自分の本心に気づき、書いたことを行動したら、実現した!【糸井さんの自己分析体験談|後編】
2人目の育休中にミートキャリアのテキストプログラム自己分析編を始めた糸井春子さん(仮名)。自信のなかった自分の人生や、趣味と割り切っていた好きなこと、仕事で得たいものに向き合った結果、自分の仕事観や優先したいことがはっきり見えてきたといいます。
後編は「変化が怖かった」という勤続15年の会社員が、プログラムの最後に書いた「叶えたい目標」を実現するまで。「人生の大切な財産になった」という、糸井さんの自己分析体験記です。(前編がまだの方はこちらから)
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自分の仕事観や優先したいことがクリアに
――自己分析編の後半ではこれまでの職歴を振り返り、仕事観を考えます。現職で働き続けるか悩んでいたご自分の心境に変化はありましたか?
『小1の壁』に向けて転職を考え始めましたが、働き方だけでなく、実は現職の仕事が自分に合っているのか悩んでいました。
そこでキャリアサポーターと一緒に職歴や1つひとつの仕事への思いを振り返るうちに、自分の中に「エンドユーザーの顔が直接見られる、感じられるような環境の方が楽しいと思えそうだ」という強い思いが根幹にあることに、はっきりと気がつきました。
私は現職では仕事上、顧客に直接関わることはなく、他部署に異動しても叶うことではなかったので、転職する方向に大きく気持ちが動くきっかけのひとつとなりました。
振り返る過程では、やりがいやチームワークの良さなど「働きやすい環境だなぁ」と会社の良さを再確認することができ、転職を考える気持ちが薄らぐ瞬間は多々ありました。
それでも、仕事で築き上げた数値化できないようなことも言語化して振り返った上で、「それでもやっぱり転職したい!」という流れで気持ちが固まっていったので、とてもポジティブな変化だったと思います。
またプログラム期間中に家族の体調不良があり、家族に寄り添うために、現職よりも時間の融通がきくような仕事に就こうと気持ちを固めました。
年収が減るなどいわゆるキャリアダウンになろうとも、家族に寄り添える時間の確保と精神的なゆとりなどを手に入れることをまずは優先したいと考えるようになりました。
「現在の安定を手放すことの恐怖」を自覚
――自分の未来を考えるワークでは、なりたい自分やこれからの目標を考えます。自分の中でどう腹落ちして、どんな目標を決めましたか?
「これからどんな人になりたい?」と考えた時に、私は「心身ともにタフで柔軟になりたい」という答えを持ちました。これは現在の私が「変化を受け入れることに柔軟ではない」ことの裏返しであることが、キャリアサポーターとのやりとりで見えてきました。さらに深掘りすると、現在の安定や安心を手放すことの恐怖、不採用になる恐怖があると気づきました。
これらの恐怖を少しでも払拭するため、自分の引き出しにはない知識を読書などを通して得ることを習慣化しようと決めました。多様な考えを知ることで、自分の思考もより柔軟に豊かに変化させたいと思ったからです。
「なりたい自分」の裏側にあった「恐怖」を自覚して「そこにどう向き合うか」までをしっかり言語化できて、ようやく腹落ちしました。そして、多少の恐怖や不安は抱えたまま、一歩を踏み出す決心もつきました。
思いを自分の言葉で語れるようになっていた
――プログラムの最後に「短期目標」に書いたことを実行したら、近隣のお気に入りの店で人材募集を見つけ、オーナーとも意気投合され、今春から正社員として就労されることになったという…!この行動から目標実現までのお話、詳しく教えていただけますか?
