国際ロマンスは時に「'むらさき'と言えないロシア人②」
私がもうすぐコーヒーを飲み終わる頃、
寝坊して遅れている彼からまたメッセージが届いた。
👱改札出たよ!お店がわからない!
👩駅を出る階段の横に2階へ行ける螺旋階段があるでしょ?
👱わからない!
👩(遅れといて何か強気じゃん…)
わかった、そしたら私がお店出るから
改札の前で待っていて。
👱わかったよ、待ってるよ!
私は、バカ旨のコーヒーを名残惜しく思いながら最後の一口を飲み干した。
店を出て改札前に駆け足で向かう。
あれ?
それっぽい人がいない…
寝不足がかすみ目もひどい笑
恐らく今メガネをしているも0.8もないだろう。
今日が免許更新日で無かったことに感謝する。
しばらく、ちょっと大げさぐらいにスマホと辺りをキョロキョロしながら、人を探していますオーバーリアクションを繰り返した。
遠くのコンビニの前に人を待ってるっぽい人がいる…うーんでも何かチャラっぽくて違うかなぁ…
ヒュィフィーーーーーーーッ📣
突然指笛の音が響く。
色んな人が目を向ける。
すると、とーくのコンビニ前のチャラ男が近づいてきた。
👩(あの人だったか……)
👩Hi 👋
👱ハーーーイ
(すかさずタイトハグでギューーーゥ)
👱僕は今日最高にお洒落なマスク😷をしているよ!
見て!生徒のママが作ってくれたよ☺️
👩(突然だが…)
ホントね、かわいいわね☺️
そんな感じで、噛み合ってるのかどうか
よくわからないコミュニケーションをとりながら
街を歩いた。
オススメのサンドイッチがあるという彼は
慣れた道と言わんばかりに率先して歩いていった。
オススメのサンドイッチは、プロフィール写真にもあって、有名店のためサンドイッチの見た目でどこの店かわかる商品だった。
またそのプロフィールに載せていたサンドイッチは明らかに2人分でデートの時にとったでしょっていう写り笑
オススメのサンドイッチの店に行こう!
と言われた瞬間に、あぁ、いつも使ってる鉄板コースなんだな、と思ったと同時に
あんまり特別感は無いなぁ思ったのだった。
そんなに安くない有名店のサンドイッチを
一人前頼み、スマートに支払いをしてご馳走してくれた。
食べながらどんどん席を近づけてきて
肩を組んだりハグしたり、昭和のオヤジがやりそうな手段でスキンシップをとってくる😪
彼の調子はというと、常におしゃべりで…
聞いている私の変換作業が忙しい…
強引→陽気なポジティブ
自慢話しかしない→好意のある人には自分を知ってほしい
私は仕事でスタッフの良い面を探そうとするモードをONにして彼の話をニコニコと聞いていた。
👩日本食もなんでも食べれるの?
好きなものは何?
👱何でも食べられるよ。
でもパプリカはキライよ。
お昼はムラサクロール食べたよ😉
👩ムラサクロール?
何か魚の巻き寿司?
👱違うよ、ほらムラサクパウダーよ!
UMEみたいな味の!
👩うめ味、ムラサクパウダー?
👱ムラサクはふりかけよ!
ライスボールによく混ぜるよ。
日本人大好きでしょ?
👩……?
!!あっ!ゆかりのこと?!
👱そう!ユカコ!
👩(色々少しずつ違うよ…笑)
ゆかりね、そしてムラサキ。パープルは
ムラサキよ!
👱Okay
To be continued…
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