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柔軟な働き方もキャリアも自分でコーディネートしていきたい*アワード受賞者イナバナエコさんインタビュー

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ミートキャリアアワード2020受賞者インタビュー③

ミートキャリアではサービスリリース1周年を記念して、自分らしい働き方に一歩踏み出し、大きな変化を見せた方を表彰する「ミートキャリアアワード」を初開催! 1年間の利用者の中から、キャリアサポーターの推薦で選ばれた5名を発表しました。

受賞者がどんな悩みや葛藤を経てどんな一歩や変化を実現したのか、5名のSTORYSをホームページでご紹介。さらにインタビューをnoteで随時公開しています。
3人目となる今日は、時短延長を会社に交渉しながらスキルアップも目指す
イナバナエコさんのインタビューです。

プロフィル

時短勤務延長を会社に交渉しながらスキルアップも目指す


イナバナエコさん
 twitter名(関西、企画職、33歳)twitter
オンラインキャリアカウンセリング3回利用

イナバさん(白)
ビフォアフター

■Before 「マミートラック」が常態化、先々が不安

・職場にママ管理職がおらず、先々を考えて転職が頭をよぎる
・時短勤務では仕事量に対して裁量権が増えず、努力が報われないと感じる
・働き方もキャリアも会社が決めるもの思っていた

■After 働きやすい環境やキャリアを自分で作る

・社内の声を集めて時短延長など働きやすい環境づくりに動き出す
・上司にキャリアの希望を伝え、異動願いを出した
・キャリアは自分で作るものと考えるように

ストーリー

新卒から勤める会社で現場から志願して企画職に転じ、仕事の幅を広げてきた。しかし産後は両立が難しく評価もされない職場環境に、「時短が切れる前に辞めるしかないのか」と悩む。
カウンセリングで自分の気持ちや理想を整理して今後のキャリアを考えたところ、辞める一択からたくさんの選択肢があることに気づく。社内で時短延長の制度作りに動きながら、スキルアップにも励む。

インタビュー

「時短切れ前に転職」の一択から、選択肢が広がった


Q:カウンセリングを受ける前と後では、自分の行動にどんな変化がありましたか?


時短勤務でも仕事量は増えていくのに裁量権が増えず、努力が報われないと感じていました。
また職場ではいわゆる「マミートラック」が常態化していて、育休復職者は多いのにママ管理職は一人もいない状況でした。小学生の子どもがいる先輩が時短が切れてから苦労されている様子も見ていました。

だから時短切れ前に転職か?と1つの選択肢しか考えていなかったのですが、カウンセリングを受けて一気に選択肢が広がりました

「自社商品に愛着があるので、こんなスキルを身に着けてこんな事をしたい」と理想を語ったところ、時短延長してもらう道は?フリーランスになる道は?と提案をしてもらいました。

最初は「そんな事できる?」と半信半疑でしたが、実際にワーママでフリーランスに転身した方の話を聞くことで現実味を帯びてきました。

また、試しに週1回の在宅勤務を週2回にしてほしいと会社に相談したら意外にもOKが出たり、育児中の同期や先輩に時短について聞いてみたら皆「延長したい」と言っていたりして手ごたえを感じました。

それまでの私は時短勤務だからと萎縮し、変に閉じこもってしまっていましたが、もしかして自分で選択肢を作っていけるのでは?と思うようになりました。

「キャリアは自分で作るもの」と考えられるように

Q:カウンセリングを振り返り、一番の気づきは何でしたか?

自分では見えなかった選択肢が見えたことです。選択肢が複数あることで、キャリアは自分が作るものという考え方ができるようになりました。

さらに、自分で選択肢自体を作れるようになると、選択肢は無限にある気がします。次はそこからどう絞るのか?と考えて行動ができるようになりました。

転職を考えたことで、どうすれば今の職場で働きやすくなるかも考えるようになりました。私は誰もいないところにルールや道を作るのが好きな方なので、自分が戦略的にロールモデルになればいいんだと気づきました。

カウンセリングではその会社に働きかける行動自体もキャリアの1つになると言ってもらい、「やれるだけやってダメだったら諦めがつく」と腹落ちしました。今、社内の声を集めて時短延長の提案を進めています。

Q一歩を踏み出すために、やってみて良かったこと、使ったサイトや本は?

