイクタイルは、多くの場合、老朽化した建築物と運命を共にし、廃棄されていきます。そんな中、自分たちの仕事に誇りと愛着をもつ地元有志は、建物の解体の情報を聞きつけてはタイルを譲り受け、あるいは閉鎖される工場からタイルのサンプルを引き取るといった収集を続けてきました。

1万点以上のコレクションから選りすぐりを展示しているそうです。
多治見の歴史がアートになって蘇っています。

淡い色合いが可愛い
遊び心あるデザイン✨かわいい


むむ?これは!
トイレだー!穴は塞いだのかな。
こちらもトイレ!足おきがある!

このトイレは昔は一般的だったのでしょうか??
初めて見ました👀

お風呂

と、忘れちゃいけない、このオブジェ。
このフロアの主役です。

天井に穴が空いてる〜

余談ですが、この穴のおかげで4階は外気温と同じでした。暑い😵
階段を上っていても、だんだんと気温が上がるのが分かる。
ということは、冬は寒いだろうな。
雨も降るのかな?床の水抜きの穴をチェックし忘れた。

カラフルなタイルがたくさん

大量のコレクションのタイルがオブジェとなって日の目を浴びています。

他にはこんなタイルも壁面に展示されていました。

ざらっとした質感がいい味出してる

最上階はこんな感じです。
ツヤのある白く丸いタイルが、太陽の光を反射して部屋全体がキラキラした空間に。
そのため、古い壁画や洗面台が、単なる古道具ではなく、立派な展示品になっています。

○ 3階展示室

多治見のモザイクタイルの製造工程や歴史がたどれるコレクションの展示。タイル産業の歩みを記した年表や今となっては貴重な昭和のタイルの見本、そして製造工程と歴史を説明する映像も流れています。

歴史コレクションコーナー

昭和30年頃のサンプル
素敵

○ 奥の部屋では企画展を開催中

イラストレーター永見夏子さんと、モザイク会議所属アーティスト8名による展示でした。

モザイク会議?と思い調べると、
モザイクアートの普及、発展を目的とした団体のようです。

永見夏子 作
福原与恵 Forest
福原与恵 garden

モザイクアートというんですね。
素材の硬質感と手作業の繊細さがありますね。立体感があるのも特徴でしょうか。
素敵な作品でした。

○ 学習コーナー
多治見市の歴史やタイルの作り方の映像を見ながら、スタッフさんが分かりやすく解説してくれます。
そらから、タイル作りの実際の工程の見本が展示されています。

○ 2階展示室

一般財団法人たじみ・笠原タイル館が直接管理する産業振興のエリアです。
モデルルームさながらのシーン別のタイル製品が展示紹介されていました。

○ ミュージアムショップ

500円のタイル詰め放題が魅力的でした。
思わず何か作りたくなってしまいます。
しかし、思いとどまって陶器のピアスを購入。
ミュージアムショップって楽しいですよね〜

体験工房は事前予約制で、夏休みということもあり満席でした。
こちらも皆さん楽しそうにタイルで作品を作っていましたよ〜

○ まとめ

藤森建築らしく自然素材を使った作りは、土から作るタイルのミュージアムにぴったりでした。
前半はタイルのカラフルなPOPさそのまま、楽しく可愛い空間を堪能。
と同時に、タイルの歴史や作り方、普及活動の要素もあり、後半は真面目な内容。

入館料は310円とお安くてビックリです。
展示内容だけなら、わざわざ遠方から行くには少し弱い気もしますが、藤森建築がそれを充分すぎるほど補っています。

管理のしにくさから、タイルの洗面台や壁はあまり見なくなりましたが、やっぱり可愛いな〜と魅力再発見でした!


○ おまけ

藤森建築の一棟貸しの宿泊施設がオープンしました〜
立地と相まって、魅力的すぎる。。
いつか泊まってみたいです。


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