初めまして。 ファンタジーが書きたかった人です。平成が終わりを告げたので始めました。 …

初めまして。 ファンタジーが書きたかった人です。平成が終わりを告げたので始めました。 30歳から始めた同人活動の記録や、日々の雑記、小説の感想などを書きます。 しがない技術者の遊びです。

マガジン

  • 詩作 凡庸なる自然たち

    言葉を並べて、詩と謳った凡庸な表現たち。 そこに映し出されるものだけを切り取っている。

  • 車で遊ぼう

    最近購入した2CVのこと書いていきます。故障と修理のはなしとか、色々。

最近の記事

やつら

目がないそいつら 耳がないやつらが 口とその跡を残す時に生まれた 本当にいたのか フォグ 幻惑光のなか ゆらめくやつら こいつらにも夢見心地 春、九州 イガイガとした風に 五感を失う 立派な首をもつやつら 顔と桃割れ 衷情よ楚楚と摧折 口吻に暗示 慕情溢れる目に篭絡 耳がないやつらを 寡言に従って 腹に納めて見れば落成の難事 つやつやと笑い 口もないやつらに従え 主客転倒の誰何 やつらにも描くこと 目がなくとも 耳がなくとも 口さがなく 鼻は地面に転がっていた 分列、どこ

    • lingering scent

      散策中の芽を探している。熱のない顔でふらついた夜半 <倫滅>赤いような死に絶えた土弾き やあやあやあと現れては 辻斬りのようにどうしてもというあの幽霊と土塊の挑むところ 台風なんて蹴散らした S・O/L 中性子星とホーキング放射 蒸発した後に残るものが欲しいのだろ 陰と陽 負と正 詩と死 生死と静止 ひとえに射精のような 雷鳴のような ただ一瞬 竜巻が宇宙を記し また我々は微小な変化に台風に地震に ただの派閥や誰かが嫌いだ好きだ 叙情も叙事も結果的に微視的信号による お預

      • 短編:金魚鉢の宇宙

        「どうしたんだ、おまえ。おかしいぞ、小さいままがいいなんて」 「そんなことはない。金魚もヒトも同じだってんだ」  巨大な金魚鉢での生活は楽しく感じた。完璧な球体はなく、半開きの空間から覗くには国際電話が必要になる。  受話器を片手に外の人と話をする。薄膜と分厚い金魚鉢は音を全く通さないから本当はしたくないが、仕方がない。 「不満があるかよ、これが普通だ」  金魚鉢の中で泡を出した。笑い出せばひとときの間はすっぱりと消え去りやつれたガラスの反射に逃げ惑う。鏡地獄というものを作り

        • 完熟に香りを重ね

          募る不安だとか やり方を間違えてしまい、どこにも行けない やっていることに意味はあるか 問うそれそのものが不朽 恐れへたり込む プロセスの端 ピラミッドの側に転がる石 または労働者たちの小便 言うそのものが不証 不正 感情の目 感嘆の荒れ いずれにせよ固められた 反吐のようなきらめき、土 居る不その証もの朽は 飛び出した果実の見捨てられた土壌 光り輝く朝露に梵天の空 凡ゆる来歴に魅せられた苦痛も 危うし彩に音を上げ 上羽 来客のない不自由な笑い鼻に 通すあて

        やつら

        マガジン

        • 詩作 凡庸なる自然たち
          40本
        • 車で遊ぼう
          1本

        記事

          感想:赤い魚の夫婦

          夏なので読書感想文でも。 Hola, ¿cómo estás? 中南米への溢れる思いは食事や文化や歴史、国民性にも至り年々その空気を肌で感じたいと思うようになってきた。 大学生の最中、円高で安かったから行きたかったマチュピチュにもいまだ行けず。 チリの巨大フジツボを食べたい。 タコスを作って広めたい。 ルチャを間近で見たい。 きっと弱い余所者だからぼったくられる。スペイン語は必須だろう。巻き舌が出来ない。 タコスはキッチンカーで出してみたり、遊んでみたいのだが、売れる代物に

