見出し画像

「子育て中の複業という新しい働き方〜複業の選択肢を知り、始めるには〜」 イベント書き起こし(1)

2019年5月6日、「子育て中の複業という新しい働き方〜複業の選択肢を知り、始めるには〜」というオンラインイベントを開催しました!
13名の方にご参加いただき、学びの多い会となりましたので、内容の一部を2回に分けてお伝えします。

▽ ゲストスピーカーのご紹介

今回は、3名のゲストスピーカーに話を伺いました。
聞き手はmeetcareerのキタムラです!


画像1

<ちゃき> ちゃき@週2会社員のゆる複業ママ
都内で専門誌の編集を担当。週2回の出勤、9~16時半の時短勤務。
20代で4回転職し、現在7年以上勤める5社目では産休育休を経験。
出勤以外の日は業務委託で求人系メディアのライターを請け負うなどフリーランスとして活動中。
娘は3歳まで保育園、現在は幼稚園の年中クラスに通う。4歳。


画像2

<seico> ワクワク系ワーママseico@新しい毎日の始まり
新卒で入社し15年以上勤めた出版社を、今年4月末に退職。
現在は複数の会社と業務委託契約を結び、編集&ライターとしてお仕事中。
二児の母。


画像3

<あや> あや@在宅派遣おばさん
人材業界12年目。
オフィスワーク専門の人材派遣の会社、ママ向け・時短複業リモートワークの人材エージェントを経て、現在は在宅の派遣事業に携わる。
アルバイト/契約社員/派遣社員/正社員、大手企業/ベンチャーを経験。
"働き方"そのものに興味あり。夫と犬との3人暮らし。


▽ 複業のモデルケース

画像4

例えば…
営業や営業事務に関わる経験を活かして複業するには?
キャリアコンサルタントの資格を活かして週3で働くには?
ライティングスキルやSNS・メディアでの発信を仕事に活かすには?

(あや)
複業を始めるにあたって大切なポイントとして、新しいことに手をつけるより、今すでに持っているご自身の強みをスキルとして活かしながら、もうひとつお仕事を増やすのが良いと思います。
具体例として「営業経験・キャリアコンサルタント資格・文章を書くことが好き」という3点を挙げました。
現在 meetcareer には、このあたりの経験をお持ちの方のご登録が多くなっています。

例えば営業経験。
ご自身の営業経験とは?対法人か対個人か、有形商材か無形商材か。
ご自身の経験を突き詰めて考え、どういうものが得意かを洗い出してみてほしいと思います。
ここ2〜3年で流行っているのが、「インサイドセールス(内勤の営業)」「カスタマーサクセス」です。カスタマーサクセスはカスタマーサポートとは異なり、お客様を成功に導く仕事です。

キャリアコンサルタントの資格保持者は全国に4万人ほどいらっしゃるそうですが、その資格自体を活かせている方はまだ少ない印象です。
今の仕事にプラスして、個人でキャリアカウンセリングを受けられるようになると、複業という形が作りやすいと思います。

文章を書くのが好きな方は、様々な入り口があると思います。
未経験の方は、最初の単価は安くてもマッチングサイトなどを使い、ライティングのお仕事の受け方を学ぶ。
経験を積みながら、自分の好きな分野で書くのか、なんでも書けるようになるのかを見極めていく。
あとは広報として、企業のオウンドメディアやSNS、最近だと転職サイトに掲載する会社の情報を書くような仕事もあります。
ご自身の経験を生かしながら、週1〜2日くらいでこういうお仕事をやってみるというのもいいですね。