私は何事も考える時間が長く、なかなか行動に移せないタイプだったのですが、8月にキャリアカウンセリング受けてからここまでのスピードは人生初と言えるほど速かったです。カウンセリングでぐいぐいと背中を押されたおかげです。

<行動>
・会社への育児時短延長交渉
・会社への在宅勤務継続交渉
育休後カフェ®への参加(Twitterでフォロワーさんに教えてもらいました。同じように悩んでいる人とオンラインで話せて悩んでいるのは自分だけじゃないという励みになりました)

<ラジオ>
ワーママはるラジオ(悩みの分解がとても参考になります。毎朝化粧しながら聴いてます笑)
ワーママかおさん(ミートキャリアのイベントで話を聞いてから音声配信を聴かせてもらっています。行動する気になる!)

<本>
・「転職の思考法」北野唯我(女性は特に出産前に専門性を磨くべきという言葉が刺さりました)
・「科学的な適職」鈴木祐(エビデンスに基づいて適職の定義を分解。バイアスの外し方が参考になります!)
・「会社には行かない」石倉秀明(リモートワークという働き方から見える、日本の労働環境の矛盾が言語化されています。本当に出勤しないと仕事出来ないのか?選択肢を増やす本)
・「エッセンシャル思考」グレッグ・マキューン(転職活動をするにあたって全然時間がない。まず今やっている仕事を減らして時間を創出する時に読む本。そもそもの仕事のやり方を考え直すきっかけに)
・「日本人は『やめる練習』がたりてない」野本響子(辞めるのが怖い。それは自分で選択して結果を引き受ける機会が圧倒的に少ない環境だから。辞める勇気を出したい時におすすめ)

スキルの棚卸しで、社内異動の可能性も見つけた


Q:イナバさんにとっての「自分らしい働き方」とは?

働き方は会社が決めるものだと思っていましたが、型にはめなくていいんだと気づきました。キャリアについても、最初は「どこの会社で働くのか」ばかり目がいっていました。

しかし「自分にどんなスキルが必要か」という視点で考えると、社内でスキルアップできる可能性があることに気づき、異動願いを出し、勉強も始めました。

今は社内で働きやすい環境づくりをしながら、自分のキャリアに必要な経験を積む、社外の市場も知る。この3方向で動いています。

働き方もキャリアも、自分自身でコーディネートしていきたいと思います。

Q:受賞にあたってのお気持ちや、これを読んでいる方へのメッセージをお願いします!

子どもが生まれてから一人で考える時間が減ってしまい、カウンセリングがなければ自分のことはほったらかしになっていたと思います。

誰かが一緒に真剣に自分の人生を考えてくれる時間はすごく貴重。お金で買えない価値があります!私はもっと真剣に自分と向き合わないといけないと思うことができました。

キャリアサポーターさんは自分の内面と向き合うために必要な鏡のような存在だと思います。自分のことは自分が一番よくわかっていると思っていても、それを誰かに伝えたり強みを認識するためには、他者の客観的な視点が必要だからです。

自己分析や選択肢の整理に迷ったら、ミートキャリアのサービスを利用してみてほしいです。

最後に男性の皆さんへ。
私がいろいろと行動に移せているのは、夫と家事や育児の分担ができているからです。家事も育児もワンオペの女性は転職したくても、キャリアアップしたくても、その時間すらないはず…。男性には女性の人生の選択についてもっと関心を持ってもらいたいなと思います。

メッセージ

担当キャリアサポーター川西 彩からイナバさんへメッセージ

あやさん

イナバさんは毎回のカウンセリングでご自身ができること、今後新たにチャレンジしたいことに気づかれ、カウンセリング後には決めた目標に対して即行動されているのが印象的でした。

この3ヶ月での変化が大きく、現職での働き方を変える施策を立てて会社側と交渉したり、並行して自分に合った働き方や仕事を見つける活動も進めています。

引き続き、イナバさんが望むキャリアを叶えるまでサポートさせていただきたいと思っています。一緒に頑張りましょう!

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※2022.2 キャリアサポーターあや(川西 彩)はミートキャリアでのカウンセリング業務を終了しています。記事は在籍当時のものです。



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