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詩作 凡庸なる自然たち

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言葉を並べて、詩と謳った凡庸な表現たち。 そこに映し出されるものだけを切り取っている。
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2023年9月の記事一覧

詩 席から立てないんだ

根を下ろして席から動かなくなる足 昨日から今日まで まただ まただと 俺は蔦の一部だ 恥部…

釘
9か月前
1

詩 俺はヘドロ

俺はヘドロだからそれでいい どうせ流されて、明日の家もない やけっぱち 男も女も意思は弱く…

釘
9か月前
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詩 飽くなきロードセル

 振動が不可視の領収書を指名手配して雷鳴の最中にイドの切れ端を受け取ってみる。誰かの欠片…

釘
9か月前

詩 括って遥か遠くへ

思い上がったもので残りの時間を  誰かの批評とせまっ苦しい窓から声高に叫ぶ とてもきれい…

釘
9か月前
1

詩 祠から綻び

密やかなるもの エゴイストの投石に 忘れず儀礼は続く 苔と地衣類の這う また忘れられた …

釘
9か月前
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