          感想:赤い魚の夫婦

          詩:nest

          徐々に頭が硬化していくような恐れ 冷笑と隷書に関連を見つけ 平べったく木のようだ 涼むまた見知った人も枯れて久しい だのに伝統だの歴史だのと 優生学と差別は人間のお得意で 夢ばかり見つめて 嘲笑から鳥海に沈み またこの死も生物相 魚が焦げてしまった まざまざと見せつけられ 悲しそうな妻を背に仙人を隠す 暗緑色のゼリーが腹を下して ハッと暴君に口を塞ぐ 知っている 知っている 逃げるように迎え入れた文鳥の抗議へ 謝罪文を出せ、それを丁寧に点検 でもやっぱり怒るもんで どこ

          詩:nest

          小説:創作の勇気

          年々失われつつあるもの 気色の悪い清涼飲料水には果糖ブドウ糖液糖を 暑いので流し込め 勝手に忘れちまうさ  気体のない空間に遊歩道、歩けば犬に吠えられ猫には威嚇されて、女学生のクスクスに男学生のフリをして嫌なもんだ。  崩れた場所を避けて掃けて去り行くような目玉に枝を刺しては叫び声を響かせ、人気はもうずいぶんと昔から感じられない。  やつれた合理主義の末路、薬物中毒者の未来に社会を重ねてみたり、移ろいゆく人は激しく自明に何もかもを晒し尽くしたから、圧倒的自己否定の隙間に生き

          小説:創作の勇気

          探しモノ壊れモノありモノ

          気もそぞろに薬莢を弾く遊び 許しがたい寂寞に残渣の鳴り響く ガラス: 鳥のような牙に痣は可愛らしさのツガイ 甲斐甲斐しく飛翔は貝に喰われちまえ 緩やかに響くライフルと空気中の流体源 滑らかに積層していくのだ 卵に: はじめましてこんばんはこんにちわ 防空壕に滑り 疲労に塗れた熱気球の墜落を見た speech in tandem with me. 割れたレリーフにツガイの 浅まし、、、  空飛ぶカケラは流血沙汰に…… 物語るという景色を  怪しきとし   、、、熱視線

          探しモノ壊れモノありモノ

          食われちまったよ

          私たちはデジタルに食われちまった もう静かなところはなく 騒がしさだけが安心 恥知らず! 誇りも飲み込んで 親知らず! 体も使い果たして 骸たちに恥じたるは変われちまった もう宓ずから去らないで 洗われた梢だけ比べる 恥知らず! 誇りも食い込んで 親知らず! 気持ちだけすり減らして 食われちまった傭兵、吊し上げの時間 触れちまった好き商売、叩き上げの無謬 天災だ! この身続けるのには、荒居と愛奏 造像しく、識に正に恥知らずに喰われちまった 震わせロ、口のようなニセモ

          食われちまったよ

          我楽多

          石狩の展示、かすかなリフレインを無言で披露する。水上は光り、嘲るような天竺も喋る公職選挙法違反のまっさらな病に腐って見えた みたこともなく、触れたこともない妄想の世界から熊は飛び出さずにいる閉じた潔癖でそれは美しいだろう おれは胸を打たれた血栓のよう 心無いような朝に立ち上がれ どうせ怒りはやってきて、何もかもを奪っちまう 微かな居場所はリミナルスペースだけ 鉄塔、見出されたようなカクテルを逆さまにネットの有名人は偶像と他人当にシナプスの統廃合 大麻やタバコやお遊びの酒ゼ