▽ 複業という仕事のスタイルを選んだきっかけ

画像5

「幼稚園入園」(ちゃき)
娘が2歳のときに保育園に預けて職場復帰したものの、引っ越しが決まりました。引越し先でもなんとか小規模園(3歳で卒園)に入り直しましたが、4歳からは保育園には入れず、預かり保育のある幼稚園に通うことになりました。
幼稚園は保育園のようにお昼寝がないので、とくに年少のうちは娘の体力が夜まで持ちませんでした。夜ご飯も食べず、お風呂にも入れずにそのまま寝てしまう日が続き、栄養面、体調面も心配な日々。
親の出番も多く、週2回以上のお弁当、平日の集まりや係の仕事、保護者だけのランチ親睦会もあり、仕事中にもグループラインが飛んできたり、有給もみるみる減っていきました。
娘も私もなかなか生活が整わず、転職して仕事をセーブしようかなと思い始めたのがきっかけです。

「最後のチャンス」(seico)
子どもを預けて週5フルタイムで働いている中で、毎日余裕がない状態が続いており、自分が仕事に対して本当にワクワクできる時間がすごく少ないと感じていました。
子どもが小学生になり、家でおかえりなさいと迎えてあげたい。習い事に付き合ってあげたい。そういう思いも出てきました。
子どもは成長するにつれてきっと離れて行ってしまうし、いま甘えてくれるこのタイミングが、自分が時間の余裕を作って本気で子どもと向き合える「最後のチャンス」だと思ったんです。


▽ 複業のはじめかた

画像6

「会社との交渉」(ちゃき)
娘が幼稚園に入園したことをきっかけに、幼稚園生活と仕事との両立の難しさを感じるようになり、転職を検討し始めました。
子どものお迎えに早く行けること、幼稚園の平日の用事もこなせることの2点が前提としてあるため、なるべく家の近くで残業もなく、17時までに退社か時短勤務が可能、かつ10年続けてきた編集系の仕事を活かせる求人を探しました。
ただ、この条件に合う案件が全然なくて…そもそも私の希望するような編集系の仕事って残業が多い職種なんです。たまに条件の良い求人があっても、自宅に近いどころか今の職場よりも遠くなってしまうような案件ばかりだったので、職種は諦めて妥協するしかないかなと感じていました。
しかし、働く気も約10年というキャリアもあるのに、なぜ「ママ」というだけで仕事を妥協しないといけないんだ、おかしいだろう!と腹が立ち、ふと「希望する仕事の通勤距離がネックならば、場所にとらわれない仕事をすればいい」という考えに至りました。
幅広い転職サイトに登録、在宅や出勤の少ない在宅ベースの仕事を見逃さないようにチェックし、在宅ライターの仕事に応募。
ただ、今の仕事や職場が嫌いになってしまったわけではない。一番長く続いているのも今の会社で、キャリアを手放すのももったいない。
そこで、ふたつの仕事を両立できないかと複業の可能性に至りました。
勇気を出して会社に相談してみることにしましたが、前例がなかったのでOKしてもらえるかはわかりません。5、6年前に一度複業できないかと相談しましたが、却下されたという経緯もありました。
まずは上司に「幼稚園や子どもの用事のために在宅の仕事と両立させてほしい」と希望を伝えたところ、認めていただけました。その後、社長たちとの正式な面談を経て、新しい契約の詳細を詰めていきました。
ライターの方の企業にも元々の会社の仕事と両立したいということをあらかじめ伝えて応募したので、どちらの会社とも新しい契約を交わし、12月から複業をスタートさせました。