私が掲げた短期目標、中期目標、長期目標はこのような感じでした。
自宅から3km圏内の転職を条件に決め、短期目標に掲げた自分が利用して心地よいと思えるサービスを提供するお店をピックアップする作業をしていたところ、一つのお店のSNSで調理の求人が出ていることに気がつきました。
一番初めにピックアップしたとても心地よいお店だったので、心が踊りました。
未経験でも応募可か?という質問とともに、簡単な自己紹介と経歴を添えてメールを送ったところ、「調理経験がなくても大丈夫です」とすぐ返事をいただき、早速面接の日程が組まれました。
いざ面接の段階で驚いたのは、自己分析プログラムで深掘りした分、きちんと自分について自分の言葉で語れるようになっていたということです。
面接でオーナーさんからは「異業種・異職種への転身はなぜ?」という質問をされました。
これに対しては、好きなことを仕事にしたいというシンプルな思いをベースに、自己分析編で深掘りした「どんな仕事をしたいか、それはなぜか」「どんな働き方をしたいか、それはなぜか」の答えを織り込みながら話を膨ませ、強く明確な思いを熱量を持ちつつ、落ち着いて伝えることができたかなと思います。
お恥ずかしながら、これまでの人生で受けた面接は「どんな答えなら受かるか」を意識して話す内容を考えていました。しかし、今回は落ち着いて自分を語るという姿勢で面接に臨むことができました。
面接前に、自己分析編で考えた目標設定は穴が開くほど何度も確認しました(笑)。
また、趣味の記録用にとSNSにちょこちょこアップしていた手料理写真をポートフォリオのように見せたところ、「お店のコンセプトに合う」とコメントいただけました。
結果的に、私の持っている思いと、オーナーさんが掲げているお店のコンセプトや新規事業への取り組みで目指すものなどがリンクし、採用いただくことができたのだと思います。
とても勇気がいるチャレンジでしたが、自己分析編の中でキャリアサポーターさんに掛けてもらった「不採用になったら、自分のどこをブラッシュアップして表現していくかを検証できる。より自分に合う会社が見つかりやすくなる一歩でもある」という言葉にドン!と背中を押していただきました。
自分では思いつかない視点でフィードバックをもらえる
――最後に、第 3 者(キャリアサポーター)と自己分析を行うこと、テキストで 書くことのメリットや効果について、感じていらっしゃることを教えて下さい。
まず、メールでのやりとりは、返信が来てから開封するまでのワクワク感が楽しめます(笑)。
自分ひとりででも、様々な自己分析ツールを使って自己分析を行うことはできます。
でも私の場合、1人での自己分析は、あくまで自分の物差しでしか解釈していませんでした。無意識でも見たくないものから目を逸らすことは、1人なら可能ですし…。
キャリアサポーターと一緒に分析を行う最大のメリットは、自分では思いつかない視点でフィードバックをもらえ、気づきが大きいということです。多角的・多面的に分析をすることができます。
キャリアサポーターの属性やバックボーンも様々ですので、自分にはない豊かな経験から切り出されるお話や問いは、時に刺激になったり、寄り添ってもらえたり、背中を押してもらったり…。
こんなことまで自己開示してしまって大丈夫かな?なんて思うことも、キャリア相談においては百戦錬磨のキャリアサポーターにドッシリ受け止めていただけ、大きな安心感となりました。
今回はそれが、異業種・異職種の仕事にチャレンジする勇気にもなりました。
カウンセリング(プログラム)を通じて手元に残ったやりとりのメールは、私にとって大切な財産となりました。
今後人生の岐路に立った時に、この自己分析が立ち返って物事を考える際の原点にもなってくれるのではと思っています。それくらいの深みとインパクトがある振り返りとなりました。
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やりたいこと・強みが見つかる「大人の自己分析プログラム」
主に30代からの社会人を対象に、キャリアサポーター(カウンセラー)と1対1でメール形式のワークを通してやりたいことや強みを見つけるプログラムです。3カ月週1本のワークとキャリアカウンセリング1回がセットになっています。
こんな方にお勧め
今の仕事をこのまま続けてよいかモヤモヤするが、やりたいことも見つからない
3年先、5年先の長期的なキャリアビジョンが描けない
自己分析本を買ってやってみたが、1人ではうまくいかない
いつでも転職できるように、じっくり自己分析をしておきたい
価値観を明確にし、ブレない軸を作りたい
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キャリアサポーターと1対1で会話し、現状の課題や不安を整理します。日程優先で選ぶことも、相談したいキャリアサポーターから選ぶこともできます。初めての方限定で通常の「半額以下」で45分のカウンセリングが受けられる「おためしプラン」もあります。
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