          我楽多

          雑記 GPT2-japaneseを使って詩を描く

           世の中はAIを持て囃す。  資本化する人類に「自我はいらない」  だからこそ自我を持ち、このクソッタレの世界から離れることも必要だ。機械学習の手を借りて、人間をやる時間を増やしていこう。  今回ChatGPTを使って機械学習をさせて文章を自動生成してみたので、やったことも含めて記事に整理しておく。  ちなみに、記事TOPに載せているのが実際に作ったものになる。  分かったことは、巷でAIと呼ばれるものが活用されるのであれば、技術的な側面のハードルを越えてやりたいことが簡単

          雑記 GPT2-japaneseを使って詩を描く

          詩 我々のいちぶ

           懐かしさを覚えたら狼狽える飼い犬の足先にキスでもして募る思いを猛々しく:ワラスボと役立たずに嫌いだけ温められた。  逝去する声は駄々洩れの児戯と雑記、在庫のない罪業にも「ひどくくすんだ鉄の棒だけが足になる」砂塵がスケルトンの体内をすり抜けて、透明な内臓と血液のいちぶを汚している。ザァザァ、くるるぅ、猫と鳥にはなれないが、我々の友は最期まで波の到来を囁いて待つ。  こそこそと雷鳴の成立ちを調べ、飛んでくる矢印を弾き飛ばして愛とは亡霊だ。人と人は熱狂の距離を全て家族とし海の中

          詩 我々のいちぶ

          詩:アルマイトの床

          嘘のような海の中に閃いた。無明、無銘 善良である中に閉ざされている どんな音も無明に近しい。 タンザナイト、液体金属などを混ぜて水を呼ぶ 知に至るものはやはり少なく我々は酸化生物 口だけが喧しく鳴り響き実体も薄い群の避難 逃げろ、滲み出る 泥まみれにもなれず 本文はなく表題ばかり唸り上げて噛みつく usに 嫌なものを叩き潰して満足 そんなはずはない 床は剥がれつつある 富は大勢が結した ずっと続くあめかぜのように 遠く瞬間、わたあめの中に堆く積まれた ちっぽけな愛とそれぞ

          詩:アルマイトの床

          詩 ころげおちてまわる

           ある日、徒労に終わりゆく 蜂たちの集いを突っついて酷い目に  草むらの中に飛び込んでは 痛みに耐えて耐えて  そんな夢を見た後に冷めた茶を啜って立ち上がる  何処に行こう、結果的に同じ場所をぐるぐると酒飲みのように  何処へ行っても壁がある 分からないようだが学びもないまま  広い河川敷で寝転がって雨を食べてしまおう  どんよりとした雲も、ろくでもない社会も、どうしたって目に見えてくる  Lo-Fiも煙草も、そしてミームを利用する連中も忘れちまって  熱病のようなインフル

          詩 ころげおちてまわる

          詩 響滅

           熱の居ぬ間に抱き合わせの競争を紐づけられた  見た目に違わぬ愚かさの泥、夢見るもの 痴れた機械に哀れみを抓る  ヒートアップしていく道過ぎを焼け爛れて歩いている  とどまるなよ、無数の札束など架空の数字の前に無力  生きることの前には土の匂いがしまた湧き水がどこからか滴る  柔らかい苔の上に横たわり地滑りする山麓を感じた  叫びだしそうな闇かつては体に馴染み柔らかな世界だったもの  数々の生物たちの這い回る<道理>も<構造>もない場  ずず、ずず、と音を立てたように動き

          詩 響滅

          雑記:空虚なるもの

           仕事に振り回されてしまって、どうしようもなくこの見通しのない世界の流れを見て、なんだか疲れてしまった。  息抜きの為の、思考です。  地震も戦争も何もかもが皮膜の中に閉ざされて、くぐもって見えた。  何かしなければ、焦燥感は募るが何もできない。  日々の生活、人生の主を占める仕事、労働の結果に成果に、自身とその周辺を俯瞰しながら組織人として時間を使う。ちょっとした収入と疲弊した体と心。  優先しなければ。  それは一体何?  会社で評価を得て出世することか、家庭を大切

          雑記:空虚なるもの