「迷走」(seico)
複業という働き方のスタイルに至るまでには、結構迷走しました。
一社しか経験していないということもあり、「会社を出て外の世界でどんなことができるんだろう」という自信のない状態から、「やっていけるかも」という気持ちになるまでに時間がかかったんですね。
私が最初にやったのは、いろんな働き方をしている人とか、悩めるワーキングマザーが所属するコミュニティに入ることでした。そこでライフコーチングを受けて、やりがいを持てる仕事や理想とする生活のイメージを固める作業を経て、「週3で会社員として働き、少し複業をする」というスタイルが理想的だという結論に至りました。
現在は、元いた会社のライティングや編集の仕事を業務委託で請け負いながら、新たに別の媒体の編集の仕事や、スタートアップの広報の記事を書く仕事を始めました。
私の場合は、人のつながりから仕事をいただくことが多く、あやさんが教えてくれた編集の仕事に応募したらトントン拍子に話が進んで契約することに。スタートアップの広報の仕事も、知り合いからの紹介です。
最終的にはそうなりましたが、私も転職サイトにも登録していました。毎日たくさん来るメールを見続けるのですが、いまいちピンと来るものがない。自分がやりたい職種で家から近く、週3〜4で時給がいい仕事を見つけるのは大変です。それでも頑張って探していこうかと思っていましたが、人づてに良い仕事をいただき、ご縁がつながって今のスタイルになっています。


画像7

(Zoomでの様子)

「正社員淘汰」(あや)
ツイッターでフォローしている瀧波わかさんという方が書いているコラムが好きで、追っかけてるんです。瀧波さんの「子育て系メディアの編集者を探しています」というツイートを見つけて、編集のご経験をお持ちのseicoさんにご案内したら、ご縁があって決まったという経緯があります。SNSで情報収集するのはすごく大切だと思います。

私のキーワードは「正社員淘汰」。
人材派遣会社で10年ほど働いていましたが、とても忙しくて残業も多く、終電で帰るような毎日。社内でライフイベントを乗り越えている方、結婚・出産をしていて幸せそうに働いている方がほぼいないというのがすごくひっかかっていました。家のことと仕事を両立するのは大変で、仕事は好きだけど体力が持たない。会社に何度か在宅勤務をさせてくれと直談判してみましたが、却下されるという経緯もありました。
転職しようと思いましたが、自分が人材業界にいるものですから裏が見える。一旦正社員を辞めて専業主婦になり、今後の働き方について考えてみることにしました。
情報収集のために、ツイッターを開設。自分の働き方をつぶやいていたら、いま私が働いている会社がスカウトしてくださる機会があって、転職に至りました。
前職の人材派遣会社は2〜3万人の社員のうち7割ほどが正社員。在宅勤務なんてもってのほかだし、複業も以前はだめだったんです。そういう中で育てられてきたので、働き方を変えること、正社員を降りることに対する恐怖がありました。
逆に、今の会社は700人ほどいる社員のうち、半分以上の人が複業しているような状況。その複業も、二つだけでなく3つ4つ走らせている人も当たり前にいるんです。
自分の身を置く場によって、固定概念は変わりますね

「正社員が淘汰される」というのは、最近トヨタの件で終身雇用が難しくなったというニュースがありましたし、2020年4月から「同一労働同一賃金」という制度が始まります。
同じ職場で働く社員が正規雇用でも非正規雇用でも仕事内容が同じであれば待遇や賃金差をなくすという制度です。
正規雇用・非正規雇用の立場が関係なくなってくるはず。
みなさんはどのように働きたいですか?

複業の探し方でいうと、メジャーどころのエージェントに登録する。
複業専門のエージェントもありますね。
あとは、私の中で流行っているSNS転職。
ツイッターで気になる企業の人をフォローして、募集がないかをチェックする。
ツイッターとかSNSを使う良さのひとつとして、ダイレクトに相手に連絡できることがあります。気になる企業の人事とか広報の人にDMを送っちゃう。
社長がどういう方をフォローしてるかも見て、その中でまた興味がある企業を探すのも良いですね。


複業をお試ししてみるとしたら、ちゃきさんのアイコンって、スキルシェアサービスでイラストを描ける方にお願いしたんですよね?
このように、自分ができること、自分の強み、複業としてやれるかも?ということを、スキルシェアサービスで売って、そこで試行錯誤してみるっていうのもいいかなと思います。


(2)に続きます!

\\ ご興味いただけた方は是非こちらから、サービス登録してみてください! //



お問合せはこちらまで ( info@f-ruor.com )


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?